ざしき童子(ぼっこ)のはなし (宮沢賢治どうわえほん)

  • 講談社
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本棚登録 : 55
感想 : 10
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  • Amazon.co.jp ・本 (29ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061881846

作品紹介・あらすじ

小学校低学年より

賢治の代表的な童話を美しい絵で表現した本
賢治の故郷、岩手に伝わるざしきぼっこのふしぎな話を4つ、賢治が聞き書きのようにしてまとめた童話です。季節の変化と岩手の風土を見事な色調でとらえます。

感想・レビュー・書評

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  • 怖い絵本として、紹介されていたけど、宮沢賢治のおはなしに、絵はいせひでこさんだし、、
    と思って油断した。地味にゾクッと来る絵で、怖いお話が苦手な子どもにはちょっと怖そう:( ˙꒳​˙ ):
    内容はさほどなのに、絵の力は、想像力とはまたちがう強い力があるなぁ。

  • 大きな家に居るときに音がするけど誰もいないなど、ざしき童子が起こす奇妙なことが書かれた本。

  • 『別冊太陽 こわい絵本』掲載。例えば5人で遊んでいるはずなのに、何度数えても1人多くって、でもみんな知っている顔ばかり…そんな時は、ざしき童子が紛れているんだって…。と、この絵本を紹介すると、小学2年生が宮澤賢治を読破しました☆ 繰り返しの心地よい文章。そんな時にもざしき童子が…と、大人が読んでも面白かったです。いつか逢えるかな、ざしい童子。

  • 二人の子供が家で留守番をしていると、誰もいないはずの奥の座敷から音がする。
    勇気を出して行ってみてもやはり誰もいなく、音だけがする。
    またあるときは、10人の子供たちが遊んでいるといつの間にか11人になっていた。
    でも、誰も見知らぬ子供はいない。
    またあるときは、病弱な子供のためにお祭りを延ばしたがそれでも死んでしまった。
    他の子供たちが集まると障子の陰から悲しそうな顔の死んだ子が現れた。
    またあるときは、舟守りが夜中に向こう岸で誰かが呼んでいる声に気付いて行ってみると刀を携えたしっかりとした身なりの子供がいて舟の乗り込んできた。
    どこへ行くかと聞くと今までいた家は飽きたので別の家に行くのだとか。
    あとから、その子供が最初にいた家は没落し、行くと言っていた家は繁栄するのだった。
    これがざしき童子なのだ。

    内容はどこかで聞いたことのある感じだが、宮沢賢治に「ざしきぼっこ」なんて、話があったとは知らなかった。

    絵はいせひでこさん。
    珍しく漢字。
    この当時はこんな画風だったのか。


    19年4月30日再読
    いせひでこがこんなも描いてたのを忘れてた。

  • 哀しい色に満ちた絵本

  • ざしきわらしとはどんなものかを紹介する話。みんなで遊んでいたらいつのまにか一人増えてる…。絵と語り口がちょっとこわい。地味な展開で長い。7分ほど。

  • 短いお話がいくつか入っています。宮沢賢治はどれもちょっと長いですが、これはさーっと読んで6分。でも、子どもの前で読んだことはありません。

  • 萩尾望都「11人いる!」の元ネタになった本。

  • きみのとなりにふしぎな人?編 えほん
    宮沢賢治の故郷、岩手に伝わる「ざしき童子(ぼっこ)」のお話。10人で遊んでいたら、いつのまにか11人になっていた。11人目がその「ざしき童子」のはずだけど…だれ?深みのある絵、東北の空気を感じて下さい。

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著者プロフィール

1896年(明治29年)岩手県生まれの詩人、童話作家。花巻農学校の教師をするかたわら、1924年(大正13年)詩集『春と修羅』、童話集『注文の多い料理店』を出版するが、生前は理解されることがなかった。また、生涯を通して熱心な仏教の信者でもあった。他に『オツベルと象』『グスグープドリの伝記』『風の又三郎』『銀河鉄道の夜』『セロ弾きのゴーシュ』など、たくさんの童話を書いた。

「2021年 『版画絵本 宮沢賢治 全6巻』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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