- 本 ・本 (476ページ)
- / ISBN・EAN: 9784061859999
作品紹介・あらすじ
魔女、魔女、魔女。名門女学校の恐怖。
「私は魔女なの」謎の言葉を残したまま1人の女生徒が寮の「開かずの間」で焼死した。その夜から次々と起こる級友たちの惨殺事件に名門女学園は恐怖と狂乱に包まれる。創立者の血をひく転校生冴子は心の奥底から湧き起こってくる“囁き”に自分が殺人鬼ではないかと恐怖におののく。「囁き」シリーズ登場!!
感想・レビュー・書評
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名門女学院で起きた「魔女狩り」の話。
「Another」に少し似た雰囲気のある学園ものです。
全寮制の厳格な女学院での厳しい指導や、生徒達の集団心理によるパニック、宗教の信者のような生徒達が次々と殺されてゆく。
魔女狩りにより魔女を殺し、生徒達を殺した犯人は誰か。謎解きホラーです。
綾辻行人らしい描写で、ゆっくりとした、美しい世界観が頭の中に広がりました。
緋色は、血の色。
頭の中で囁きかけてくる言葉の描き方など、あぁ、やっぱり綾辻行人だぁ!と、うっとりしながら読了しました。
ちなみに、私の犯人予想は大ハズレでした。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
名門女学園を舞台としたミステリ。魔女、主人公の失われた記憶、心の奥底から沸き起こる赤い囁き、と色々な要素がふんだんに盛り込まれた一作。犯人はそこまで意外な人物ではなかったもののその背景までは気付かず。
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囁きシリーズだったので買った一冊。
殺人事件の話
ホラーっぽく感じる
ホラーじゃいけど
意外な結末だった
細かな所だが金持ちってなんでもできるとも思った。
全体的に暗いイメージがつきまとう
それがホラーっぽく感じるんだと思う。
意外にスラスラ読めわかりやすい内容でした。
異常な環境だと異常な心理が生まれ異常な行動をして異常な事件が起きる
そんな感じの小説でした。
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読んだのは……ずいぶん前になるか。
おもしろかった覚えがあるが内容はさっぱり記憶にない。
機会があればもう一度読んでみようかな~。
「囁き」シリーズ第一弾。 -
面白くて続きが気になって、すらすら読めた。
終わり方がまた余韻を残していいと思うけど、賛否両論かな?
ああ、なんてきれいな、 -
自分の伯母が校長で、その学校に行くことになった冴子。冴子のルームメイトとなった生徒が殺される。読むのは2回目だったので、あーそうだったなーって思いながら読みました。文章の合間の「少女」の狂気というか、そういうのが怖い。いわゆるホラーというのとは少しタイプが違う怖さというか。厳しい校則の中、完璧なお嬢さまでいる生徒と、それを真似する生徒たち。徐々に露わになる生徒たちの狂気…怖い、皆狂ってるのですね笑 そして終わり方も怖い。他の囁きシリーズも読みたいです。
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怖い…果てしなく怖い。こんな風に命を殺めることができる人っているんだろうか。高取さんの死の真相の恐ろしさったら。私も女子校育ちなので、こういう雰囲気良く分かりますが、閉鎖空間だとここまでエスカレートするか、とゾッとしました。お話の中の事とはいえ、時おり挟まる囁きが情景を不気味に際立たせていて、背筋が冷たくなる思いでした。この作品の中でまともな人って高取兄妹だけだった気がする。冴子でさえラストはかなり危ない気がします。原先生のヒステリーは割りとあるある、な気がして苦笑。休憩挟みつつ他の作品も読んでみたいです。
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ホラーの余韻も残るミステリ。犯人の見当はつきやすいものの、そこに隠された綿密な秘密はさすが。
著者プロフィール
綾辻行人の作品





