- Amazon.co.jp ・本 (278ページ)
- / ISBN・EAN: 9784061853256
感想・レビュー・書評
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《目次》
・ 序 世紀末日本を覆う「世襲社会」
・ 公私截然の男、太田垣士郎・関西電力初代社長
・ 東京ガス・安西ファミリーの弁明
・ ホンダ三代「社長交代の流儀」
・ 東急・五島家三代「世襲の帳尻」
・ 日本航空・伊藤淳二の469日
・ 「昭和の偶像・中内功の行動原理
・ 帝人・大屋晋三、「永久政権」の負の遺産
・ 最後の保守政治家・大平正芳の「原罪意識」
・ あとがき
・ 文庫化にあたって詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
「文字通り素手でリズムに挑み、
旺盛な企業家精神を発揮してフロンテアィを
拓いた創業者経営者たちが、
いま多く世代交代の時にさしかかった。」
→「技術や職能」「継承」ではなく「権力地位」の世襲
「社長が世襲社会」の形成過程ー「停滞社会」
<エネルギー奮出の時期>
平等、協力、勤勉、才能、運、
「人間のブランド化」
「暫定政権」ー「大政奉還」
「公私截然」論理
<権力者の人間性は「退き際」に 疑集して表現される。>
「権力の方から人間に取りついてくるんだ。」 太田垣志郎
「怒るな 恐るな あせるな」
維承 :「禅譲、世龍、予期せざる死」:放代
「限界の自己認知」 本田宗一郎
「時代の移り変わりがオレの頭の回転スピードを追い越した。
もう潮時だ。」
「量は質に転化する。」という
マルキシズム(コメント;これはマルキシズムではなく弁証法)
のかっての信棒者が
ひとたび自ら資本家あるいは経営者に転じた時、
ひたむきに「膨張至上主義」へと走る姿の
一例がよく示されている。
「量と品質は互いに相反するようになり、品質は敗者になる。」
ダイエー「安売りの哲学ー「共存の拒否」
「勝者の行為のすべては、少なくともその人物、
その体制が勝者でありつづける限り、
歴史によって正当化され得る。」 -
実家で読む。非常に面白かったです。また、新聞記者出身らしく読みやすい文章です。昔は、この人の本をよく読みました。また、この人の本を読んでみようかな。
内橋克人の作品





