フリーター・クロニック (講談社文庫 す 10-2)

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  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (326ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061851221

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  • 今の時代、本書が出版された氷河期と言われた頃よりも景気は回復し、雇用も増えたはずだが、非正規雇用は当時よりも割合が増えた。退職した人々は年金で生活が出来ないことを思いアルバイトを始めたのが割合を押し上げた原因の一つだが、要因は他にもある…。

    このままだと脱線したままになってしまうので、話しを本書に移すと、作者が実体験したアルバイト経験から、このアルバイトはここが楽しい、こういうところが大変、これがあるから辞められないなどという食レポートなんかのノリで軽くささっと書かれた印象を受ける。というのもアルバイトの話しよりも女の子との思い出や皮肉の割合が多いものだったり、ものによっては一言二言で内容の紹介を終えてしまうものもあるからだ(もちろんしっかり紹介しているのもある)。そのため、単純な読み物としては、好きな人は好きな書き口なのではないだろうか。80年代のアルバイト経験が元になっているため、今ではすっかり時代と共に忘れ去られてしまったディスコのウェイトレスはへぇ、そうだったんだと思った。今の時代と照らし合わせて読んでも、仕事の種類の変化が殆ど無いことが意外でそういった観点から見ると、身になるところもあった。

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