緋色の囁き (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 2000
レビュー : 205
  • Amazon.co.jp ・本 (476ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061859999

作品紹介・あらすじ

「私は魔女なの」謎の言葉を残したまま一人の女生徒が寮の「開かずの間」で焼死した。その夜から次々と起こる級友たちの惨殺事件に名門女学園は恐怖と狂乱に包まれる。創立者の血をひく転校生冴子は心の奥底から湧き起こってくる"囁き"に自分が殺人鬼ではないかと恐怖におののく。

感想・レビュー・書評

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  • 全寮制、女子校、魔女のキーワードでまず浮かぶのは
    本編、解説にも言及されてる映画「サスペリア」
    京極作品の「絡新婦の理」。
    本書はサスペリア寄りの作品。

    引き込まれるように読んだが結末がすとんと腑に落ちない。
    理にはかなってるし意外ではあるのだが。
    期待しすぎてしまったのかなぁ。
    面白いか否かを問われれば、間違いなく面白いと答えるが。。。

  • 自分の伯母が校長で、その学校に行くことになった冴子。冴子のルームメイトとなった生徒が殺される。読むのは2回目だったので、あーそうだったなーって思いながら読みました。文章の合間の「少女」の狂気というか、そういうのが怖い。いわゆるホラーというのとは少しタイプが違う怖さというか。厳しい校則の中、完璧なお嬢さまでいる生徒と、それを真似する生徒たち。徐々に露わになる生徒たちの狂気…怖い、皆狂ってるのですね笑 そして終わり方も怖い。他の囁きシリーズも読みたいです。

  • ホラーの余韻も残るミステリ。犯人の見当はつきやすいものの、そこに隠された綿密な秘密はさすが。

  • 著者名はよく聞くのに読んだことがないなぁ
    と思い図書館で借りてくる。
    じっとりしていて閉じ込められている感が強い。
    こんな学園には入学できそうもない。女子校のせいなのか、お嬢様的な扱いに慣れている女の子ばかりのせいなのか、なんせ独特。
    転校生の冴子のことがあやしいという雰囲気が出ているので、「あぁ、彼女が犯人というわけではないのだな」ということはわかるのだけれど、じゃ、誰? と聞かれると???
    その点では楽しめた。

  • 「私は魔女なの」謎の言葉を残したまま女生徒が寮の開かずの間で焼死した。その夜から起こる級友たちの惨殺事件に名門女学園は恐怖に包まれる。転校生冴子は心の奥底から湧き起こってくる“囁き”に自分が殺人鬼ではないかと恐怖におののく。

    非常に怖かった!
    ミステリーというよりは、ホラーに近いです。また、殺される場面が克明に記されているので、恐怖倍増です。
    結末も含みがあって、ふさわしい終幕でした。

  • 雰囲気作りが素晴らしい
    本を読んでいて冷や汗が出るような、恐怖とはまた違う・・・変な感覚に陥ったのは緋色の囁きがはじめてです。

  • これはまず表紙の天野氏の人形にやられました。中身もかなーり私好みで館シリーズよりも断然こっちの方が好きです。女学生が大好物。あの影のある暗さがタマンナイ。

  • 高校2年の冴子は突然、産みの親の家
    宗像家へと引き取られる事となった。
    そのまま宗像家が運営し、
    母方の伯母が校長を務める聖真女学院へ
    編入する事になり寮へ入った。
    この女学校は古い歴史を持ち、
    時代遅れとも言える厳格な校風で知られる。
    新たな環境に慣れる暇もない内に、
    クラスメイトが惨殺されるという
    連続殺人が発生する。
    記憶に欠落した部分を持つ冴子は、
    この事件を自分が引き起こしている
    のではないかと疑い始める。



    ホラー度はさほど高くなかったが、
    思っていた以上に本格ミステリを
    していて、真相が明かされた時の
    満足度は高いものだった。
    本編の間に挟まれる文章が
    狂気と美しさを併せ持った
    幻想的な描き方で雰囲気を高めていた。
    最近は翻訳物や古典を読んでいたので
    文章が非常に読みやすく感じられ、
    あっという間に読み終えてしまった。
    これは単に文体だけの話ではなく、
    物語が読み手を熱中させる程
    面白いものであったという意味も含む。
    緋色のというタイトルでも分かるように
    血に関する描写が多いので、
    そこら辺が苦手な方は要注意。

  • 「わたしは魔女なの」
    死んだ少女、緋色の悪夢。

    次々人が死んでいく恐怖がなかなか怖い。
    幕間の回想はミスリードなんだろうなあと思いつつ、ラストでやっぱり驚かされた。
    面白かったです。

  • 閉鎖空間の異常心理の描写が凄まじくて思わず引き込まれた。幕間の回想も幻想的で、かつ、しっかり伏線になっているのがやっぱり上手い。

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著者プロフィール

綾辻 行人(あやつじ ゆきと)
1960年京都市生まれ。京都大学教育学部在学中、京大推理小説研究会に所属。研究会同期に、後に結婚する小野不由美がいる。1982年、同大学大学院教育学研究科に進学。1987年、大学院在学中に『十角館の殺人』で作家デビュー。講談社ノベルス編集部が「新本格ミステリー」と名付け、その肩書きが広まった。1992年大学院を卒業後、専業作家に。
1990年『霧越邸殺人事件』で「週刊文春ミステリーベスト10」1位。1992年『時計館の殺人』で日本推理作家協会賞長編部門を受賞。2011年『Another』で「ミステリが読みたい!」1位。
主な代表作として、デビュー作『十角館の殺人』以来続刊されている、長編推理小説「館シリーズ」。

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