緋色の囁き (講談社文庫)

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  • 講談社
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レビュー : 208
  • Amazon.co.jp ・本 (476ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061859999

感想・レビュー・書評

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  • 著者名はよく聞くのに読んだことがないなぁ
    と思い図書館で借りてくる。
    じっとりしていて閉じ込められている感が強い。
    こんな学園には入学できそうもない。女子校のせいなのか、お嬢様的な扱いに慣れている女の子ばかりのせいなのか、なんせ独特。
    転校生の冴子のことがあやしいという雰囲気が出ているので、「あぁ、彼女が犯人というわけではないのだな」ということはわかるのだけれど、じゃ、誰? と聞かれると???
    その点では楽しめた。

  • 「私は魔女なの」謎の言葉を残したまま女生徒が寮の開かずの間で焼死した。その夜から起こる級友たちの惨殺事件に名門女学園は恐怖に包まれる。転校生冴子は心の奥底から湧き起こってくる“囁き”に自分が殺人鬼ではないかと恐怖におののく。

    非常に怖かった!
    ミステリーというよりは、ホラーに近いです。また、殺される場面が克明に記されているので、恐怖倍増です。
    結末も含みがあって、ふさわしい終幕でした。

  • 高校2年の冴子は突然、産みの親の家
    宗像家へと引き取られる事となった。
    そのまま宗像家が運営し、
    母方の伯母が校長を務める聖真女学院へ
    編入する事になり寮へ入った。
    この女学校は古い歴史を持ち、
    時代遅れとも言える厳格な校風で知られる。
    新たな環境に慣れる暇もない内に、
    クラスメイトが惨殺されるという
    連続殺人が発生する。
    記憶に欠落した部分を持つ冴子は、
    この事件を自分が引き起こしている
    のではないかと疑い始める。



    ホラー度はさほど高くなかったが、
    思っていた以上に本格ミステリを
    していて、真相が明かされた時の
    満足度は高いものだった。
    本編の間に挟まれる文章が
    狂気と美しさを併せ持った
    幻想的な描き方で雰囲気を高めていた。
    最近は翻訳物や古典を読んでいたので
    文章が非常に読みやすく感じられ、
    あっという間に読み終えてしまった。
    これは単に文体だけの話ではなく、
    物語が読み手を熱中させる程
    面白いものであったという意味も含む。
    緋色のというタイトルでも分かるように
    血に関する描写が多いので、
    そこら辺が苦手な方は要注意。

  • 「わたしは魔女なの」
    死んだ少女、緋色の悪夢。

    次々人が死んでいく恐怖がなかなか怖い。
    幕間の回想はミスリードなんだろうなあと思いつつ、ラストでやっぱり驚かされた。
    面白かったです。

  • ミステリというよりは、サスペンス、ホラー色の強い作品。次々と人が倒れていく様、描写には、震慴せずにいられない。犯人予想を も見事に裏切られ、あっと言わされ思わず身震い。さすが綾辻先生です。

  • 怖い…果てしなく怖い。こんな風に命を殺めることができる人っているんだろうか。高取さんの死の真相の恐ろしさったら。私も女子校育ちなので、こういう雰囲気良く分かりますが、閉鎖空間だとここまでエスカレートするか、とゾッとしました。お話の中の事とはいえ、時おり挟まる囁きが情景を不気味に際立たせていて、背筋が冷たくなる思いでした。この作品の中でまともな人って高取兄妹だけだった気がする。冴子でさえラストはかなり危ない気がします。原先生のヒステリーは割りとあるある、な気がして苦笑。休憩挟みつつ他の作品も読んでみたいです。

  • 「私は魔女なの」謎の言葉を残したまま一人の女生徒が寮の「開かずの間」で焼死した。その夜から次々と起こる級友たちの惨殺事件に名門女学園は恐怖と狂乱に包まれる。創立者の血をひく転校生冴子は心の奥底から湧き起こってくる“囁き”に自分が殺人鬼ではないかと恐怖におののく。 (「BOOK」データベースより)

    綾辻氏の作品の再読を続けていますが、毎度のことながらまったく覚えておらず、新しい本を手にしたように楽しめていて幸せです。

    これも、なんとなく雰囲気には覚えがありましたが、こんなストーリーだったっけとうれしい驚き。
    全寮制の女子校って、なんだかそれだけでミステリアスな雰囲気がありますよね。
    この作品は、ミステリというより、ホラーな感じ。
    私なら一度目の事件の後、この女子寮に残るなんて絶対できいない。
    コワイですもん。

    伯母様は姪を愛していて(ですよね?)安心しました。

    冴子が元気になって幸せに過ごせることを祈ります。
    俊記がそばにいてくれたらいいのになあと思ったり。

    サスペリアみたいな雰囲気のせいか、映画を1本観た気分になります。
    結末を迎えて、ああ、あれも伏線だったのかということがいくつもあって、さすが綾辻氏と思ったのでした。

  • 閉鎖された学園、陰鬱な人間関係とお膳立てが揃ったホラーミステリー。
    最後がまさにホラー映画!

  • 久しぶりに綾辻さん。

    曰く付きの学園、美しすぎる同級生、
    血塗られた過去に記憶喪失と、まさに綾辻ワールドです。

    しつこいくらいの血の描写が作品全体を赤く緋く彩っています。

    予想の上をいく作品ではありませんが、ホラーチックなミステリーを読みたいならちょうどよいと思います。

  • 雰囲気とか設定は私好みでした。
    学園ものってことでアナザーと比べてしまうとやっぱり物足りないような感じもしますが…これはこれで楽しめます。
    ですが、読み返したい!と思うほどではありませんでした。

著者プロフィール

綾辻 行人(あやつじ ゆきと)
1960年京都市生まれ。京都大学教育学部在学中、京大推理小説研究会に所属。研究会同期に、後に結婚する小野不由美がいる。1982年、同大学大学院教育学研究科に進学。1987年、大学院在学中に『十角館の殺人』で作家デビュー。講談社ノベルス編集部が「新本格ミステリー」と名付け、その肩書きが広まった。1992年大学院を卒業後、専業作家に。
1990年『霧越邸殺人事件』で「週刊文春ミステリーベスト10」1位。1992年『時計館の殺人』で日本推理作家協会賞長編部門を受賞。2011年『Another』で「ミステリが読みたい!」1位。2018年第22回日本ミステリー文学大賞を受賞。
主な代表作として、デビュー作『十角館の殺人』以来続刊されている、長編推理小説「館シリーズ」。

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