地下鉄の友 (講談社文庫 い 52-4)

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  • 講談社
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感想 : 12
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  • Amazon.co.jp ・本 (337ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061858091

感想・レビュー・書評

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  • 20年前の本。もうすでに私にとっては、異文化に近いかも。蛭子能収のイラストがよかった。色褪せていなかった。

  • 泉さんの独特な視点を通して見えてくる電車での風景と蛭子さんのゆるい感じの漫画がマッチしていてとても雰囲気のいいエッセイ集。共感できる人にはそれなりに楽しめるかも。

  • これ91年の話なので、もう20年以上前なんだよな。
    泉麻人氏が夕刊フジに毎日連載していた電車にまつわるエトセトラ的なコラムである。自動改札が出始めた頃なので、自動改札ネタがちらほらあって懐かしい。昔は駅員が改札でチャンチャンチャランランってリズムをとってハサミを鳴らしてたよなぁ。
    今も昔も変わらない普遍的なあるある話や、懐かしいあったあった話など、軽快な文体で読ませてくれる。若い人には「なんだこりゃ?」といった内容かもしれない。
    初めてこの人の文章をまともに読んだけど、癖のない読み易い文章ですね。

  • 泉麻人独特の文体でひたすら「電車あるある」を書いているコラム。
    寝た演技をしてたまに「ん・・・ここどこだ?」と寝ぼけたフリをする、とかあるあるすぎて面白い。
    電車内で読んでいると、どこかで見られてるんじゃないかと思ってキョロキョロしてしまうので要注意。
    後半は若干ネタ切れしてるのが更に笑える。

  •  筆者は昔とあるテレビ番組でよく顔を見た人である。まあ、ある種のオタクのはしりのような印象だったけど、外向的な感じがして悪いイメージではなかった。ある意味、共感できるような感じがたくさんあった。今回読んでみて、これが「夕刊フジ」の100回連載エッセイシリーズのひとつであることを知った。山藤氏がイラストを描いていた頃のこのシリーズは、とにかく必死で読んでいたもので、うちの本棚にも何冊か置いてある。全部そろえたいと思っていた。
     いろんな意味で、興味津々の本だったのだけど、読んでみて案外あっさりとした感じがした。どうしてあっさりかというと、書いてある内容がホントに「そうそう」って思うことばかりで、ことあらためて発見するとか、そういうのがほとんどないように感じられるのである。じゃあおもしろくないかって言うと、ものすごくおもしろい。飲み屋で話すと、「へえ!」と思う話題は話し手の得意そうな顔が鼻につき、むしろ「そうそう!」って思う話題の方が盛り上がる、そういう感じである。
     あっという間に読めて後に残らない。確かに、「地下鉄の友」である。

  • 信号待ちに。。。。
    危険な読み方だけど。
    ごくごく短いエッセイなので、細切れで読めます。

  • 夕刊フジに連載されてたコラムをまとめたもの。ちょっと時代が古いけど、あぁと納得してしまうものも多数。長い小説を読んだ後の箸休めにちょうど良いかも。蛭子さんのイラストも楽しい。

  • このシリーズ、5冊くらい読んだ気がする^^;面白いんだもん。電車の中・日常でのわかるわかるー!とそうなのー!?がいっぱい。

  • 人間観察のスゴさに爆笑。。
    いるいる!!こういう人っっ!って感じで一気に読んじゃいました。。

  • 泉麻人の地下鉄の友を読みました。泉麻人らしいテイストの地下鉄を題材にしたエッセイ集です。電車の中で読みながら、ついつい、にやけてしまうような内容がいっぱいです。ただ、内容が10年以上前のものなので、世の中の風俗が変わってしまった点も多いですね。コンビニに「絶対に座って雑誌を読まないでください」という貼り紙があって、これは店長の洒落た冗談だろう、と10年前泉麻人は思ったのですが、現在の状況だと文字通りの注意事項なんですね。気づかないうちにどんどん公衆道徳は廃れていく、と言う事ですね。

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著者プロフィール

1956年、東京生まれ。慶應義塾大学商学部卒業後、東京ニュース通信社に入社。テレビ雑誌の編集者を経てフリーに。東京、昭和、サブカルチャー、街歩き、バス旅などをテーマに数々のエッセイ、コラムを発表している。著書は『大東京23区散歩』『東京23区外さんぽ』『大東京 のらりくらりバス遊覧』『冗談音楽の怪人・三木鶏郎〜ラジオとCMソングの戦後史』など多数。

「2019年 『1964 前の東京オリンピックのころを回想してみた。』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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