- Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
- / ISBN・EAN: 9784061857988
感想・レビュー・書評
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もと芸能界にいた梶井、そして18年間の闘病生活を送って社会復帰をした志穂子
言葉をうまく伝えられませんが、気持ちのいい作品、
読後感がその余韻に浸っていたいそんな作品です。
恋愛観だけでなく、人生そのものに視点を与えているそんな作品です。
表題が気に入って手に取った作品でしたが、読んでよかったと思える作品でした。
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初めての宮本輝作品。
優しくて温かい文章構成で、一気にファンに。
結核を患い長年入院生活を送ってきた主人公。二人の男性と出会い、揺れ動く女心がとても繊細で純粋でとてもチャーミングで可愛らしい女性にキュン。 -
完全な終わりはなく、そこからまた何かがはじまる。人生も、時間も。句読点の連続ですね。
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もうだいぶ読んだ筈なので、古本屋さんでまだ読んでいない宮本さんの作品があることに気づいた時は嬉しかった。
この作品は終わり方がいいですね。
新聞小説だったらしく、かなり小刻みに状況が動いて行くけれど、リズム良く読ませるのは宮本さんの筆力だと思います。
ともあれ、質の良い時間を過ごせました。
この分量だったら上下巻にわける必要はないように思うんだけど、例によってオトナの事情ってやつでしょうか。 -
〈再読〉久しぶりに読んだが、やはり宮本輝の作品だなあ、という感じ。挫折があって、そこから周りの人との関わりあいを通して再生が見えてきたところでラスト、という慣れ親しんだ展開。個人的には、尾辻とダテコがちょっぴりかわいそう。
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(上)を読み終え、(下)を読む気になれなかったけれど、何となく読んでしまいました。宮本さんらしい不幸からの、でした。梶井の人間性は最後まで腹立たしく、読後感は今一かな。
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ロカ岬