8の殺人 (講談社文庫 あ 54-1)

著者 :
  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (291ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061851009

作品紹介・あらすじ

"8の字形の屋敷"ゆえに案出された、不可解極まる連続殺人。速水警部補と推理マニアの彼の弟&妹の3人組が挑戦するが、真相は二転三転また逆転-。鬼才島田荘司氏に"本格ミステリー宣言"を書かしめた、二人目の大型新人の本格的にして異色、かつ絶妙のユーモアで味付けした傑作長編推理デビュー作。

感想・レビュー・書評

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  • かまいたちの夜でお馴染みの我孫子武丸さんのデビュー作。再読。8の字の形をした館のボウガンによる連続殺人。速水三兄弟の推理合戦や、不可能犯罪講義は、京大ミステリ研らしく、今読むと鼻につくのだが、トリックも独創的で楽しく読める。三毛猫ホームズみたいなライトさがある。
    巻末に、島田荘司の本格ミステリー宣言があるが、本当にこの人の文章というかコラムは読ませる力がある。新本格ムーブメントの立役者である。

  • 我孫子武丸のデビュー作。

    殺戮にいたる病で我孫子作品にどハマりし、手にしてみましたが異色過ぎる長編ミステリー。

    謎解きは二転三転、いや四転って感じ。

    しかし、従来のミステリーとは圧倒的に違うのはそこに憎めない愛されキャラが存在する事。

    まだまだ我孫子作品を読み進める事になりそうです。


    説明
    内容紹介
    “8の字形の屋敷”ゆえに案出された、不可解極まる連続殺人。速水警部補と推理マニアの彼の弟&妹の3人組が挑戦するが、真相は二転三転また逆転――。鬼才島田荘司氏に“本格ミステリー宣言”を書かしめた、2人目の大型新人の本格的にして異色、かつ絶妙のユーモアで味付けした傑作長編推理デビュー作!

    内容(「BOOK」データベースより)
    “8の字形の屋敷”ゆえに案出された、不可解極まる連続殺人。速水警部補と推理マニアの彼の弟&妹の3人組が挑戦するが、真相は二転三転また逆転―。鬼才島田荘司氏に“本格ミステリー宣言”を書かしめた、二人目の大型新人の本格的にして異色、かつ絶妙のユーモアで味付けした傑作長編推理デビュー作。

  • ストーリーもキャラも面白かったけど、最後の推理講義はしつこく感じてしまい残念だった。

  • 建設会社社長蜂須賀家で殺人事件が起こった。
    苗字は蜂須賀、3階建ての家屋は八の字、飼い犬の名前はハチ。
    ハチ尽くしの殺人は一体だれが仕掛けたのか。
    目撃者は美貌の女性二人、容疑者は使用人の息子。
    捜査一課の警部補恭三は・・わりと安易に弟妹に助けを求め・・・。

    トリックや舞台装置はガッツリ本格派。
    ちょっとね・・ちょっと個人的に雑だなと感じまして星が少ないです。素直な感想なら★★なんですけど、トリックは結局正確には暴けなかったので★いっこ増やしました。

    どうにもこのキレてない警部補と(超ドンくさい部下は言わずもがな)小説かぶれの弟妹がカンにさわりまして、読むのがしんどかった。
    もっと被害者の嫁や弟に対してきちんと取り調べてほしかったし、イチイチ木下刑事に怪我させてほしくなかった。
    邪魔な装飾が多くて好感が持てなかったのですが、それに幻惑されてトリックをきちんと見抜けなかったのかと思えば作者にうまくあしらわれか・・・くやしい・・・。

  • 8の字の形をした屋敷で、この家の長男が殺害された。殺害が唯一可能だと思われた男は、犯人ではないと殺害された長男の娘(美女)が、速水恭三に訴える。速水は、推理マニアの弟と妹の3人組がこの不可解な謎に挑戦する。


    あらすじの内容としては、だいぶ好きな内容なんだよね。話も三兄弟の掛け合いとかだいぶ面白かったし、速水の部下の木下さんは可哀想だけどなかなかのキャラで良かった。 


    だけど、推理を披露するときになんだか長い講義を受けることになって、それって必要なのかな?と思いながら読んでた。が、少し睡くなってしまった。まだ終わらないのかなぁって。
    この下りからの真犯人の暴露が、なんだかあっけなくて少しガッカリ。


    速水警部補には、早く幸せになってもらいたいけど。


    2017.6.11 読了

  • オォ〜、こんなトリックできたか!と驚いた作品!

    ぜひ〜

  • 読了直後の感想…あー面白かった♫です。
    コミカルな登場人物と文体、トリックとそれが解明される過程、後味の良さ(イヤミスも好きですが)…これがデビュー作とは恐れ入りました。次の“0”も楽しみです。

  • 3+

    再読

  • トリックは薄々読める、、、がそれはあまり重要ではない。
    主役であり、それぞれ個性的な速水三兄弟の掛け合いをベースに軽快に進んで行くストーリーが非常に心地好い。
    次作の「0の殺人」もだが、ミステリー小説らしからぬポップな語り口でミステリーをあまり読まない人でもとっつきやすいと思う。


  • 読んでなかったのでこの機会に読了。D.カー満載。
    しかし30年前の作品ですよ。巻末の島田荘司先生の「本格ミステリー宣言」も平成元年初日に書かれたもので、懐かしく、感慨深いとしか言いようがないです。

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著者プロフィール

1962年、兵庫県生まれ。京都大学文学部中退。在学中は推理小説研究会に所属する。89年、『8の殺人』で作家デビュー。主な作品に、『人形はこたつで推理する』にはじまる「人形」シリーズほか、『殺戮にいたる病』『ディプロトドンティア・マクロプス』『弥勒の掌』『眠り姫とバンパイア』『警視庁特捜班ドットジェイピー』『さよならのためだけに』『狼と兎のゲーム』『裁く眼』『怪盗不思議紳士』『凜の弦音』『修羅の家』などがある。小説の枠を越えマルチに活躍し、ゲームソフト「かまいたちの夜」シリーズの制作でも知られる。

「2022年 『監禁探偵』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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