アンジェリク〈2〉はだしの女侯爵 中 (講談社文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (463ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061855724

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  • 弁護士デグレの協力を得て、ペイラック伯・ジョフレの裁判が始まるが圧倒的不利な状況で次々に繰り出される茶番、弁護の甲斐なくジョフレとの間の第2子を身ごもったアンジェリクを置いて火刑に架せられるジョフレ。

    ジョフレを陥れたものへの復讐を生きる支えにして街をさまようアンジェリクは、ムーア人のクアシバから教えてもらった裏世界の挨拶を手掛かりにして裏世界の王、大コエスルのもとに、そこで二コラに再会し、犯罪者が蠢く裏世界の女王に君臨する。

  • あっという間にアンジェリクは転落。ジョフレは死刑になっちゃうし。いまや盗賊の情婦。展開速い。
    ジョフレを助ける手立てを求めて宮殿に行ったその夜にいきなりヴァルデ侯爵と情事をもったのにも驚いた。
    ニコラとの性生活は一方的な、アンジェリクにとっては索漠&殺伐としたもので、ニコラの描き方は木原敏江のマンガ(マンガ化された部分はかなり進んだようなので、ぱらぱら見ただけだが)と大違い。というか、いろいろ大違いなのだが。原作先に読んで(まだ第1巻の中巻までしか行ってないのだが(^^;))後悔している。原作読んだ後だと、多分、綺麗事に思えて味気ないだろう。
    上巻ではトゥールーズの伯爵家での生活のディテールが豊かに描かれていたが、中巻ではパリの下層のどん底世界の詳細さがみごと。時代考証合ってるのかは知らんが、十二分のホントらしさで問題ない。アンジェリクのやさぐれ具合も、この境遇ならそうなるよね、というリアリティにあふれている。
    後のモンテスパン夫人(上巻にもちょっと出てきたが)や後のマントノン夫人、ニノン・ド・ランクロやラ・ヴォワザンといったこの時代の有名人物も、とっても自然に出てくる(大河ドラマと大違い?)。
    翻訳は、(英語からの重訳らしいうえに)固有名詞の処理が、フランスやイタリアの歴史に疎いのか? と思わせる代物。

  • 全巻26巻。
    アンジェリクと女性が主人公のお話です。美しく知的で優雅な女性アンジェリクは、田舎貴族の娘。売られるように大貴族の所へ嫁ぎます。やがて、夫を愛します。愛し合う二人に波乱の波が・・・愛する人のために強くしなやかになれるアンジェリク。当時、かなり憧れの女性像でした。

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