- Amazon.co.jp ・本 (278ページ)
- / ISBN・EAN: 9784061858275
作品紹介・あらすじ
日本列島改造論が吹きあれ、コンクリートの街があちこちに。そこへ石油ショックが襲い、たちまち狂乱物価と物不足が発生する。政界ではロッキード事件、リクルート事件に象徴される汚職がはびこる。昭和はどこへ行く。天皇崩御の悲しみと共に自らの還暦をふり返る。
感想・レビュー・書評
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第8巻 高度成長以降
万国博とハイジャック
美女エプペ
帰還兵たち
田中角栄と日本列島改造
家ダニのような生活(心象風景)
ロッキード事件
開放なき自由業(いや、不自由業)
安定生活の中での頽廃
再びトペトロの村へ
奇妙な豊かさ
平凡な日々と空想
怪人二十一面相
天皇崩御とリクルート
「戦争中の恩が返ってきてうれしい」
所々過去作の焼き直し?あれど、この熱量よ。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
人間なんて結局、なんでもないものなんだ。
それにしても人は子どもの頃から大して変われないものなんだな。
お金に余裕ができて以後の水木しげるの世界は、彼の仕事場と漫画の世界でほとんど完結しちゃってるみたいだ。無理もないけど。 -
改めて読み終わっての感想はこの漫画大作はこの人しか描ききれないものだということ。
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全8巻読了。
戦中から戦後の日本の激動の変化をなぞるように、淡々としかし克明に描写してある。戦争の悲惨さ、戦後復興の様子など、戦中派を生きた著者のリアルな描写が目を引く。
・・・・という感想を、おそらく第1,2巻を読んでいるころは想定していた自分がいることは否めない。
しかし、自分もこの1年で色々と知ることができた。そして今、単純に「なるほど、こうだったんだ」とは思えない内容であることに気付いている。
著者があとがきで「戦中の出来事については、平成の世になってようやく考えることができた」と語っているのに象徴されるように、リアルタイムの感覚というよりは戦後民主主義の世の中でつくられた大衆感覚になっているのが、それを物語っている。 -
最後まで描いてくれてありがとう!と讃えたい。
著者プロフィール
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