変身 (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (382ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061856981

感想・レビュー・書評

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  • え、個人的に最高に面白かった。
    ラストのオチは読めたけど、やっぱり複雑…
    脳は人格形成そのもの。。
    それにしても人間不信になるわな

  • 少しずつ自分が自分でなくなる描写がリアルで怖かった。
    もし脳の移植をしたら、こうなるのだろうなとも思える内容だった

  • ドラマを観ているかのように画が浮かんでくる。そのぶん残酷さも凄まじいのだけど、先が気になって没頭して読んでしまった。これを35歳で書いているとは。。

  • 平凡な青年・成瀬純一をある日突然、不慮の事故が襲った。そして彼の頭に世界初の脳移植手術が行われた。それまで画家を夢見て、優しい恋人を愛していた純一は、手術後徐々に性格が変わっていくのを、自分ではどうしょうもない。自己崩壊の恐怖に駆られた純一は自分に移植された悩の持主(ドナー)の正体を突き止める。

    元の自分の性格を認識しながら、徐々に変化していってしまうのは辛いし、周りも戸惑うよね。。
    作品全体としてはまあまあかなー!

  • 成瀬純一の心理描写が精細で没入感があった。各登場人物の主観で書き進められる形式だったが、成瀬純一が「変身」してゆく推移を体験出来る。期待を大きく裏切る展開がある訳では無いが最後まで楽しむことの出来る作品。

  • 気の弱い主人公の性格が本を読んでいる内に性格が変わって行くところがとても怖かったです。
    結末にとても驚きました。

  • 気が重い話。脳移植を受けれる、初めは夢のような事だと思ったが、移植を受けた人にどんどん人格を乗っ取られていく様子が空恐ろしく、生き続けることと、他人に乗っ取られることと、どちらが幸せだったのだろうと思いながら読んだ。
    後味が悪い。誰も幸せになれないな。

  • 犯罪者の脳が移植され、徐々に主人公がサイコパスになり色々と葛藤するのが面白かった。
    自分だったら途中で恐怖を覚え完全に乗っ取られるまでにどのような行動を取るかな〜と、考えた

  • 「この娘にそばかすがなければいいのに」

  • 初めての東野圭吾作品。
    どんなに命が助かったとしても自分を見失うのは辛すぎる。自分だけではなく愛していた人との関係が変わる事も。

    色々な利権が彼を苦しめて切なかった。

  • 2.8

  • 人間の在り方を考えさせられる一冊

    脳の一部が他の人のものになったとき、果たしてそれは自分なのか

    新しい視点で物事を捉えられる

    状況描写がとてもわかりやすく後半にかけて物語に引き込まれていった

  • ぞわぞわ、
    まったく、変身してしまって困ったもんだ
    みんなが悲しかった

  • どんどん主人公の一人称が変わり、人格が変わっていく様が面白かった。特に直子を殺すシーンは生々しくて記憶に残っている。最後に成瀬純一を取り戻すシーンには胸が締め付けられた。

  • 主人公がどんどん変化していく様子が面白かった。
    一人称の変化も良かった。
    恋人のことを愛せなくなっていったのが一番辛かった…
    最後の1文が感動した。

  • 実は東野さんの作品で一番好きです。なんとなく思い出し再読。強盗事件に居合わせ銃弾を浴びてしまう。脳の一部を移植された純一。その脳は強盗犯のもの。徐々に人格が強盗犯のそれになっていく。純一は研究の材料にされたのかもしれない。医学の進歩という大義名分のために。最後、純一は自分を取り戻す。それは恋人への愛だったのか、自分を失った怒りなのか。やっぱり読み終わった後は号泣でした。何度読んでも、この救われなさに切なくなり号泣です。

  • 脳移植が施されて延命できた男の、その後の人生が描かれている。
    以前と変わらない生活が送れていればよかったのだろうが、なぜか人格が変容してきて…。
    ストーリーの面白さはもちろん、「生きる」とは?「生まれ変わる」とは?「生まれ変わる」とは「変身」なのか?
    様々な疑問を投げ掛けられたように感じました。
    東野圭吾さんの作品は、本当に奥が深い。
    分厚い文庫本も、一気読みさせる強い力があります。

  • テンポが良くてどんどん読めた。
    気が小さくて、優しかった主人公が脳移植によりどんどん変わっていってしまう話。切なかったけど最後の一言すごく良かった。京極に乗っ取られていく中で嫌悪感を抱いていた恵のそばかすを最後に純一が描いたのがめっちゃ良かった。
    脳科学とかミステリーとかいろんなことを題材にした小説なんだろうけど結局最後に感じたのは愛だったな

  • 東野圭吾が好きになった作品の一作目。これで東野圭吾の世界観に惚れて読むようになった。読書が好きになった1冊。内容はとても残酷だったが、推理しながら読めた


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著者プロフィール

1958年、大阪府生まれ。大阪府立大学電気工学科卒業後、生産技術エンジニアとして会社勤めの傍ら、ミステリーを執筆。1985年『放課後』(講談社文庫)で第31回江戸川乱歩賞を受賞、専業作家に。1999年『秘密』(文春文庫)で第52回日本推理作家協会賞、2006年『容疑者χの献身』(文春文庫)で第134回直木賞、第6回本格ミステリ大賞、2012年『ナミヤ雑貨店の奇蹟』(角川書店)で第7回中央公論文芸賞、2013年『夢幻花』(PHP研究所)で第26回柴田錬三郎賞、2014年『祈りの幕が下りる時』で第48回吉川英治文学賞を受賞。

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