華麗なる誘拐 (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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感想 : 13
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  • Amazon.co.jp ・本 (410ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061859685

感想・レビュー・書評

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  • 発想はおもしろく、左文字が犯人らを追い込むのも読んでいてすっきりしたが、いかんせん犯人を特定する過程がほとんど直感によるものでがっかりした。推理小説というのではないなと感じた。

  • 緻密でおもしろい

  • 2015/09

  • 左文字探偵シリーズ第二作。

    最初のスケールの大きさと比べると、
    最後は小さくまとまった感がある。
    天才集団が小物にしか見えなくなってしまった。

  • 1億人誘拐、身代金5千億円という突飛な誘拐計画を成功させていく犯人と、それが論破される瞬間のなるほど感がマッチした良作。西村京太郎は十津川警部が出てこない作品のほうがおもしろい。

  • 人質が日本国民全員で身代金が五千億円。恐らくミステリ史上最もスケールが大きい誘拐事件だと思います。この出だしにとてもワクワクしたのですが、結局尻すぼみした印象でした。
    犯人を特定する手掛かりが何も無い状況で、左文字進が推理して犯人を割り出すところが一つの見せ場だと思うのですが、それがどうも短絡的な推理で、しかもそれがことごとく当たるので不満でした。
    また、「天才」を自称するブルー・ライオンズの面々が、あまり天才に思えない言動が目立ったのも残念でした。

  • 日本にいる人全員を誘拐したという。
    誘拐の定義に基づいているという。

    華麗なる誘拐
    というより,
    大規模誘拐

    最初の殺人に巻き込まれた左文字探偵が活躍する。
    試行錯誤の結果,犯人を特定する。

    証拠がない。証拠をどう組み立てるかが妙。
    IQ140以上とか、無理な設定なので話も高度になりすぎて、
    論理展開が大変そう。

  •  ある日首相官邸に1本の電話が入る。それは「日本国民1億2千万人を誘拐した。身代金として5千億円の支払いを要求する」というバカげたものだった。
     しかし、身代金の支払いが行われないために、みせしめとして人質である国民が殺されていく。助かりたければ身代金の支払いに国が応じるか、個人で安全を買いたい者は指定口座に1人5千円を支払えと犯人は持ち掛ける。

     大好きな作家・伊坂幸太郎が、エッセイで触れていたので手にとった1冊。
     探偵・左文字進シリーズの(たぶん)2作目。西村京太郎といえば"電車""トラベルミステリー"だと思っていたが、誘拐ものに力を入れていた時期もあるんですね。いやはやおもしろかった。
     一見平和に見える世界で、人々は恐れながら暮らしている。警察や国の無能さを嘲笑う犯人。しかし、そこには犯人も見落としていた落とし穴があり、今度は犯人が苦しむことになる。最高の皮肉の形となって。

     ああ、久しぶりにこういう話を読むのもいいなあ。実際には絶対に起きてほしくないけど。

  • 長い。のにすらすら読めた。どう終わるんだろう。と。左文字さん素敵だ。素晴らしい推理。完全に予想外。いい作品だった。

  • 以前にテレビで見た<br>「恋人はスナイパー」に酷似している。

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著者プロフィール

一九三〇(昭和五)年、東京生れ。鉄道ミステリ、トラベルミステリの立役者で、二〇二二年に亡くなるまで六〇〇冊以上の書籍が刊行されている。オール讀物推理小説新人賞、江戸川乱歩賞、日本推理作家協会賞など、数多くの賞を受賞。

「2022年 『十津川警部と七枚の切符』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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