どんなに上手に隠れても (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 511
感想 : 57
  • Amazon.co.jp ・本 (384ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061854345

作品紹介・あらすじ

多くの人が出入りするテレビ局から、白昼、売り出し中の歌手が誘拐された。しかもその直前、この誘拐を暗示する奇妙な匿名電話が警察に入っていた!芸能プロやCMのスポンサーたちの対応、駆け引き、警察の地道かつ執拗な捜査、そして事件の驚嘆すべきトリックまで、リアルに描ききった傑作長編推理。

感想・レビュー・書評

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  • 時代かしら。なんかトレンディドラマ観てるような気持ちになった。笑 
    全体は起承転結がしっかりあって読みやすかった。当時は斬新なストーリーだったのかもしれないけど今の時代に読むと割と予想しやすいありがちな話って感じ。正直多分半年後に思い出そうとしても思い出せないだろうなあ。。
    岡崎二人っていう作家さん、本当に二人の人の共作著名なんだ!っていう事実の方が印象的。笑

  • 誘拐モノの醍醐味である身代金の奪い方が、簡単に予想できてしまった。
    書かれた当初は驚かれたのかもしれないが、今では
    よくあるトリックといったところだろう。

    岡嶋二人さんの誘拐モノだと、圧倒的に「99%の誘拐」のがオススメ。

  • 常に人の出入りがあるテレビ局の控え室から売り出し中のアイドルが誘拐された。しかもその直前に管轄の警察署にアイドルの誘拐を企てている奴らがいるという匿名の電話もあった。身代金は1億円。芸能プロダクション、CMスポンサー、警察を巻き込んでの誘拐事件はアイドルが無事に帰って来たことで解決したように見えたが、犯人は何一つ証拠を残さずに1億円を持っていってしまった。警察は地道に捜査をするが犯人像は浮かばない。誰が何のためにアイドルを誘拐したのか…



    全然、犯人が思い浮かばなかった。そして、一種の映画やドラマを見てるかのようだった。アイドルが誘拐されて、芸能プロダクション右往左往するし、その裏でスポンサーはアイドルが誘拐されたことで有名になると商品展開を企てるし、マスコミのハイエなような集まり方も想像はつくしですごかった。今だったら、そこにネットやSNSがあるから小説の中より大炎上しただろうな…



    アイドルは本当に被害者だったし、プロダクションも完全に巻き込まれた形だしでいい迷惑だっただろうな。まぁ、一気に有名になれたことは良かったかもだけど、あんなことで有名にはなりたくなかったよなぁ。まだ高校生だし。



    あとアイドルが出た清涼飲料水の広告のキャッチコピーが本当に時代かかってて良かった。昭和の終わりか平成の本当に初めの頃のアイドルぽくてよかった。あとアイドルが出した曲のタイトルも時代を反映してて良かった。


    しかし、小説の中の刑事さんが言っていたけど、本当に派手な誘拐事件だったな…


    2020.10.10 読了

  • 岡嶋二人。2人いるのね。まだ2作目で詳しくないけど、文学界の伝説のユニットなんだろう。吉川晃司と布袋寅泰の『Complex』のように。YOSHIKIと小室哲哉の『V2』のように。チャゲと石川優子の『ふたりの愛ランド』のように。物語は1988年発刊だけあって、作中のネーミングセンスとか古いけど面白かった。新人歌手がテレビ局で誘拐される推理小説。あっと驚くどんでん返しもないし、結構実直な印象だが、淡々と地に足がついているストーリー展開がかえって新鮮。そして東野圭吾の解説も面白いんだな~。

  • 本作は文庫解説の東野氏が絶賛するのも納得の傑作だ。やはり誘拐ものは岡嶋作品の真骨頂なんでしょうね。本当に読み始めたら止まらなくなる。大手広告代理店による劇場型犯罪、執筆当時としてはかなり斬新だったろうな。

  • ひさびさに読んだ岡嶋二人。
    面白い。読みやすい。

  • 数年前に一度読んだことがあるのだけど、その時から印象はさほど変わらず。一言でいうと、綺麗なミステリー。起承転結がしっかりしているので、置いてきぼりにされている感じがない。説明も丁寧。ハラハラもさせてくれる。万人受けするミステリーという感じです。ただ、1993年の作品のため今読むともうこの時代では通用しないトリックだな…と思うところが多々あり、そこもまた楽しいです。

  • 2017年10冊目。
    「人さらいの岡嶋」と言われる理由が分かる。もちろん書かれた時代背景と今とを考えると成り立たないかなと思うところもあるけど、岡嶋二人に関して言えばそんなことどうでもいいくらい作品にのめりこんでしまうんだよな・・。
    のっけから惹きつけられっぱなし。そしてメリハリがあり飽きさせないまま最後まで持っていかれるのはホントさすが。
    やっぱり大好きな作家だと思い知らされた作品。

  •  作品解説(カバーより):多くの人が出入りするテレビ局から、白昼、売出し中の歌手が誘拐された。しかもその直前、この誘拐を暗示する奇妙な匿名電話が警察に入っていた! 芸能プロやCMスポンサーたちの対応、駆け引き、警察の地道かつ執拗な捜査、そして事件の驚嘆すべきトリックまで、リアルに描ききった傑作長編推理。

     「誘拐の岡嶋」の異名をとる岡嶋作品らしく、単純かつ巧妙なトリックや、事件の背景に渦巻く人間模様は、読み手を唸らせること必然。まだ岡嶋作品に触れたことの無い方や、岡嶋作品は何冊か読んでるけど、この作品は読んでいないという方にオススメ。

  • 2016.6/15〜20。かわいいタイトルだと思ったら誘拐もの。「人さらいの岡嶋」と呼ばれた時代はリアルタイムでは知らないが、納得の面白さだった。ど派手な演出に、広告マンや記者の黒い思惑。アリバイだけが少し残念。

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著者プロフィール

岡嶋 二人(おかじま・ふたり)
徳山諄一(とくやま・じゅんいち 1943年生まれ)と井上泉(いのうえ・いずみ 1950年生まれ。現在は井上夢人)の共作ペンネーム。
1982年『焦茶色のパステル』で江戸川乱歩賞を受賞しデビュー。86年『チョコレートゲーム』で日本推理作家協会賞を受賞。89年『99%の誘拐』で吉川英治文学新人賞を受賞。同年『クラインの壺』が刊行された際、共作を解消する。井上夢人氏の著作に『魔法使いの弟子たち(上・下)』『ラバー・ソウル』などがある。

「2021年 『そして扉が閉ざされた  新装版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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