死体農場 (講談社文庫)

制作 : 相原 真理子 
  • 講談社
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本棚登録 : 724
レビュー : 42
  • Amazon.co.jp ・本 (502ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061858367

感想・レビュー・書評

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  • スカーペッタシリーズ第五段というよりもゴールト編が続いてる感じだが、肝心のゴールトはほとんど出てこない(笑)

  • ≪あらすじ≫
    教会からの帰途、11歳のエミリーを何者かが尾行し、自宅のベッドから連行のうえ殺害した。死体の内腿と胸の上部及び肩の肉は切りとられていた。極秘の研究所「死体農場(ボディ・ファーム)」の協力のもと、ケイと殺人課刑事マリーノの、極悪犯に対する凄絶な死闘が始まった。
                               (BOOKデータベースより)

  • 故・児玉清さんの『寝ても覚めても本の虫』という文庫本で紹介されていたパトリシア・コーンウェル。数多ある外国小説を読み耽っていた児玉さんが絶賛していた作家なので、それなりに面白いんだろうと思って何気なく手に取りましたが、まー面白い。数時間かけて一気に読み切りました。

    物語は、要請に応じてFBIの捜査に加わる検屍官、ケイ・スカーペッタの一人称で綴られます。小さな田舎町で起きた、少女の変死事件。死体を調べる中でケイの心を捉えた「ある小さな疑問」を明らかにするため、「死体農場」と呼ばれる施設に調査を依頼しつつ、彼女自身も積極的に少女の死の真相を突き止めるべく、動き回ります。その一方で、ケイの姪や同僚たちとの複雑な人間ドラマも展開され、それらが緻密に綾を成して物語を進めていきます。
    タイトルに出ている「死体農場」が出てくる場面は驚くほど少ないですが、そこから得られたヒントをもとに推理を組み立て、真相に辿り着くケイ。そこからは、まさにジェットコースターのように一気に終局までダレずに突っ走っていきます。最も、核心に至るまでに「女性」であるケイの若干のヒステリーや混乱した言動、ある人物との諍いなんかがあったりしますが、これは極めてアメリカ作品的、と言えるでしょう。

    ある小説を「好い作品だった」と思える個人的な必須条件として、「読んでいて風景や登場人物の姿かたちが想像でき、それが色を伴って脳内にビジュアル化されること」があります。当然、この作品の舞台となっている街のことは知りませんし、なんだったらアメリカに行ったこともないけど、それでもこの本では「映像化」がすんなりできました。それぐらい、入り込みやすい作品なのではないかと思います。
    もちろん、死体の描写なんかも作品の性質上、非常に緻密なので、その辺が苦手な方には手が出せないと思いますが。

    ケイ・スカーペッタを主人公とするシリーズは、この作品が5作目。あとがきによると、6作目である『私刑』で、過去作品に記されていた伏線が回収されていくみたいなので、これはもう1作目から4作目も買って読むしかない、という感じです。思いがけず佳作に出会えて幸せ。

  • 昔、OLしてた頃、Patricia Cornwellの検死官を2,3冊読んだことあるけど、そのときは面白いと思わなかった~。
    なんか長編の海外推理ものは初めてだったからなのか、いや~に眠くなった思い出が。。。(苦笑)
    もちろん内容も忘れてる。。。。
    で、これは古本市でゲットしたの~。
    なんとなく目に付いて。。。
    で、何気なく読んでみたら~~~
    面白い!!!
    えええ???こんなに面白かったっけ???
    自分の読書力が高まってきたのか、この本自体が面白く書かれてるのか、何故かすいすい読めてしまった。。。
    海外小説にありがちな「まわりの雰囲気感が書かれてない」「いまいちそこの臨場感がのぞめない」などの問題点が全くない。
    すんなりと、この小説の世界に入っていけた。。。

    これは第6弾に続く前編的なお話なんだけどね~、次が読みたくなったし、検死官シリーズをまた最初から読み直したくなったし、他の彼女の作品も読みたくなってきた。。。
    これ、原文で読めれば格好いいんだけどね~~。
    どうだろ~~。まだまだ先のことかな~?

