ある閉ざされた雪の山荘で (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 9104
感想 : 680
  • Amazon.co.jp ・本 (306ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061859098

作品紹介・あらすじ

1度限りの大トリック!
たった1度の大トリック!劇中の殺人は真実か?
俳優志願の男女7人、殺人劇の恐怖の結末。

早春の乗鞍高原のペンションに集まったのは、オーディションに合格した男女7名。これから舞台稽古が始まる。豪雪に襲われ孤立した山荘での殺人劇だ。だが、1人また1人と現実に仲間が消えていくにつれ、彼らの間に疑惑が生まれた。はたしてこれは本当に芝居なのか?驚愕の終幕が読者を待っている!

感想・レビュー・書評

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  • 今作も東野圭吾さんの叙述トリックが光ってました。

    完璧なクローズドサークルではないものの、山荘のクローズドサークルとしての役割は果たされていたのが良かった。
    そして登場人物たちは皆役者ときたので、これは何かあるなと思いながら読み進めていたのですが、最後にはしっかりどんでん返しが待っていて、過去に読んだ仮面山荘殺人事件を想起させられました。
    ただ、動機が少し弱いかなあと思いました。
     
    東野圭吾さんの作品には毎度驚かされるので、まだ読んでいない作品もどんどん読んでいきたい。

  • 「仮面山荘殺人事件」がめちゃくちゃおもしろかったので、同じく山荘もののこちら「ある閉ざされた雪の山荘で」。

    設定はおもしろいが、誰が犯人なんだろう ドキドキ的な感情にはならず、淡々と読み進めた。ラストはなるほど、だからこういう書き方なのか、と納得した。犯人と被害者のどちらも嫌な感じでしたが、それがリアルで同情してしまう。

    仮面山荘の方が全てにおいて自分の好みでしたが、それなりに楽しめたクローズドサークルものでした。

  • 本格ミステリの常道のひとつ「吹雪の山荘」ものです。しかし、「吹雪の山荘」そのものではなく、それを「演じる」という捻りがあり、その2重構造が読者を幻惑させる趣向となっています。
    事件発生やメンバーの行動パターンがそれこそ「吹雪の山荘」ものの「定石」通りで、それがテンポよく描かれ、また、「主人公」(?)の独白とストーリーの2重構造の描写という捻りもあって、この二元性の進行も様になって面白く、次の展開が気になり怒涛のごとく読了してしまいました。(笑)
    「吹雪の山荘」ものは、メンバーの心理状態の変化と言動パターンが面白いのですが、本当に良くわかっていらっしゃる!(笑)「解説」の法月倫太郎も書いていましたが、これは少し斜に構えていますが本格ミステリ愛に満ちた作品ですね!しかも、過去の名作を踏襲しながらも、東野圭吾らしい捻りにより複雑性を増しているところが良いです。あまりにも「定石」通りなため、中盤くらいには「犯人」がわかってしまいましたが(笑)、そこはやはり東野圭吾、そんなことは当然お見通しと言わんばかりに、さらなる仕掛けが複雑度を高め、読者を幻惑します。
    この物語構造の複雑性のためか、ストーリー的な技巧が前面に出過ぎていて、ラストの収束場面の描かれ方が少しなおざりになっているのではと感じたのと、何より「動機」の実際性が希薄なのが少し残念なところですね。
    まあ、ラストの収束はとても難しいのでここは大目にみるとして(笑)、中盤までは期待通りの面白さでしたので、星は4つにします。(^o^)v

  • 四半世紀も前の作品とは思えない...。違和感なく読めた。緻密に巧妙に練り込まれた飴細工を目で舌で味わうよう。読後感も良好。
    法月さんの解説の解説もいい。
    著者作品は多数積読あるので、定期的に手に取っていきたい。

  • タイトルからして、“もう、まんまクローズドサークルものでしょ”という印象を受ける本書ですが、そこは東野さん、“まんま”ではなく、“そのテイで”という捻りをきかせています。
    高原のペンションに集められたのは、芝居のオーディションに合格した7人の男女。
    「本当は閉ざされていないけど、“その体で”過ごしてね」という指示のもと、訳がわからんまま仲間が一人、また一人消えていくという展開です。
    果たして演技なのか、現実なのか・・。
    三人称風(“風”がポイント)のパートとメンバーの一人である、久我和幸の独白という2パート構成で進みます。
    一見ド定番な感じの内容なのですが、終盤で虚→実→虚というサンドイッチ構造が明らかになり、それに人情劇も加わって真相に至るという、いうなら二時間ドラマを見終わったような読後感でした。
    サクッと読めて楽しめる、わかりやすいエンタメ小説です。普段ミステリを読まないような方にもお勧めかも、と思いました。

  • あっさり読了。設定が面白く、サクサク読めた。
    役者志望の7人の男女が、ペンションに集まり、次々と人が殺されていく。この中に犯人はいるのか、それとも全て芝居なのか?と登場人物と一緒にこちらも疑心暗鬼になる。
    確かに面白いのだが、あっさりし過ぎてしまった感がある。

  • シンプルに面白かった。
    オーディションに合格した俳優たちが山荘に集められ、そこで起きる殺人が演技なのか現実なのか翻弄されるお話。
    ちょくちょく挟まれる久我の独白が読みやすい上、面白い。

  • 何が演技なのか、現実なのか。
    普通ーに騙されました。
    260ページ2行目に驚かされました。

  • かなり前に読んだ本だが、整理したら出てきたので記憶を思い起こしながらレビュー。

    叙述の中でこれは演技なのか?現実なのか?ひたすら思考を巡らされました。途中で全体像が見えてきたように感じたが、それすらも裏切られ最後にはスッキリ読み終わる作品だった。読んでよかったです。

  • 昔の作品なのかな?
    なんか、ちょっと付いていくのに時間が掛かった。

    誰が犯人なのか、演技なのか、何なのかが不明で殺人が起こるたびドキドキは出来た。

    東野圭吾さんの作品の中では、そこまでハマりませんでした。ちょい残念。

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著者プロフィール

1958年、大阪府生まれ。大阪府立大学電気工学科卒業後、生産技術エンジニアとして会社勤めの傍ら、ミステリーを執筆。1985年『放課後』(講談社文庫)で第31回江戸川乱歩賞を受賞、専業作家に。1999年『秘密』(文春文庫)で第52回日本推理作家協会賞、2006年『容疑者χの献身』(文春文庫)で第134回直木賞、第6回本格ミステリ大賞、2012年『ナミヤ雑貨店の奇蹟』(角川書店)で第7回中央公論文芸賞、2013年『夢幻花』(PHP研究所)で第26回柴田錬三郎賞、2014年『祈りの幕が下りる時』で第48回吉川英治文学賞を受賞。

「2022年 『希望の糸』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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