真犯人 (講談社文庫)

制作 : 相原 真理子 
  • 講談社
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本棚登録 : 830
レビュー : 50
  • Amazon.co.jp ・本 (532ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061855700

感想・レビュー・書評

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  • 死刑執行された人間の指紋が、失効後に別の犯罪現場から出てきた!
    犯人を追う中でマスコミからのバッシングを受けたり、組織内部の犯罪者の可能性だけでなく、自らも巻き込まれていく恐怖が描かれていて、コンプライアンスが重要視されている現代では他人ごととは思えません。

  • 随分昔、大学生協だったか、有隣堂だったかで手に取ったドクタースカーペッタを主人公とするシリーズ本。これは4作目だが、そうと知らずに帯に惹かれて購入したのを覚えている。
    それまで、ウォショースキーのシリーズなど、女探偵物が好きで読んでいたが、これは衝撃だった。冷静で頭が良すぎで孤独なスカーペッタが実在する人物のように感じられる、その孤独さえも。
    途中からでも事件は一話完結なので、分からないことはなかった。
    引き込まれるように読んで、1作目である検死官から慌てて買い集めたのを覚えている。
    他の方が感想に書いていたが、相原真理子さんの訳がとてもいい。外国文学は訳者に依るところも大きい。

  • 今回は、主人公自ら危険の中に飛び込んでいくようなことはなく、張り巡らされた罠にからめ捕られるように追い込まれてはいくものの、彼女の行動に無理やり感はなかったと思う。

    凄惨な殺人事件の謎を追いつつ、信頼しているスタッフの不可解な行動を気にかけ、クリスマス休暇に呼び寄せた姪の行動に振りまわされるケイ。
    マリーノやベントンとのチームワークは深まっているが、マスコミの報道がえげつなくて、アメリカの官僚は大変だなあと思うことしきり。

    最後に事件の謎が解き明かされたけれど、犯人は捕まっていない。
    このシリーズは、最初から登場人物の中に犯人がいるわけではなく、事件の真相がわかるにつれて徐々に明らかになる犯人像が、最後の最後にひとりの人物として姿を現すというパターンだったのだが、今回の犯人はそのパターンをひっくり返すことになるのだろうか。

  • やっぱり面白い!
    マークの事件の経緯が後半で明かされる構成は興奮させられた。ルーシーは大人になってるし、マリーノもいいおっさんだし、そして弁護士のグルーマン、嫌味な奴かと思いきや超頼もしい味方になるというにくい演出。
    それにしてもヘレン、よくあんな男と暮らしてたね。からの犯人逃走…どうやら続いているらしい。
    早く続きが読みたい。

  • スカーペッタシリーズ第4弾。劇中経過7年。スカーペッタ女史は47歳。にしては、かなり青臭い性格描写である。また、ミステリー的謎解きよりも、主人公に身の、あるいは地位上の恐怖を招来するサスペンスのよう。さらには、他のミステリーよりも、スカーペッタ女史、マリーノ、ルーシーはもとより、仕事に熱い弁護士グルーマン(主人公に対する関係は嫌味たっぷりな面もある)のリアルな性格描写は本シリーズの長所といえようか…。もっとも、コンピューターのハッキングや死体の描写については、検屍官シリーズらしい理系的ギミックに彩られる。

  • 再読2回目(初回はこちらに登録する前)。スカーペッタの立場上の危機と新たな戦いの始まりという感じの話。指紋入れ替わりのトリックは読んでいて「おー」と思ったが、黒幕までに至る過程がちょっと飛躍しすぎじゃないの?と感じる部分もあり、読んだ感想は「普通」かなあ。「新たな戦いの始まり」が次巻以降に起こりそうでその部分は読むのが楽しみかな。積読本を早く片付けて、続きを読みたいなと思う。

  • このシリーズ、好きで何冊も読んでます。が、4作目であるこの作品を読む前に、これよりもだいぶ先の作品を読んでしまっていたので、時系列や人物描写、事件そのものについてちょっと混乱しました。また、著者の筆が熟達してきた6作目や7作目と比べてしまい、ちょっと雑かなぁと思える部分もいくつかあったりしました。

    それでも、犯罪の裏に隠された動機、対立する相手との緊張感あふれるやり取り、真実を突き止めるための手法の描写など、素晴らしいところはたくさんあります。このシリーズはどの作品も分量が結構多いんですが、あまり気にせずに楽しめるのは凄いところです。

  • 検屍官シリーズ4作目。
    3作目の終わりから、4作目の始まりの間に、ケイは恋人マークを亡くし、マリーノは30年連れ添った妻に去られと、登場人物を取り巻く環境に変化が生じている。

    また、1作目検屍官でぶあつい眼鏡をかけてずんぐりした小学生だったルーシーは、澄んだ緑の瞳のすらりとした美しい娘となり、天才的な頭脳とコンピュータ知識で、またもや、ケイのコンピュータへの不正アクセスを探って明らかにしてくれる頼もしい存在に成長している。
    ルーシーの今後の成長が楽しみ。

    また、一見何も書いていない白い紙の上の筆圧による窪みを浮き出させるイメージ・エンハンサー、目に見えない微細な毛や繊維、指紋を浮き出させるルーマ・ライトなど、科学技術を使った犯罪捜査の過程が今回も興味深くまた、圧巻。

    ロースクール時代の旧師だった弁護士のニコラス・グルーマンが、意地悪な嫌な奴かとおもいきや、ケイのことを自分が教えた中で最も優秀な生徒だったと目をかけていたことがわかり、ケイの窮地を救う弁護をしてくれたのが嬉しかった。

  • 2001.5友人に借りて読了。
    当時、友人がよく読んでいる作家と言って貸してくれた。

  • 「私刑」「死体農場」のゴールトが初登場した作品。
    ドクタースカーペッタが窮地に立たされているが、これからどうなるのか。
    通勤時に読んでいると乗り過ごしそうになる。。。

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著者プロフィール

マイアミ生まれ。警察記者、検屍局のコンピューター・アナリストを経て、1990年『検屍官』で小説デビュー。MWA・CWA最優秀処女長編賞を受賞して、一躍人気作家に。ケイ・スカーペッタが主人公の検屍官シリーズは、1990年代ミステリー界最大のベストセラー作品となった。他に、『スズメバチの巣』『サザンクロス』『女性署長ハマー』、『捜査官ガラーノ』シリーズなど。

「2015年 『標的(下)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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