  • 18年ぶり再読。シリーズ5作目。
    前作4作目の犯人テンプル・ブルックス・ゴールトが捕まるかと思いきや、さらに次に持ち越されるのでありました。
    この猟奇殺人者の仕業と思わせる犯罪が起こるのだが、実は違う犯人。
    この巻からケイとベントンの不倫関係が本格的に始まるのねぇ。
    ゆえに、マリーノがさらにボロボロになってゆく。
    そして、ルーシーがレズビアンであることがわかったり、ケイと間違われて殺されそうになったりと、それぞれがそれぞれの業という十字架を重くしていく始まりの巻でもありますねぇ。
    それにしても、まったく筋を思い出せない再読シリーズで、普通に推理を楽しんでたりする。(^^;)
    しかし、改めて気づくというか、全シリーズ通して言えるが、こういう犯人を生け捕り逮捕して「なぜ??」というところへの落とし所は全くないんだよなぁ。こういう悪魔は殺す以外に無い、と結論づけているように思われてならない。徹底したプロファイリングなど緻密な捜査のわりに、犯人に動機を語らせることなく殺して終わり、という解決のさせ方なのよね。これだけのサイコ野郎出現には何らかの思想文化との因果関係がありそうなのに、そういうところには全く触れてくれないねぇ。


    --------あらすじメモ(★ネタばれ有)----------------------------------
    ・ケイ51才、ルーシー21才/バージニア大学生
    ・ケイとベントンの関係が本格的に始まる。マリーノの失恋ぶりが痛々しい。
    ・11才のエミリー・スタイナーがゴールトの犯行と思われる殺され方で見つかるという出だし
    ・バージニア州クワンティコのFBIアカデミーとリッチモンド、ノースカロライナ州ブラックマウンテンという小さな町が舞台
    ・相変わらず何でもなさそうな小さな証拠がいろいろな裏付けを取っていく(変わった仕様のオレンジのダクトテープ、お尻についていた丸い跡など)
    ・犯人は、娘の母親(ディネサ・スタイナー)。=ミュンヒハウゼン症候群
    ・その母親と捜査中にできちゃったマリーノも最後の最後で殺されかけるところを、ケイに助けられる。
    ・ルーシーはFBIアカデミーERF(エンジニア・リサーチ・ファシリティ)で極秘のプログラミングに期間限定で関わるのだが、そこで恋してしまったルームメイトのキャリー・グレセンに嵌められ、システム侵入の犯人扱いされ、それを自力で解決しようとしてリッチモンドでケイの車を借りて動いたことで、ケイの事件の犯人ディネサ・スタイナーにケイと間違われて自動車事故に偽装されて殺されかける。
    ・ケイは妹ドロシー(ルーシーの母親)の娘への的外れな関心ぶりにキレる。(そのわりにルーシーと妙な距離を取ったりしてほんとこのアメリカ人の精神構造は理解に苦しむ。)
    ・キャリー・グレセンは、テンプル・ゴールトの手先であることがわかる。

  • これも再読。今回は事件を解決していく場面よりもそれを取り囲む人たちの物語だった。あちらもこちらも問題だらけになってしまい、事件はどうなるのかと思われたけどきっきり解決。そして伏線は次回で解決なのかな?

  • 昔に読んだ本。

    このシリーズにもハマった。
    途中で嫌になって、追っかけるのやめたけど。

  • <あらすじ>
     11歳の少女が誘拐され、6日後に死体で発見された。事件が起こったのはノースカロライナ州西部ののどかな田舎町。こんなところにもゴールトが? ケイはマリーノやFBIと共に捜査に乗り込む。一方、バージニア大学の卒業を控えたルーシーもFBIの研究所で研修を受けていた。ところが機密ファイル侵入の嫌疑がルーシーにかかってしまう。

    <ひとことコメント>
    「検屍官ケイ」シリーズの第5弾。ルーシーは21歳(ということは、ケイは51歳前後)。ちなみにマリーノは50代前半だそうです。マリーノの食べるあぶらっこい食事は、読んでるだけで満腹になりそうです。
    原題“The Body Farm” 訳:相原真理子

  • 今作では姪であるルーシーに危機がせまる。
    そんな中主人公であるケイは新たなる恋に落ちるが・・・。

    マリーノとの仲も不仲になり、相変わらずまっすぐには事件解決には進まない物語!
    また、今作では解決されなかった謎がいくつもあるので続きを読むのが楽しみである

  • 1994年発表
    原題:The Body Farm

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著者プロフィール

マイアミ生まれ。警察記者、検屍局のコンピューター・アナリストを経て、1990年『検屍官』で小説デビュー。MWA・CWA最優秀処女長編賞を受賞して、一躍人気作家に。ケイ・スカーペッタが主人公の検屍官シリーズは、1990年代ミステリー界最大のベストセラー作品となった。他に、『スズメバチの巣』『サザンクロス』『女性署長ハマー』、『捜査官ガラーノ』シリーズなど。

「2015年 『標的(下)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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