0の殺人 (講談社文庫 あ 54-2)

著者 :
  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (235ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061852273

感想・レビュー・書評

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  • 最後の最後になって、殺人者の独白の意味が繋がる。

    最後まで読み終わったところで、
    「おぉ!おもしろかった!」って思う本でした。

  • 藤田カツの喜寿の祝いのために集まった弟と姪と甥、
    そしてカツの主治医とお手伝いの沙由理。
    その目出度い席で姪が毒殺された。
    甥が疑われるも決定的な証拠がない。
    その後、甥も不可解な状況で死んだ。
    更にはカツの弟まで・・・
    犯人は誰だ?
    相変わらず軽いタッチで読みやすい。
    そして、ものの見事にやられました。
    そこで初めてタイトルの意味がわかるんだけど
    全てがわかった時のやられた感が気持ちよかったです。

  • 富豪一族をめぐる連続怪死事件。挑戦状とも読み取れる「作者からの注意」により容疑者が4人に絞り込まれるが、はたして犯人は誰?
    ***
    作者は「百人に一人くらいは分からない人もいる」と言うけれど、確かな証拠がないので、おぼろげに推測するしかなかった。状況証拠に基づいた謎解きもやはりモヤモヤ感が残る。
    それでも一つの試みとして面白かったし、速水恭三や木下のスラップスティックな笑いも良かった。ベタなのにニヤついてしまうのは作者の筆力のせいなのか。

  • こういうの好きだ。「大引っかけ問題」みたいなやつ。冒頭の注意書きに「ほとんどの人は見破れるだろう。でも100人に一人くらいは分からないかも」と書かれていたのだけど、ああどうせアタイはその1/100ですよ!と悲しくなってしまうくらい分からなかった。
    余りに展開が読めなさすぎて、「速水警部補やその他の登場人物は嘘をついていません」と書いてあるからにはこの注意書き自体がウソ付いてるんじゃないかとさえ邪推した。そんなの反則中の反則だっていうの。読者が怒るよ。

    内容的には完全にトリックありきのプロットという感じ。書きたいことが先走り過ぎてて全体的に慌てている感じがする。この構成だったら、もう少し長くても良かったんじゃないかしら。それでも十分楽しめたと思うのだけど(実際単行本としてもかなり薄い)。
    速水警部補と弟妹達のドタバタ劇は、前よりも一層磨きがかかっている感じ。いちおの寒いノリは相変わらずだけど、憎めない警部補とキレ者の慎二のおかげでこのシリーズがとても好きになりかけてる自分が。そして前作より断然パワーアップしているのが、部下の木下。全くもって何をしているわけでもないのだけど(むしろ全く何もしていない)、毎回オチで使われているのを見れば重要キャラなのは間違いない!ガンバレ木下!

  • 期待しすぎたな~うーん、こういうベクトルで「すごい」のね。。
    冒頭4人の容疑者が提示され、
    薄々感じた通り彼らは次々死んでいく…そして誰もいなくなった的展開。

    確かにうまいな、とは思うし論理の破綻もないけど、
    正直20年前は画期的でもある程度ピンキリ、正統派からキワモノ・バカミスまで出尽くした感がある21世紀に読むと、
    埃のかかった斬新ミステリって感じです。

    トリック部分以外の人間描写とかが深かったらよかったんですが、
    最大の謎一本で立っているので、そこが肩透かしだと何も残らないかな。。。

    すれてしまった自分に悲しみを感じる読後感。

  • 全体の構成がすばらしいな。

  • 面白かった。
    最後に木下が入院してくれたので、ホッとした。

  • 読んでみて納得。

  • 3兄弟は何者!
    あっさりとした読み終わりに感謝します。

  • 正直、直球ではないが、あまり固定概念にとらわれすぎず、気軽に読めば楽しめる作品だと思います。

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著者プロフィール

1962年、兵庫県生まれ。京都大学文学部中退。在学中は推理小説研究会に所属する。89年、『8の殺人』で作家デビュー。主な作品に、『人形はこたつで推理する』にはじまる「人形」シリーズほか、『殺戮にいたる病』『ディプロトドンティア・マクロプス』『弥勒の掌』『眠り姫とバンパイア』『警視庁特捜班ドットジェイピー』『さよならのためだけに』『狼と兎のゲーム』『裁く眼』『怪盗不思議紳士』『凜の弦音』『修羅の家』などがある。小説の枠を越えマルチに活躍し、ゲームソフト「かまいたちの夜」シリーズの制作でも知られる。

「2022年 『監禁探偵』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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