お金物語 (講談社文庫 し 31-8)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 109
感想 : 5
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  • Amazon.co.jp ・本 (301ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061857896

感想・レビュー・書評

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  • 面白いような面白くないような。今は何となくテンション的に読めなかったけど、結構面白い話がいくつか入った短編集です。1991年のお話なので今とは少し違う事もあり、変わらず笑える内容もあり。

  • お金はなぜうまれたか。
    お金の価値とは。
    お金って何?

    お金にまつわる短編集です。
    ほのかにブラック、少し社会派、面白いです。

  • お金にまつわる短編集。清水義範が好きなんだけど、その中でもこれは本当に面白いと思った。

    特に、23の女が大学で同期だった彼氏と、言い寄ってくる32の一人身リーマンとの持ってる財産を比べて「私、どうなるんだろう」って思ってる話と、なんでも商売の儲けを想像で計算してしまう男と家族の話は何度も読み返す面白さ。

    解説がまた秀逸(な気がするんだけど、どうでしょう?)

  • 「事の始め」、「貧乏な彼」、「他人の懐」が面白かった。
    「事の始め」は、お金というものが流通し始める歴史の流れというものを
    分かりやすく説明・・・、と思いきや結論が売春、とは。
    「貧乏な彼」は、登場する女性と同じ悩みを抱えつつ、結局お金につられて、人生の進むべき道を見誤る(かもしれない)人が意外と多いのではないか、との思いを抱いた。
    「他人の懐」は、周りにいそうな人を描写していて面白かった。
    確かに開業するための本って多いし、計算しようと思えば、実際に開業しなくても「仮想出店」できちゃうもんな。

  • さくっと読了。お金にまつわる12の短編集で、相続話やら恋愛話やら、「はずれのない話」ばかりで面白かった。

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著者プロフィール

1947年愛知県生まれ。愛知教育大学教育学部国語学科卒業。1981年『昭和御前試合』でデビュー。1986年『蕎麦ときしめん』が話題となり、独自のパスティーシュ文学を確立する。1988年『国語入試問題必勝法』で第9回吉川英治文学新人賞を受賞。2009年、名古屋文化の神髄紹介とユーモアあふれる作風により第62回中日文化賞受賞。『永遠のジャック&ベティ』『金鯱の夢』『虚構市立不条理中学校』『朦朧戦記』等著書多数。また西原理恵子との共著として『おもしろくても理科』『どうころんでも社会科』『いやでも楽しめる算数』『はじめてわかる国語』などがある。

「2021年 『MONEY 新装版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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