相続人TOMOKO (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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感想 : 14
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  • Amazon.co.jp ・本 (358ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061855458

作品紹介・あらすじ

巨万の財産とCIAで身につけた殺人技術を武器に闘う謎の美女トモコ。国籍を失ったために巻き込んだのは、対照的な風俗ギャル智子。ふたりだけで日米複合秘密組織が牛耳る米軍、情報部、警察、ヤクザと対決し、アメリカ大統領記者会見の場へたどり着けるのか?日本を戦場と化すハードボイルド長篇。

感想・レビュー・書評

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  • 1.00

  • 二人のTOMOKO(謎の美女と風俗ギャル)が、米軍・情報部・警察・ヤクザと対決するハードボイルド。

  • 荒唐無稽な話なんだけども読んでるうちにすっかり丸め込まれてる感じになって。『アルバイト探偵』だとものすごく抵抗あるのになんなんだろーこの感覚。唯一の違いは女性が主人公!w

  • 本書には2人のTOMOKOが登場します。
    一人はCIAに身をおき、そして裏切って国籍も失い、追われる身になったTOMOKO。
    そしてそのTOMOKOと偶然に出会うことになったコールガールの智子。
    東京で孤独に刹那的に生きてきた智子は、何かを成し遂げようと凜としているTOMOKOに反感を持ちながらも、引きつけられてしまいます。そして芽生えた友情。
    アクションシーンもあるのですが、智子がいるおかげか、柔らかい仕上がりになっています。
    そしてTOMOKOは愛した人のために、大統領に組織の存在と陰謀を教えようと・・・2人を追うのはCIAに警察、そしてヤクザ。
    果たしてTOMOKOは計画を成功させることができるか!?ということでスピーディな展開はさすが大沢氏。
    ん・・・他のハードボイルド系と比べると、ちょっとパンチがないかな?っていう気もするけど、楽しく読めた作品でした。まぁまぁかなぁ~。

  • 設定が大雑把なところはあるが、楽しく軽く読めて、読後感も悪くない。
    素直に入り込めれば結構楽しいかも。

  • 謎の組織VS女エージェント。
    ツッコミどころ満載だが勢いで楽しめた。

  • もう最初っからハイな設定なので、それありきで読み進めないと単なる「荒唐無稽」話で終わってしまう。
    元CIAで、アメリカ人億万長者の未亡人TOMOKO。
    元ダンナを殺した「ネットワーク」に、あの手この手で挑む復讐劇。
    殺人シーン多し。

  • なんて魅力的なヒロイン!

  • トモコが非常に格好良かった。
    戸籍もなく、天涯孤独の身で、ただ亡き夫のために戦うその一途さがとても素敵。
    更には美人で、CIAでの訓練の賜物である強さを兼ね備え、時にはヤクザとさえ渡り合う。
    だけど、完璧なように見えながらも、そんな強さの中にもやはり、弱さが潜んでいたりするのが、ちゃんと一人の人間で、一人の女性なんだっていうのが感じられて、それがかえって好印象でもあった。
    そして、彼女と行動を共にするもう一人の智子の成長していく様も良かったと思う。
    トモコと出会うまでコールガールであったという経歴を持ちながらも、案外、まっすぐで純粋なところがあり、トモコと共に過酷な状況を切り抜ける中、時折見せるそんな面が良かった。
    とんでもないことに巻き込まれはしたけれど、そんな中、強く成長していったように思う。

  • 大沢さんの作品。
    この作品は続きようもないと思われる終わり方かな。

    最後の数ページにおいては目が話せなかったです。

    ただ、彼女の巻き込まれた理由が大したコトなさすぎてちょっとびっくり。
    それ以外にも関わった人たちがあっさり殺されて逝ったのには少し残念

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著者プロフィール

1956年愛知県名古屋市生まれ。慶応義塾大学中退。1979年に小説推理新人賞を「感傷の街角」で受賞しデビュー。1986年「深夜曲馬団」で日本冒険小説協会大賞最優秀短編賞、1991年『新宿鮫』で吉川英治文学新人賞と日本推理作家協会賞長編部門受賞。1994年には『無間人形 新宿鮫IV』直木賞を受賞した。2001年『心では重すぎる』で日本冒険小説協会大賞、2002年『闇先案内人』で日本冒険小説協会大賞を連続受賞。2004年『パンドラ・アイランド』で柴田錬三郎賞受賞。2010年には日本ミステリー文学大賞受賞。2014年『海と月の迷路』で吉川英治文学賞を受賞、2022年には紫綬褒章を受章した。


「2023年 『悪魔には悪魔を』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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