- Amazon.co.jp ・本 (238ページ)
- / ISBN・EAN: 9784061882249
感想・レビュー・書評
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洪水に始まり、次々と起こるいろんな出来事が水が退いていくのと一緒にきちんと良いように収まっていくのがすばらしいです。とても楽しいです。
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09/01/26読了
なんというか一家の順応性SUGEEEEEEE
スナフキンが子供の面倒みてるの可愛かった -
どんなに大変な事態にまきこまれても、それを楽しんでしまうムーミン一家のすごさを知りました。ムーミンママは本当にすごい!心配してもしかたないということを知っているのか、大変なことになっているのに気づかないのか、ふだんどおりの生活をしています。
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平和な6月のムーミン谷。とつぜんおしよせた大洪水。流れてきた1けんの大きな家に、ムーミン一家はすみつきました。ところがそれは劇場でした。一家はすっかり劇団気分で……。
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ムーミンシリーズの中で一番ワクワクします。
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途方に暮れながらこどもたちのめんどうをみるスナフキンがかわいい。
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ムーミン谷の冷淡だから結果的に優しいような物語が大好き。
この本は特に印象的な名言が多いような気がする。
「ここには、わけのわからないことが、いっぱいあるわ。だけど、ほんとうは、なんでもじぶんのなれているとおりにあるんだと思うほうが、おかしいのじゃないかしら?」
「どうも、ここの連中は、ぼくとまるっきりちがうなあ。あいつらは、ものを感じるし、色も見えれば、音もきこえ、あばれまわりもする。ところが、なにを感じたり見たりきいたりしたかも、なぜあばれまわるかも、ぜんぜん気にしちゃいないんだ」
「ほんとに、あの子たちのことが、そんなにかなしいのかい」「いいえ、ちょっとだけよ。だけど、こんなにないてもいい理由があるときには、いちどきにないておくの」 -
ムーミン谷に大洪水が押し寄せてきたため水没した家から、流されてきた劇場に移り住んだムーミンとゆかいな仲間たち。ところがムーミンたちは劇場というものを知らないものだから大慌て。ムーミンたちとしてはハラハラドキドキなのかも知れないけれど読んでいるこっちはからくりがばればれなのでどうしても大袈裟に思えてしまう。まぁそんなこんなで気づけば、ムーミントロールルート・スナフキンルート・ムーミンパパルートに話は分かれていく。
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まずスナフキンはちびのミイと合流するのだけど、確かこの二人って姉弟だった気がするのだけど(違ったっけ?)、どちらも気づかないでともかく一緒に行動することに。スナフキンは禁止事項の書かれた立て札が立ち並ぶ公園で一騒動起すのだけどそれが原因で24人の孤児の世話を焼く羽目になるわ、親友に迷惑をかけるわと「自由を追い求める代償」の大きさを教えてくれる。ムーミンパパたちははぐれたムーミントロールたちが戻ってこれるよう(というかこれは建前だよね。本当はただ演劇をやってみたいだけ)にと劇場を管理するエンマの助けを借りて演劇を行うことに。シナリオライターはもちろん『ムーミンパパの思い出』で作家業に精を出していたムーミンパパだ。さてムーミントロールルートを行くのは我らがムーミントロールとスノークのお嬢さんの二人きり。この二人はムーミンママの過保護についに耐えられなくなり夜中に駆け落ちをして森の中に姿を消していった……なんてことはもちろんなく、まぁとにかく森に取り残されたわけで未だ流され続ける劇場を探すのだけれど、辿り着いたのはフィリフヨンカの家だった。このフィリフヨンカ、後でわかるのだけどエンマの義理の姪で、毎年夏祭りのイブにおじ夫婦を夕食に招待しているのだけど毎年すっぽかされているというまぁ可哀想な奴である。そんな境遇に同情した二人は一緒にイブを楽しむのだけど、なんとスナフキンの起した騒動の犯人と誤解され牢屋に押し込まれる羽目に。ここでは安易におまじないを始めるなという実に興味深い教訓が含まれているのだけど、残念ながら友達は選ぼうという教訓は含まれていない。何故ならムーミンたちもスナフキンたちもお互いにすぐそばにいることを知らないのだから。と、そんなこんなに紆余曲折が加わり全員が劇場に集まり物語は終演に向かっていくことになる。