宿命 (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (378ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061854444

感想・レビュー・書評

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  • 殺人事件そのものより、過去になにがあったのか、二人を繋ぐ宿命とは何なのか。そこに重点を置いたストーリー。
    読みたかった系統ではなかったが、それなりに楽しめた。最後の男性2人の会話が粋な感じで良かった。

  • まさに宿命。
    これぞ宿命。

    ずっと負け続けていた宿敵に対して、最後の1行は勝ったと捉える事ができる。

  • 面白いし、題名もそのとおりと思うけど、東野作品ではもう一つ。
    売れてくると何でもかんでも「感動作!」「名作!」「傑作!」って煽ってきてそれにのる人も多いのが、ちょっとイヤ。

  • 読んでみて名作だと思いました。
    最後の方に意外な展開があり
    面白かったです。

  • 届け!奇跡じゃなくていい〜♩
    東野圭吾19作目

    運命でなく宿命ですね、これは
    ラスト一行にほっこりする。最後まで気の抜けないのがいいね
    初期作品というのとボウガンで放課後を思い出した笑

  • 伏線、謎が深すぎる。双子の兄弟?そんなバカな。ああ、これがハマってるってことか。事実作品古いので、古さはあるが、さすが。こんな宿命が。
    それにしても、東野さんのは、相関図がないと迷います。

  • ミステリーだけど、トリックや犯人が分かって終わり~とならない所が読み応えの有る作品だと感じました。

  • 【東野圭吾作品の原点】

    刑事と容疑者、幼なじみの2人が宿命の対決を果すとき、余りにも皮肉で感動的な結末が用意される。


    東野圭吾の初期作品。
    事件解決というより、主人公二人の人間ドラマにフォーカスされている。
    展開に派手さはないものの、物語に出てくる謎がラストで一気に明かされていく様は、パズルが完成した時のように気持ちがいい。

    ここで注目したいのは題名の『宿命』の意味についてなのだが、運命との違いは、「運命は人間の意思にかかわらず、身にめぐって来る吉凶禍福。めぐり合わせ」「宿命は前世から定まっている運命。避けることも変えることもできない運命的なもの」なのだそう。

    ラスト一行は題名でもある『宿命』をとてもよく表現している。

    東野圭吾ファンは必読な一冊だ。


    こんなひとにおすすめ.ᐟ.ᐟ
    ・ミステリーが好きなひと
    ・細かい心理描写が好きなひと
    ・考えさせられる話が好きなひと

  • 感想書くのを忘れてたー。
    因縁の描き方はやっぱり東野圭吾!面白い!

    なんやかんやと、難癖付けすぎた感が否めない。

    そりゃー宿命。
    気になっちゃうよね。って感じですた。

  • 「宿命」
    和倉勇作と瓜生晃彦。


    和倉勇作と瓜生晃彦という2人の人生が交錯するストーリー。タイトルからして何から先が読めてしまいそうな部分はある。しかし、一つの殺人事件を軸に2人の男にある数奇な運命だけではなく、両親の背景にレンガの病院、そして美佐子がうっすら感じ続ける「操られているのではないか」と言う見えない糸の謎が解ける形になっている。


    テーマに大きく関わっているのが脳科学である。勇作と晃彦の運命の重さを創り出すことを考え、丸っ切りの空想に見えず、ある程度あるかもしれないと思えるレベルで脳科学が使われている。確かにありそうなものになってる。


    因みに、美佐子を巡る勇作と晃彦の結果なのだが、なんか腹落ちしない。晃彦の覚悟を知ったことがポイントになったようだが、果たしてそうなんだろうか。晃彦は重要なことを隠してきたが、それと美佐子との問題はあまり関係がないように思うのだが。この点は、勇作の推測であり、どんなことが起きたかわからないが、美佐子がよく分からない。


    本書は、学園モノのレッテルを早く剥がしたいとの思いから、読者をびっくりさせる為に書き上げたとのこと。事件のミステリーだけではなく、登場人物達の背景に秘密を込めて、びっくりさせることに成功したようだ。「変身」の前身に当たる作品なだけに「変身」が読みたくなる。

著者プロフィール

1958年、大阪府生まれ。大阪府立大学電気工学科卒業後、生産技術エンジニアとして会社勤めの傍ら、ミステリーを執筆。1985年『放課後』(講談社文庫)で第31回江戸川乱歩賞を受賞、専業作家に。1999年『秘密』(文春文庫)で第52回日本推理作家協会賞、2006年『容疑者χの献身』(文春文庫)で第134回直木賞、第6回本格ミステリ大賞、2012年『ナミヤ雑貨店の奇蹟』(角川書店)で第7回中央公論文芸賞、2013年『夢幻花』(PHP研究所)で第26回柴田錬三郎賞、2014年『祈りの幕が下りる時』で第48回吉川英治文学賞を受賞。

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