メビウスの殺人 (講談社文庫 あ 54-3)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 869
感想 : 77
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  • Amazon.co.jp ・本 (284ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061853898

作品紹介・あらすじ

大東京を恐怖のどん底につき落とす連続殺人が発生。犯行は金槌によるメッタうちと絞殺が交互する。犯人は一人か、あるいは別人か。現場には常に謎の数字を記したメモが…。被害者たちを結ぶ"失われた環"を探せ。ご存知速水三兄妹がつきとめた驚愕の真相とは?奇想天外な推理の新旗手の長編第三作。

感想・レビュー・書評

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  • 連続殺人ですがコミカルに書かれていて明るい雰囲気でした。

  • 速水三兄妹シリーズ第3弾。

    結局シリーズ3作を3日で読破しちゃいました(笑)

    前作までの愛すべきキャラ木下刑事の出番が少なかったのは個人的には淋しさを感じるも、犯人は犯行の中で2つのゲームを楽しんでいた。

    2つのゲームの謎解きを進める中で、ゲーム相手であるべきCAT O'NINE TAILSの驚愕の正体がラストに判明する。

    個人的には速水三兄妹シリーズの中では0の殺人が1番面白く感じた為☆4つ。

    しかしながら、このメビウスが大好きな殺戮にいたる病のプロットであり、間違いなく忘れられない一冊となりました。


    説明
    大東京を恐怖のどん底につき落とす連続殺人が発生。犯行は金槌によるメッタうちと絞殺が交互する。犯人は一人か、あるいは別人か。現場には常に謎の数字を記したメモが…。被害者たちを結ぶ“失われた環”を探せ。ご存知速水三兄妹がつきとめた驚愕の真相とは?奇想天外な推理の新旗手の長編第三作。

  • 速水三兄弟最期の作品。
    でも本当に悔しい。
    すごくすごく面白いのに
    この設定の他の作品を
    読んでしまっていたから
    結末予測できてしまった。
    順番に〜謎のメモ〜で
    あの本と全く一緒だーと。
    面白く素晴らしいものだからこそ
    パクるというのは言い方がわるいけど
    インスパイアされてしまうのかな、、

  • このシリーズは何となく好きです。
    トリックがメッチャすごいとかは思わないけど、3兄弟とかキャラクターが良いからですかね。
    読んでても飽きないし。

    ゼロの殺人を飛ばして読んでしまったので、次はそれを読みたいですね。

  • 犯人側の視点と警察官の視点が切り替わり、スピーディーに物語が進行していくので、読みやすい作品だが、この真相は、ミステリーとして見ると物足りない。
    もう一人の犯人の正体、ミッシングリンクの意味、現場に残された数字の意味など、いずれも肩透かしであった。
    椎名が独房で最後に考えたことを真相とした方が、まだしも面白いと感じた。

  •  速水三兄妹もの三作目。ちょっとこれはなあ。突飛な無関係連続殺人。殴殺、絞殺が交互に繰り返され、2人による共謀作業ではないかと疑われる。さんざん振り回された挙句にやっと片方を捕まえたものの、もう一方の行方が杳としてわからない。最後に明かされる驚くべき真相は、といえば聞こえはいいが。これは脱力以外の何物でもない。メビウスの意を汲めばこうならざるを得ないけれど、あまりに安直。もうちょっと工夫できなかったものか。細部のつくりも杜撰だし、スラップスティックだから目くじら立てるなということなのかね。なら不可能殺人の謎に挑むみたいな直球勝負風の見てくれをやめてバーニイものみたいにもっとわかりやすい事件にすれば腹も立たないのに。

  • オチのしょうもなさに唖然とした。
    驚きも衝撃もなく、こんなものかと肩を落としてしまった。

  • 最後まで読んで思ったのが、「あー、こっち系か」でした。
    凄惨な事件が起きる一方で、くすくす笑いながら読めた。
    しかし、ポップになり過ぎず、引き締まった雰囲気を出すのはすごい。

  • 我孫子武丸氏の書く推理小説は極上のエンタメだと思う。読みやすく面白く、ページをめくる手が止まらない。相性がいいのかもしれないが、読み終わった時にもっと色々読みたいと思う作家はなかなかいない。
    多分こういうことだろうな、と思いながら読み進めた予測は半分も当たっていなかった。またも騙されました。
    関係ないけれど、ネットを通じて知り合った者同士が、ゲームで殺人を犯すというのが、『密室殺人ゲーム』シリーズを彷彿とさせる。あれよりずっと前にこんな作品があったとは。

  • 初めて読んだけど面白かった。

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著者プロフィール

1962年、兵庫県生まれ。京都大学文学部中退。在学中は推理小説研究会に所属する。89年、『8の殺人』で作家デビュー。主な作品に、『人形はこたつで推理する』にはじまる「人形」シリーズほか、『殺戮にいたる病』『ディプロトドンティア・マクロプス』『弥勒の掌』『眠り姫とバンパイア』『警視庁特捜班ドットジェイピー』『さよならのためだけに』『狼と兎のゲーム』『裁く眼』『怪盗不思議紳士』『凜の弦音』『修羅の家』などがある。小説の枠を越えマルチに活躍し、ゲームソフト「かまいたちの夜」シリーズの制作でも知られる。

「2022年 『監禁探偵』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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