- Amazon.co.jp ・本 (280ページ)
- / ISBN・EAN: 9784061860797
感想・レビュー・書評
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おおよそ、きまぐれオレンジロードだな
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先日読んだ高校紛争の本に出て来た著名人の名前に、小説家・村上龍が
あった。そうだ、ドラゴンは佐世保で高校生活動家だったんだよな。
それで思い出したのが本書である。1969年に高校生だったドラゴンが、
仲間たちを巻き込んで起こした騒動の自伝的小説である。
なので、今月の小説はこれに決定で読みました。
ラブ&ピースの時代、音楽と芸術と異性と大人への抵抗と。なんて書くと
格好いいけど、相当デフォルメして書かれた本書は青臭くてほろ苦く、
そしてお馬鹿な男子高校生の青春が満載だ。
ニヤニヤしながら読んじゃったよ。舞台が佐世保だからこその面白さ
なのだろうね。東京から離れた地方都市、そしてそこにはアメリカ軍の
基地があり、日本にアメリカが色濃く漂う街だからこその悲哀もある。
終章の同級生たちのその後が好きだな。振り返ってみれば、打ち上げ
花火のような青春だったのではないだろうか。一瞬だけの輝きってね。
映画化もされたが、こちらは未見。面白いのかな。機会があったら
見てみよう。
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