スメル男 (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (408ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061851764

作品紹介・あらすじ

ぼくの体に、何かとんでもない変化が起きている。東京全都を嘔吐させるような異臭がぼくの体から漂い始めた。原因はわからない。気弱なぼくを信じてくれる人はたった1人。コンピュータを自在に操る天才少年たちも仲間だ。八方ふさがりの迷路の中で、今、ぼくのとてつもない青春の冒険が拳をふり上げる。

感想・レビュー・書評

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  • 感受性豊かだった思春期の頃に読んで感動した本を大人になって再読するのは良いものだ。あの頃の自分自信を思い出しもするし、あの頃とは違う感想を抱ける自分にも気づける。
    あの頃と同じ感動は得られないが、それでも自分にとって大事な一作であることには変わりない。

  • ある日突然足が臭くなっちゃう男の人の話。そのニオイのせいで東京中で死者が出るほど。
    なんか怖いなぁ〜と思ったなぁ。
    原田宗典の小説は初めて読みました。

  • 無嗅覚症に苦しむ主人公。原因もわからず脇から悪臭を放つようになり、それはやがて東京全土へ広がっていく。

    主人公にとってはかなり辛い状況だけど、押し寄せてきた人を次々に嘔吐させる様子に不覚にも笑ってしまった。途中からアクションメインになったが、ハラハラして面白かった。

  • 大変楽しめた。
    コメディ的シーンでは思わず声を出して笑ってしまい、シリアスな面では一緒にドキドキしたりとなにかと忙しい物語という印象。
    原田宗典さんのエッセイをずいぶん昔に読んで面白かったため、この本を手に取ってみた。
    SF・恋愛・ハッカー・冒険もの…色々詰まったエンタメ作品。
    私的に中島らもの「ガダラの豚」のテンションと少し似てるなと思った。
    読みやすくて面白いものは好き。
    あくまでフィクションなのだから、娯楽として楽しめるのなら良いと思う。

  • 個人的に結構好きな作品。
    正直、SF感が強いというか、現実的な非現実というか。。。
    完全に「フィクション読んでんなー」って感じはするけど、IWGPみたいな臨場感のある作品だと思う。

    気軽に読める作品として要チェック。

  • *2016.11.13 読了
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    高校生の時に少しエッセイを読んで以来の原田宗男さん。
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    買った時も読み始めた時も、タイトルと過去に読んだエッセイから完全にギャグだと思っていたのに話は意外と深刻に。
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    話の設定から言うとギャグはギャグなんだろうけど、嗅覚がなくなるということはずいぶん深刻なこと。
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    春先に副鼻腔炎にかかったときに2週間ほど完全に嗅覚がなくなったけど、今まで風邪を引いても衰えなかった食欲がなくなったし、たしかに気力もなくなる。
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    それで且つ自分から強烈な悪臭が漂っているとなればもう、表に出られないことは必至でしょう。
    そこからどう話が進行していくのかと思ったら、少年が好みそうなスリルとアクションとコンピュータ!な展開に。
    わたしもわりとドキドキハラハラしたりできました。
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    ラストに驚きや感心はないものの、当たり前の日常を当たり前と思わず日々の幸せをかみしめようと思ったりしたのでした。
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    まぁ、やっぱりギャグです。
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  • 福島原発が出てくるのが、時代を先取り的

  • どなたかが書いてましたが私も最初「スルメ」?と勘違い。スメル、におい、です。

    予想外の展開でアレヨアレヨと夢中になって一気に読みました。
    1989年の作品らしいけど、古さを感じないし読みやすい。
    登場人物たちがみんな魅力的!
    なんだかよくわからないところもあったけど、それはそれとして、読み終わっていい気分です。

  • 2014.06.30読了。
    今年20冊目。

    今年はまだ20冊目笑

    一人の男から出る臭いで東京中が臭くなる。
    というすごい設定笑

    そして、戦争兵器、原発絡みの内容がリアル。
    本当に原発を隠れ蓑に何か兵器を開発してるとかありそうだし...

    ということで話に引き込まれて一気読み。

    六川が生きてたのはビックリ、そしてマサヨさんとまた会えたことも。
    面白かった!

  • 最初この本手にしたときは、「スルメ男」と読み間違えていた。そして「スルメ男」どんな話だ?と思い購入した。で、読むとまったく「スルメ」は出てこない。しかし、臭い身体になるのは本当に怖い。実際、夏の満員電車では、自分が臭いのではないかと考えてします。

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著者プロフィール

作家

「2022年 『ベスト・エッセイ2022』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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