侠骨記 (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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感想 : 39
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  • Amazon.co.jp ・本 (266ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061856004

感想・レビュー・書評

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  • 百里奚、かっこいい。
    60歳以降でも、人はどうなるかわからない。

  • 春秋時代の知識が深くなりました。

  • 文化は一級ながら軍事は二級の大国魯の書生曹劌は、隣国斉との戦気が激しくなる中、若き英王同に見出され、軍略の才を存分に発揮する。
    智謀の賢相管仲が牛耳る斉との、和戦両様の戦いが大詰めをむかえた柯の盟約の場で、曹劌がとった驚くべき策・・・・・
    君臣のあり方と政治の理想を描く、中国歴史小説集。


    歴史を多角的に見ることができる一冊です。
    本のタイトルともなっている「侠骨記」、このエピソードは前出の「管仲」での公子小白時代の桓公のことや、桓公が中心となって開催した、柯における盟約の場でのエピソードなどを魯公・同(壮公)と曹劌主従の目線から読み解くことができます。
    様々な視点から同一の出来事を見、そこで起きたことを理解するのが歴史小説の醍醐味とでもいいましょうか。

    「買われた宰相」も面白いですね。秦の百里奚といえば管仲と並ぶほどの名宰相ですが、彼の前半生もまた明るいものではありませんでした。

    本書に収められた4短編は、いずれも「仁」者を描いた作品と評することができ、「仁」という概念を理解する手助けとなって、読後さわやかな気持ちになれるお薦めの好短編集です。

  • 2019/1/6
    文字の無い頃から社会はあり、人々は生活していた。その頃の王はどんな感じだったのだろう。なぜリーダーは生まれたのだろう。

  • 時代と言うより、人物に焦点を当てた歴史小説。何となく「伝記」という感じがします。
    一つ一つが短く、個人に焦点が当たっているために、比較的シンプルで読みやすい短編集です。
    しかし、こういう話を読むと中国の歴史を知らない事に、我ながらいらつきますね。太公望なんて有名な名前が出てきても、何時の時代の人かピンと来ない。歴史年表でも作ってみようかと思います。

  • 組織人としての駆け引きや革命の起こし方など、今の世と全く変わらない。。とても、勉強になります。孔子、孟子、孫子、韓非子。全て読みたくなってきました。

  • 宮城谷昌光入門に、と講師の先生に貸した本。
    短編集なので読みやすいかな~とか。
    「買われた宰相」が私はお気に入り。

  • 短編4集
    ・魯国の曹かいと管仲
    ・太公望・召公
    ・百里渓
    ほか

  • 表題の侠骨記が1番面白かったと思う。二つの作品で管仲が出てきたが、これでもかと悪いやつに書かれていて、そんなだったっけ??と思いながら読破。
    「管仲」を読んだのも随分前なので読み直そう。

  • 文体がなじめない。

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著者プロフィール

宮城谷昌光
1945(昭和20)年、愛知県蒲郡市生れ。早稲田大学文学部卒業。出版社勤務のかたわら立原正秋に師事し、創作を始める。91(平成3)年『天空の舟』で新田次郎文学賞、『夏姫春秋』で直木賞を受賞。94年、『重耳』で芸術選奨文部大臣賞、2000年、第三回司馬遼太郎賞、01年『子産』で吉川英治文学賞、04年菊池寛賞を受賞。同年『宮城谷昌光全集』全21巻(文藝春秋)が完結した。他の著書に『奇貨居くべし』『三国志』『草原の風』『劉邦』『呉越春秋 湖底の城』など多数。

「2022年 『馬上の星 小説・馬援伝』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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