若草物語 (講談社文庫)

  • 講談社
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本棚登録 : 20
感想 : 5
  • Amazon.co.jp ・本 (452ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061854710

感想・レビュー・書評

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  • 「若草物語」L.M.オルコット◆父親が南北戦争に出征したマーチ家は、母親と4人の娘たちで力を合わせて危機を乗り越える。貧しいけれど、愛情とか絆とか、何よりも希望のある家族だなぁ。15年ぶりくらいの再読ですが、好きなシーンも登場人物も同じで、好みってなかなか変わらないものですね。

  • クリスマスにプレゼントが無いと嘆く4姉妹。父親の出兵中に支えるのは母親の大きな愛情。

  • オルコット著、掛川恭子訳の文庫本を読みました。赤毛のアンと並んで少女時代に読む外国の文学作品の代表的なものだと思います。アニメなどでも取り上げられているので、大方の人は何らかの形で触れている作品でしょう。私も少女時代に児童文学の本で読んだ記憶があります。今回は嫁に行った長女の置いていった荷物の中にあったので懐かしくなり読んでみました。
     
    南北戦争時代のことですから19世紀、戦争に行って父親が留守の家庭を必死に守る家族のお話です。古き良き時代の平凡なアメリカの人々が登場するのですが、今の時代に読むと何か一昔前の清廉な日本人をも思い浮かべてしまうのは、何故なんだろうと思います。
    お馴染みの4姉妹、メグ、ジョー、べス、エイミ―そして、一家の要のお母さん、マーチ夫人、ばあやのハンナ、隣の家の少年、ローリー・・と登場人物が繰り広げる日常のひとこまは国や時代に関係なく普遍的な出来事で、つい引き込まれてしまいます。彼らがその中で発する言葉に人生の真実が滲み出てくるところにこの小説の醍醐味があります。特にこの時代に生きたお母さんの言葉は、素晴らしいと思いました。
    娘たちに愛のある幸せな結婚をして欲しいと願っているのは誰でも同じだが、マーチ夫人の言葉は一味違うものなのです。すなわち、お金だけ求めて、自尊心も心の平和もない女王の位についたり、夫を求めて奔走するような娘らしくない娘になるなら、幸せな老嬢のほうがはるかにましです!ときっぱり言っているのです。これは婚活とかで奔走するような現代の世相への警鐘ではないでしょうか・・
    若草物語は続編も出ているので読んでみようと思っています。

  • 新しい、人生の教科書です。

  • 2008/02/07

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著者プロフィール

ルイザ・メイ・オルコット(Louisa May Alcott 1832‐88)
19世紀を代表するアメリカ女性作家。ペンシルヴァニア州ジャーマンタウンに生まれる。教育者・哲学者の父親エイモス・ブロンソン・オルコットと、奴隷制反対運動に関わっていたメイ家の出身であるアビゲイル・メイの次女として生まれる。マサチューセッツ州コンコードで少女時代を過ごし、ラルフ・ウォルドー・エマソンやヘンリー・デイヴィッド・ソローと交流があった。南北戦争時には北軍の看護師として従軍。南北戦争後に『若草物語』(1868)を出版し人気を博す。『若草物語』執筆前(1866)に、A. M. バーナード名義で大衆向けのスリラー小説を出版していたことが、20世紀にはいって明らかになった。

「2021年 『仮面の陰に あるいは女の力』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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