創竜伝(4)四兄弟脱出行 (講談社文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (324ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061857469

感想・レビュー・書評

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  • 肇の能力、「重力」!これは強い!

  • 遂に長男始も竜化!全世界の敵?は大陸間弾道弾から世界を地球を救うことができるのか。
    昔読んだときには、もっと純粋に四兄弟に寄って読めたのだけども、やはり悪役が悪役過ぎるのが目につく感じはある。自分達は正義ではないと言いつつ、悪役が悪役過ぎるので、正義側に「見えて」しまうというのは何だかなぁと。その辺りが歳をとると気になるようになってしまった。
    しかし、CLAMPさんの天界?衣装の美しさったら。レイアース感。

  • 今回は、ついに長兄の始が竜として覚醒します。

    レディLは日本の首相をけしかけて四兄弟を捕らえようとするも、まったく役に立たず、アメリカ最大の原子力空母「覇王」(ダイナスト)で警察の追跡から逃げる四兄弟のもとに現われます。ところが、事態は彼女の思惑とは違った方向へと進んでいくことになります。艦内の軍事科学者クランショーが中性子爆弾のスイッチを入れてしまったのです。始は爆弾を抱えて沖合へ向かって泳いでいきます。やがて爆発が起こって、レディLは辛うじて生き延びていた始の身体を回収します。

    始の身体は半ば竜と化していました。彼はみずからの精神力で、制御の効かない竜の姿になることを抑えたのでした。そこへ、彼の身体の解剖を希望していた田母沢が姿を現わし、始の眼球にメスを入れます。そのときついに始が青竜へと姿を変え、重力を自在に操って覇王を空中へと運び、ソ連の上空からアラスカへ抜けて、アメリカへと向かいます。

    一方続たち3人は首相官邸を訪れ、自衛隊の輸送機を入手します。茉理と、やはり首相官邸に現われた水地真彦、虹川耕平、蜃海三郎、そして犬の松永良彦君も加わって、青竜のもとへと向かいます。しかし、テロ対策特殊部隊が彼らを追って輸送機に乗り込み、空中でコントロール不能に陥ってしまったため、続たちは竜に変身して茉理たちをアメリカの地へと運んでいきます。

    ストーリーは今後、人類だけではなく、四人姉妹の背後にいる神々をも巻き込んでの戦いに突入していくらしく、しかも殷周革命以来の壮大な歴史的背景が控えているようです。スケールの大きさにややたじろいでしまいそうになりますが、ともあれこれだけ大掛かりな話をどうやってまとめ上げていくのか期待したいところです。

    今回の「巻末対談」で著者の相手を務めるのは、漫画家の藤田和日郎です。

  •  遂に、お兄ちゃんが直接竜に変更する時間がやってきました。
     竜に変身していない残るは、竜童家の長男・始さんだけ。
     弟とか従妹を人質に取られて弟たちに手を出さないという約束で無理やりレディLに従ったのだけれど、ところがどっこい、変な物を付けられたらそれがいきなり「中性子爆弾」で自分の身どころか、回りの人の身も危ない……ってなると大変なことになってしまう。
     それをなんとかするために走り出して、海に飛び込んだ始めだけど、中性子爆弾が間近で爆発したにも関わらず、当然、始は死んではいなくて、それどころか鱗をきらきらさせたまま、かろうじて人身で意識も保っている。
     それに渋い顔をしたのはレディL。
     マッドドクターの田茂沢さんを呼んで来て始さんを半ば強制的に竜に変身してしまう。
     竜に変身した始さんは、何を考えているのかよくわからない……というか、自分たちにちょっかいを出してくる鬱陶しいアメリカに飛んで行って、ちょっとした米軍系の施設を破壊して、ついでに、始さんを追ってきた残りの三兄弟も同じことして、アメリカ軍を真っ青にさせて、そのままアメリカ滞在。

     パスポートもなく、入国してしまったけれどこれからどうするんだろうね……?

     とは思うものの次回は番外編的お話だそうなので、そっちを楽しみにしようと思います。

  • いつ終わるのか。

  • レディLが災難…。
    ついに始さんが変身しましたが、流石長男…。むう。

  • いよいよ始さんの変身でしたね。それにしても青い鱗におおわれた体って・・・さすがお兄ちゃんスケールが違います。

  • 講談社文庫版2,3,4巻読了。4巻から一気に面白くなってきました。何と云っても!始兄さんが!満を持しての竜身化を果たしますし!三千年前の殷周革命時代の四兄弟も登場しますから!兄弟が覚醒していくごとに舞台パフォーマンスが派手になっていくのはもう仕様ですね。始兄さんトリではないですか、贔屓にしているのでワクワクしないわけがない。90年代の日本及び国際情勢をかなり辛辣に諷刺していたこれまでも勿論面白かったのですが、やっぱりよりハイファンタジー化されていくと胸が踊ります。殷周時代への食いつきっぷりは自覚しました笑。封神演義も西遊記も三国志も水滸伝もいつか読もうと思っていただけに、四海竜王がチョイ役でしか出演しないという情報はできれば知らないでいたかったぜ…肩入れして読んじゃうじゃないの。マガジン版で今後の大雑把な粗筋を知ってしまっているのがかなり惜しまれますが、やっぱりちょこちょこ変更点も多いので引き続き5巻以降も楽しみたい所存です。が、近場のブックオフにも図書館にも続刊が置いていなくてですね…どうしたものかな。それとマガジン版の方が随分と始兄さんと茉理ちゃんの絡みが多かったというか、雰囲気ピンクだったんだなあと思いました笑。その辺も楽しみにしております、というか東海青竜王の活躍(と苦労している23歳の青年の姿)を楽しみにしております^^

  • 2009年3月3日読了。

    ドラゴン大集合の巻。
    時巻は番外編との事ですが、このへんの時系列、なんかよくわかんないんだよね。

    そしてこの巻で文庫を読むときはあとがきと対談を読んではいけないことを知りました。

  • やっと序章が終わったといったところです。始兄の覚醒です。やばい、覚醒するところまで、お兄ちゃんらしいっ・・・・。なんか、こういう人、身内に欲しいなぁ(爆)

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著者プロフィール

1952年熊本県生まれ。学習院大学大学院修了。1978年「緑の草原に……」で幻影城新人賞を受賞しデビュー。1988年『銀河英雄伝説』で第19回星雲賞(日本長編部門)を受賞。2006年『ラインの虜囚』で第22回うつのみやこども賞を受賞した。壮大なスケールと緻密な構成で、『薬師寺涼子の怪奇事件簿』『創竜伝』『アルスラーン戦記』など大人気シリーズを多数執筆している。本書ほか、『岳飛伝』『新・水滸後伝』『天竺熱風録』などの中国歴史小説も絶大な支持を得ている。

「2023年 『残照』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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