緋色の囁き (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 2403
感想 : 228
  • Amazon.co.jp ・本 (476ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061859999

作品紹介・あらすじ

「私は魔女なの」謎の言葉を残したまま一人の女生徒が寮の「開かずの間」で焼死した。その夜から次々と起こる級友たちの惨殺事件に名門女学園は恐怖と狂乱に包まれる。創立者の血をひく転校生冴子は心の奥底から湧き起こってくる"囁き"に自分が殺人鬼ではないかと恐怖におののく。

感想・レビュー・書評

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  • 名門女学院で起きた「魔女狩り」の話。
    「Another」に少し似た雰囲気のある学園ものです。
    全寮制の厳格な女学院での厳しい指導や、生徒達の集団心理によるパニック、宗教の信者のような生徒達が次々と殺されてゆく。
    魔女狩りにより魔女を殺し、生徒達を殺した犯人は誰か。謎解きホラーです。
    綾辻行人らしい描写で、ゆっくりとした、美しい世界観が頭の中に広がりました。
    緋色は、血の色。
    頭の中で囁きかけてくる言葉の描き方など、あぁ、やっぱり綾辻行人だぁ!と、うっとりしながら読了しました。
    ちなみに、私の犯人予想は大ハズレでした。

  • 名門女学園を舞台としたミステリ。魔女、主人公の失われた記憶、心の奥底から沸き起こる赤い囁き、と色々な要素がふんだんに盛り込まれた一作。犯人はそこまで意外な人物ではなかったもののその背景までは気付かず。

  • 全寮制、女子校、魔女のキーワードでまず浮かぶのは
    本編、解説にも言及されてる映画「サスペリア」
    京極作品の「絡新婦の理」。
    本書はサスペリア寄りの作品。

    引き込まれるように読んだが結末がすとんと腑に落ちない。
    理にはかなってるし意外ではあるのだが。
    期待しすぎてしまったのかなぁ。
    面白いか否かを問われれば、間違いなく面白いと答えるが。。。

  • 綾辻作品恒例の、二十年以上前に読んで以来の再読……という名の初読です。

    なかなかの雰囲気。主人公冴子にイライラしちゃってなかなか前半進まなかったけど、一人目が死んでからはぐいぐい引き込まれた。

    てか、終始「血」の話でした。男性が書いたってのがすごいよね。経血のあたりが生々しくてびっくり。


    以下ネタバレ




    トヨ子、実は名前からして引っかかったんだよね(笑)
    わりと綺麗な名前が並ぶ中で(登場人物が当時にしては洒落た名前ばっかり)トヨ子だけやたらと浮いてたから。
    年齢的にもうちょい可愛い名前になりそうだよなーと思ってたから、なるほどな!となった。
    とりあえずで作られたキャラだったんだ。

    結局冴子はお母さんの遺伝子を引き継いでるっぽいから、おそらく閉経後にはまた一波乱ありそうだねー。終わり方がそんな感じ。


    いやはや、なかなか楽しく読めました。新装改訂版に合わせて残り2作品も読みたいところだな。

  • 面白くて続きが気になって、すらすら読めた。
    終わり方がまた余韻を残していいと思うけど、賛否両論かな?

  • 自分の伯母が校長で、その学校に行くことになった冴子。冴子のルームメイトとなった生徒が殺される。読むのは2回目だったので、あーそうだったなーって思いながら読みました。文章の合間の「少女」の狂気というか、そういうのが怖い。いわゆるホラーというのとは少しタイプが違う怖さというか。厳しい校則の中、完璧なお嬢さまでいる生徒と、それを真似する生徒たち。徐々に露わになる生徒たちの狂気…怖い、皆狂ってるのですね笑 そして終わり方も怖い。他の囁きシリーズも読みたいです。

  • 怖い…果てしなく怖い。こんな風に命を殺めることができる人っているんだろうか。高取さんの死の真相の恐ろしさったら。私も女子校育ちなので、こういう雰囲気良く分かりますが、閉鎖空間だとここまでエスカレートするか、とゾッとしました。お話の中の事とはいえ、時おり挟まる囁きが情景を不気味に際立たせていて、背筋が冷たくなる思いでした。この作品の中でまともな人って高取兄妹だけだった気がする。冴子でさえラストはかなり危ない気がします。原先生のヒステリーは割りとあるある、な気がして苦笑。休憩挟みつつ他の作品も読んでみたいです。

  • ホラーの余韻も残るミステリ。犯人の見当はつきやすいものの、そこに隠された綿密な秘密はさすが。

  • 著者名はよく聞くのに読んだことがないなぁ
    と思い図書館で借りてくる。
    じっとりしていて閉じ込められている感が強い。
    こんな学園には入学できそうもない。女子校のせいなのか、お嬢様的な扱いに慣れている女の子ばかりのせいなのか、なんせ独特。
    転校生の冴子のことがあやしいという雰囲気が出ているので、「あぁ、彼女が犯人というわけではないのだな」ということはわかるのだけれど、じゃ、誰? と聞かれると???
    その点では楽しめた。

  • 「私は魔女なの」謎の言葉を残したまま女生徒が寮の開かずの間で焼死した。その夜から起こる級友たちの惨殺事件に名門女学園は恐怖に包まれる。転校生冴子は心の奥底から湧き起こってくる“囁き”に自分が殺人鬼ではないかと恐怖におののく。

    非常に怖かった!
    ミステリーというよりは、ホラーに近いです。また、殺される場面が克明に記されているので、恐怖倍増です。
    結末も含みがあって、ふさわしい終幕でした。

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著者プロフィール

1960年京都府生まれ。京都大学教育学部卒業。同大学院修了。1987年に『十角館の殺人』で作家デビュー。「新本格ムーヴメント」の先駆けとなる。1992年、『時計館の殺人』で第45回日本推理作家協会賞を受賞。『水車館の殺人』『暗黒館の殺人』『奇面館の殺人』など、「館シリーズ」と呼ばれる一連の長編は現代本格ミステリを牽引する人気シリーズとなった。ほかに『緋色の囁き』『霧越邸殺人事件』『眼球奇譚』『深泥丘奇談』『Another』などがある。2018年、第22回日本ミステリー文学大賞を受賞。

「2021年 『十角館の殺人(4)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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