倒錯のロンド (講談社文庫)

著者 :
制作 : 結城 信孝 
  • 講談社
3.42
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本棚登録 : 1316
レビュー : 182
  • Amazon.co.jp ・本 (340ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061852082

感想・レビュー・書評

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  • 9/5→9/8読了。テンポも早く、展開も面白く読みやすかった。そしてどんでん返しの連続。

  • 今までにない「騙された」感を味わえる作品。読み終えてから再読するとじわじわ来ます。ただ、トリックが主人公の感情と密接に関係しているため、主人公にシンクロできないと置いてけぼりを食らわされる危険も大きいです。合う合わないがはっきりしそうな作品ですね。自分はまた作者の他作品で騙されてみたいと思います。

  • これは面白かったですね。好物の叙述トリックで、そのジャンルの第一人者の本作。筆者の作品は初体験だったけど、楽しませてもらえました。第三者の存在にはうっすら気付いていたけど、細かいトリックまではやっぱり分かりませんでした。という訳で、最後の種明かしには結局驚かされました。電車の中で盗まれるところとか、浴室での殺人場面とか、なんか既視感があったんだけど、ひょっとして前に読んだことがあったかな?ありふれた展開っていうだけのことでしょうか。とまれ、内容には十分に満足です。

  • どんでん返しからのどんでん返しで
    気持ちよく騙されたかなと思います。

    読んでいると何か所か、違和感を感じるようなところがあります
    後からのネタ晴らしを見ると、ちゃんとそのあたりに感じた違和感の正体も
    わかるのでありがたい。

    登場人物の役割が割と明確なので読みやすい。
    叙述トリックの名手と言われている作家さんなので
    この辺りに何か仕掛けられているのじゃないかと
    疑いながら読んでいきましたが、こういうのも面白いなぁと思いました

    倒錯と盗作の繰り返しのロンド
    本当にタイトル通りで面白かったです

  • 気持ちよく混乱させられた。
    叙述ミステリーでオススメされることはある。

    ついてない主人公。。。感情移入してしまうよねぇ。

    大満足でした。


    解説の結城信孝氏による叙述ミステリベスト20が参考になり嬉しい。
    こうゆう解説は大歓迎。

  • 設定やトリックが非常に綿密に
    練られており、
    計算され尽くした美しさがあった。

    だが、偶然にも序盤でそれらの仕掛けに
    気づいてしまい、
    最終的に全くその通りの
    ネタばらしが待っていたので、
    素晴らしい作品だとは思いつつも
    残念な気持ちで読了してしまった。

    ラストにはまたもう一枚
    展開を用意されていたが、
    それらはその残念な気持ちを
    払拭する程のインパクトは無かった。

    とは言え、見事な一作だという感想は
    揺るぎないものである。

  • ※ネタバレ有

    叙述トリックでどんでん返しがすごい!と聞いて期待しすぎたのかもしれません。「山本が頭おかしい説」「白鳥≠永島説」も想定の範囲だったので、「あ、やっぱりそう…」となってしまった。
    「幻の女」発表との時間軸も、受賞後数カ月で編集者からあれだけせがまれたり、ファンだという女性がいたりするのは違和感を覚えたため、少なくとも1年以上のずれが生じているのでは?と考えていました。

    個人的に「主人公が狂っている」というオチがあまり好きではないので、そうじゃありませんように…と願いながら読んでたのだけれど、残念でした。

    叙述トリックは好きなんだけど、タネが実は狂ってたでは、なかなか論理的に納得しきれなかったです。

    あと、なんやかんやで1番怖いのは、山本母だったです…

  • 幾つもの叙述トリックが駆使されていて、全て見抜くのは不可能…
    主要な登 場人物 たちが倒錯しているが、全員に感情移入ができる。一読者の私自身も倒錯しているのかもしれない。

    ただ、その物語を登場人物が本にしたというオチが好きでないので、星3つ。

  • なんていうか本当に難しい。つまり山本は自分が書く推理小説のタイトルだけは「幻の女」と決めていて、内容とかは詳しく考えていなかった、と。でも第20回の月間推理小説新人賞の受賞作品が自分が考えていたタイトルと同じ「幻の女」だった事から少しずつ、彼の頭が狂っていった…?

  • 肩透かしを喰らわされるような叙述トリックはもうウンザリ。いい加減にしろ。下らない。もっと本格的な思考ゲームで唸らせてみろ。そんな暴言を吐いてしまう人間のはずが、死にそうである。本当に打ちのめされている。
    ストーリー的に予想範囲内。
    ああ、きっと僕ならこう書くだろうな。
    ということを考えながら読んでいたはずなのに項垂れている。
    賞賛の言葉しか出てこないはずが、失語症のように何も言えない。口を開けば溜息だけだ。
    叙述トリックでメタを想起させるストーリー。
    新人賞にこんな勝負作をぶつけてくる作者の懐の深さが感じさせられる。
    何せ、本作の初版は1992年、20年前もの作品だ。それでいて、僅かですら時代を感じさせない。昨年の受賞作と言われても納得してしまいそうなほどの完成度。
    もうやだ。
    泣きそうになりながら本を閉じる。

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