8の殺人 (講談社文庫 あ 54-1)

著者 : 我孫子武丸

• 講談社 (1992年3月1日発売)

感想・レビュー・書評

[kldscopeさんの感想 · 2010年7月31日]

８の字型をした館で起こる殺人事件を警察官の兄が捜査してその妹・弟が推理して、その間に兄の部下がやたらと怪我をする話。
木下が本気かわいそうだった笑。

目撃された犯行、準密室殺人、空飛ぶボウガン。おもしろいです。
実現性は疑問あるけど、あーミステリ読んでるなって実感できます笑。
コミカルな展開で非常に読みやすいけど、個人的には苦手な系統のキャラクタが多かったな。

[もりかさんの感想 · 2010年6月30日]

8の字屋敷と呼ばれる、8の形をした屋敷で殺人事件が起こる。不可解な事件に、警視庁捜査一課の速水恭三警部補が挑戦する。ブレインに推理マニアの弟・慎二と妹・いちおを迎えて。
*　*　*
我孫子武丸のデビュー作。古典ミステリを、特にカーを読んでいると楽しめる一冊です。読んでいなくとも楽しめますけどね。
とても読みやすいです。キャラクターたちもちょっと変な人たちが多く、特に恭三と木下刑事のやりとりが面白いです。
読み終わるとカーの作品がとても読みたくなります。

[izusinnさんの感想 · 2010年6月28日]

本格探偵物。初めて自力で解けた？ものでもある
８の字の二階建ての館で殺人が繰り広げられるお話
８の対称性がいい味だしてます。

[be-sanさんの感想 · 2010年5月26日]

軽い。弥勒の掌とはまったくテイストが違う。
登場人物が、みんなすっとんきょうで、
ほのぼのと読める感じ。

最後、謎解き部分が、
古今のミステリの「密室講義」になっていて、
ややくどい印象を受けたが、
意外な（強引な？）どんでん返しで
「そう来たか」感を味わえる。

通勤時に気楽に読む本。

[sunao2さんの感想 · 2010年5月6日]

本編ではなく、巻末の島田荘司氏の本格ミステリー宣言がよかった。トリックは33p図１を見た時点でわかってしまうぐらい。まぁ、愛嬌で。

[yaziemさんの感想 · 2010年3月22日]

内容が軽く書いてあるので直ぐに読める。あぁ、ミステリが好きなんだろうなと言うのが伝わってくる。登場人物面白そうな人が多いのに、ページの都合か書き込まれてないのが勿体無い。

[namiseさんの感想 · 2008年9月30日]

速水三兄妹シリーズその?。何度も読み返すシリーズ。
08/09/30−再読−

[ていさんの感想 · 2008年8月29日]

後半の、慎二さんがよく出てくる辺りからは好き。
ミステリーのネタが結構頻繁に出てくるけれど、分かる人にしか分からない。もちろん私はわからない。そして分からなくても問題なく読める。

[Pさんの感想 · 2008年8月23日]

「かまいたちの夜」の作者として有名な我孫子氏の作品でございます。

まあ、なぜに読もうかと思ったかと言いますと島田荘司著「本格ミステリー宣言」を読んでいて、「綾辻さんは読んだ、法月さんも読んだ、我孫子さんは「かまいたちの夜」シリーズのゲームでしかやったことが無い、これは読んでみなくては」と先日まとめ買いしてきたわけでございます。

数字シリーズはいっきに読みきってしまいました。

ユーモア・ミステリー、「かまいたちの夜」の随所に見られた笑いの原点を合間見ることができます（出だしの部分は毎回のお決まりのようになっており笑わせていただきました。）

第一の事件のトリック自体はわかったのですが、犯人を特定できず。

第二の事件のトリックは待ったわからず。



って、犯人はそこに落ち着くのですか・・・・・・・

[梨恵☆さんの感想 · 2008年5月30日]

ゲームにて、作者を知っていたので、どんな作風かなぁと興味があった。
たまたま手に取ったのが、処女作でビックリ!
しかし、キャラもよく出来てるし、期待を裏切らない作品。

著者プロフィール

1962年、兵庫県生まれ。京都大学文学部中退。在学中は推理小説研究会に所属する。89年、『8の殺人』で作家デビュー。主な作品に、『人形はこたつで推理する』にはじまる「人形」シリーズほか、『殺戮にいたる病』『ディプロトドンティア・マクロプス』『弥勒の掌』『眠り姫とバンパイア』『警視庁特捜班ドットジェイピー』『さよならのためだけに』『狼と兎のゲーム』『裁く眼』『怪盗不思議紳士』『凜の弦音』『修羅の家』などがある。小説の枠を越えマルチに活躍し、ゲームソフト「かまいたちの夜」シリーズの制作でも知られる。

「2022年 『監禁探偵』 で使われていた紹介文から引用しています。」