からっぽ男の休暇 (講談社文庫)

  • 講談社
3.26
  • (1)
  • (3)
  • (15)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 36
レビュー : 8
  • Amazon.co.jp ・本 (196ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061856851

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
  • 読みやすすぎる。気付いたら読み終えてたくらいの感覚。難しいことは置いておいて、面白い言い回しや発想を普通に面白い!って楽しめる一冊でした。

  • 途方にくれたいと思った
    仕事の合間によんだせいか、没入できずで読むのに時間を要した。長い休みに読むとよいかも
    おとぎ話と交差
    文体は好き

  • からっぽ男が、南の島で曖昧に思い出すちぐはぐな童話の、数々。
    南の島のゆるい空気を感じれる作品。

  •  会社を辞め、南の島でのんびりしている主人公が、色々な童話を思い出そうとして変な感じになっちゃうはなし。「赤ずきん」を思い出そうとして、狼つながりで「狼と七匹のこやぎ」とか「三匹の子豚」が混ざっちゃうとか、わかるなぁ。

     「休暇中のからっぽ男のように南の島で読んでください。あるいは暑い日に!!」と帯に書いてあったので、暑い日にARIAのサントラをかけながらのんびり読んだ。じんわり良い。

  • 「ノーライフキングの作者だ」と思って読むと
    えらい目に遭います(^ ^;

    これは「難解な絵本」の系譜というか、
    シティボーイズやら中村ゆうじさんやらと
    ラジカルガジベリビンバシステムをやってた
    「本来の」いとうせいこう氏のノリ(^ ^

    本書は、南の島で長期バカンスを楽しむ男の
    モノローグの形で進む短編集。

    のんびりした時間を過ごしつつ、
    ふとした拍子に「おとぎ話」の一節を思い出す。

    例えば、砂浜にいる太った犬を見て、
    一瞬「オオカミか?」と勘違いして。
    勘違いにはすぐ気がつくのですが、
    ふと「赤ずきんちゃん」の一場面を思い出して。

    せっかくならストーリー全体を思い出そうとするのですが、
    中々細かいところが思い出せず、あせり出す主人公。
    そうすると、微妙に本来のストーリーからずれてきて。

    ネタバレになるので細かくは書けませんが、
    「あぁ、違う、それは○○のお話の方だよ!」
    と、読みながらツッコミを入れたくなる(^ ^;
    正に「志村、後ろ!」の世界というか(^ ^;

    そのズレ方、外し方と、当人の必死さが
    おかしさの中にもペーソスを感じさせる。

    また各章の書き出しの、南の島でのバカンス風景が
    実にまじめに、かつ気持ちよさそうに描けているので、
    そのギャップもまたをかし(^ ^

    かなり知的な遊びという気がします。
    文章は読みやすく、またふんだんに挿入された写真が
    読み手の「バカンス気分」を盛り上げてくれます(^ ^

  • 080411(080418)

  • 子供の頃に読み聞かされた童話や昔話のディテールをきちんと覚えている人はどれくらいいるだろう。

    一寸法師、ヘンゼルとグレーテル、幸福な王子、鶴の恩返し…。この本は、仕事に追われる日々に疲れた一人の男が南の島で無期限のバカンスをとる。単純にのんびりとした日々を楽しむはずが、ことあるごとに男は昔話を思い出そうと四苦八苦する。その記憶を取り戻す作業の中で、それぞれの童話のストーリーは混乱し、イメージは本来の話から逸脱して膨らみ、全く違った物語へと変わっていく。
    けれど、最終的に男が思い出しながら(結果的に)創作した物語は、なぜか本物よりもリアルなのだ。その「ずれていく」感覚がとてもエキサイティング。

  • 南の島でのんびりと休暇を過ごしていると、ふと童話のことが気になり始める。しかし思いだそうとするがなかなか思い出すことができない。そして、思い出せたと思ったら、なんか違う話になっている。でもまあ違っていても良いか、と思えるほどのんびり読める15の話。ときおり挿入されている南の島の写真も良い感じ。

全8件中 1 - 8件を表示

著者プロフィール

いとう せいこう
1961年、東京都生まれ。編集者を経て、作家、クリエーターとして、活字・映像・音楽・舞台など、多方面で活躍。『ノーライフキング』でデビュー。『ボタニカル・ライフ ―植物生活―』で第15回講談社エッセイ賞受賞。『想像ラジオ』が三島賞、芥川賞候補となり、第35回野間文芸新人賞を受賞。他の著書に『ノーライフキング』『鼻に挟み撃ち』『我々の恋愛』『どんぶらこ』『「国境なき医師団」を見に行く』『小説禁止令に賛同する』など。

からっぽ男の休暇 (講談社文庫)のその他の作品

からっぽ男の休暇の詳細を見る 単行本 からっぽ男の休暇 いとうせいこう

いとうせいこうの作品

ツイートする