緋色の囁き (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 2087
レビュー : 208
  • Amazon.co.jp ・本 (476ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061859999

感想・レビュー・書評

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  • 自分の伯母が校長で、その学校に行くことになった冴子。冴子のルームメイトとなった生徒が殺される。読むのは2回目だったので、あーそうだったなーって思いながら読みました。文章の合間の「少女」の狂気というか、そういうのが怖い。いわゆるホラーというのとは少しタイプが違う怖さというか。厳しい校則の中、完璧なお嬢さまでいる生徒と、それを真似する生徒たち。徐々に露わになる生徒たちの狂気…怖い、皆狂ってるのですね笑 そして終わり方も怖い。他の囁きシリーズも読みたいです。

  • 雰囲気作りが素晴らしい
    本を読んでいて冷や汗が出るような、恐怖とはまた違う・・・変な感覚に陥ったのは緋色の囁きがはじめてです。

  • これはまず表紙の天野氏の人形にやられました。中身もかなーり私好みで館シリーズよりも断然こっちの方が好きです。女学生が大好物。あの影のある暗さがタマンナイ。

  • 閉鎖空間の異常心理の描写が凄まじくて思わず引き込まれた。幕間の回想も幻想的で、かつ、しっかり伏線になっているのがやっぱり上手い。

  • 本の舞台である女子高の重厚というか、少し陰鬱な感じのある雰囲気が凄く良い。
    被害者の緊張感や恐怖が非常によく伝わってきてこちらまでゾクゾクしながら読むことができた。
    シチュエーションホラーのような系統が好きな方には是非お勧め。
    綾様のキャラが好き。

  • こんなにも(いい意味で)血なまぐさい小説というのはなかなかない気がする。
    何度も繰り返される短い言葉に息苦しさを覚えた。しつこいしうるさいと思いつつも先が気になって一日で一気に読み終わった。犯人が分かるまでがものすごく怖い。読んでいて何度も背後を振り返ってしまった。

  • すっと入り込めてすいすい読めた。適度な怖さや狂気、謎がありとても良かった。

  •  養女に出されていた冴子がもとの宗像家に引き取られ宗像が経営する学校「聖真女子学園」へと入学する。聖真女子学園はお嬢様学校で有名だが、実態は規則の厳しい学園で冴子は戸惑い、また教室の異様な雰囲気にも気づく。やがて、この学園で噂される魔女の伝説。自らを「魔女」と呼ぶ女生徒。異様な雰囲気のこの学園で、「火あぶり」されたかのように、女生徒が焼死する。

     面白かった。囁きシリーズが綾辻氏の有名作であることは知っていたので、いまさら感はあるものの読んでみたのだけれど、ここまで面白いとは正直びっくりした。しかも、この作品が氏の四作目の作品で迷路館の殺人の次の作品だと思うとさらにびっくりする。この作品で綾辻氏がますます好きになって、もはや尊敬しつつある。
     本作とは関係ないが、本格推理小説を書いている私が読んだ作家の中で、ここまで推理の謎以外で――つまり、通常の何気ない描写部分に興味をひかれる作品が多い。しかも、その何気ない描写が推理の謎の解決の糸口であったりもするので、巧みな伏線と描写の作家ですね。
     本作品はそれが見事に出ている作品だと思います。***の章と通常の章の関連性は何なのか。冴子が殺人を犯してしまったのか。そして、舞台が女学園であることすら理由になっており、推理部分もとても興味深い作品でした。ラストの犯人登場の材料があったような気がしないのですが、別の人間を疑ってたので、え、という感じではありました。

     にしても、この作品最近発表されアニメ化、ドラマ化している氏のAnotherという作品と雰囲気が似ている。Anotherの「いない者」はこの作品では「魔女」であるし、主人公の女の子が何かしたらの秘密を持っている(といってもAnotherでは主人公ではなくヒロインだが)という点、舞台が学校という点、ホラーな雰囲気などなど。ネタバレになる部分もあるので書けないが類似点が多くある気がする。
     異なる部分はたくさんあるが、主に本作品は推理小説であるが、Anotherはホラー小説であり、論理的な解決がなされないこと。心理描写という意味ではAnotherより本作のほうが色が強いことなどだと思う。
     Anotherほどキャラクタの個性が強いわけではないが、Anotherを読んだことがあるならぜひ一度読んでみてほしいなあ、と思ったりもする。

     引き続き、囁きシリーズは読んでいこうと思います。本作品とても面白かった!

  •  材料はサスペンスによく用いられるものばかりですが、話は面白かったです。
     B級映画にあるような「伏線を全て回収できなかった」ということも「不条理というか竜頭蛇尾というか、納得いかない結末」ということもなく、登場人物も「級友の兄」や「学園長の伯母」など厚みがある人たちばかりです。

     ぜひ映像化してほしい作品なのですが、最も重要な「全ての登場人物たちの本音・本心」が省かれて、薄っぺらなB級サスペンスになってしまうことが心配ですね。

  • 全寮制の厳格な女子高で次々と起こる惨殺・・・。
    ホラーだし、血生臭いし、私は、好きな作品。
    気になって、すらすら読み進められた。
    面白い!
    '10.10.30読書完了

著者プロフィール

綾辻 行人(あやつじ ゆきと)
1960年京都市生まれ。京都大学教育学部在学中、京大推理小説研究会に所属。研究会同期に、後に結婚する小野不由美がいる。1982年、同大学大学院教育学研究科に進学。1987年、大学院在学中に『十角館の殺人』で作家デビュー。講談社ノベルス編集部が「新本格ミステリー」と名付け、その肩書きが広まった。1992年大学院を卒業後、専業作家に。
1990年『霧越邸殺人事件』で「週刊文春ミステリーベスト10」1位。1992年『時計館の殺人』で日本推理作家協会賞長編部門を受賞。2011年『Another』で「ミステリが読みたい!」1位。2018年第22回日本ミステリー文学大賞を受賞。
主な代表作として、デビュー作『十角館の殺人』以来続刊されている、長編推理小説「館シリーズ」。

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