小さなトロールと大きな洪水 (ムーミン童話全集)

  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (114ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061882294

作品紹介・あらすじ

暗くて寒い森の中。パパはいないし、おなかはペコペコ。こわい生きものも、たくさんいます。でも、ムーミントロールとママはすすみます。ほんもののお日さまの光にあふれる、あたたかい場所をもとめて。

感想・レビュー・書評

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  • 4-06-188229-5
    C8397\1400E(1)

    ムーミン童話全集 別巻
    小さなトロールと大きな洪水

    1992年 第1刷発行
    2013年9月9日 第22刷発行

    著者:トーベ・ヤンソン
    役者:冨原眞弓(とみはら まゆみ)
    発行所:株式会社講談社

    カバー袖より
    暗くて寒い森の中。
    パパはいないし、おなかはペコペコ。
    怖い生き物も、たくさんいます。
    でも、ムーミントロールとママは進みます。
    ほんもののお日様の光にあふれる、
    あたたかい場所をもとめて。
    -------------------
    序文

    ムーミントロール
    ムーミントロールのママ
    チューリッパ
    赤い髪の少年
    コウノトリ
    スニフ
    ニョロニョロ

    --------------------
    八月も終わりの、そう、夕方に近いころだったでしょうか。

    --------------------------
    こうして、いつまでも、いつまでも、みんなはこの谷に住み続けました。もっとも、気分を変えるために、何度か遠出はしましたけれどね。
    ---------------------------------
    手にした理由

    友人がムーミンが好き。自分はムーミンのことを知らない。子どもの頃 生命保険のおまけみたいな小冊子で子ども向けに書かれたものを読んだことがあるだけ。話の内容は全く覚えていない。
    雪が降る前に、ちょっと読んでみたかった。

    -------------------------------------


    この作品は
    著者のヤンソンさんはスウェーデン語を母国語とするフィンランド人で1945年の初版がこの両国で出版された。1990年に再販がされた。日本では1991年の2月

    1939年に第二次世界大戦がはじまる。絵が描けなくなり物語を書きはじめる。
    1945年 戦争が終わり、物語の続きを書くように友人に勧められ、「小さなトロールと大きな洪水」が世に出た。

    ムーミンのお話は他に8作品 メモへ

  • ニョロニョロとともに旅に出てしまったパパを探すママとムーミン。道中出会うスニフとチューリッパを加えて旅は続く。どんなに困ったことがあっても、ママのハンドバッグからは何でも出てくる。パパに会うことができてよかった。

  • 全集の別巻。これがムーミントロールのお話の第1作目だということ。
    ムーミンママとムーミントロールが、ニョロニョロと一緒にどこかへ行ってしまったパパを探してさまよっている。
    やっぱりムーミンママは稀有な存在、偉大な人だよなと思う。
    挿絵が奇妙なのもよい。

    これでムーミンシリーズを全巻読み終わったー。
    なんだか謎の多い、不思議な話だったな。子どもも大人も完全な存在ではなくて、自由で、誰にも強制されてなくて。
    これ「童話」なのかしら、と思う。

  •  ムーミンを読む愉しみは作者その人による挿し絵にもある。
     ゲストヒロイン チューリッパのヌードが描かれているので「あれっ?」と思う。荒海で遭遇した二人の人魚も、片や乳、片や尻を見せている。続刊の挿し絵では考えられない。トーベさん、このころ肉食系のレズビアンだったのか?
     最初期のムーミンは、鼻と口が一体化していない。ありていに言って可愛くない。トロールとしては、この方が伝説の姿に近いのかも。

  • 4-06-188229-5 113p 1999.3.19 14刷

  • ムーミン の初めてのお話。
    まだムーミン の形にまるっこさがない。鼻が長い。
    ムーミン ママがいきいきしてて、ムーミンがかわいい男の子って感じ。ひたすら前にズンズン進む物語。
    ママはパパへ一直線。
    コウノトリがいいなあって思った。
    さがしものが見つかってやさしくなるあたり人間っぽいね。
    新しい場所、新しいキャラクターがどんどん登場するので子どもに話してきかせるののは楽しい話なのではないかと思う。
    ムーミン 屋敷のイメージは最初からあまりかわってないんだなあっと、ちょっと感動

  • 陰鬱さがあってこそのムーミン。

  • 子供向け。だけどたまにはこれぐらいライトなものがよみたくなる。

  • ムーミンを理解できたように感じた。

    この全集を読めてよかった。

    たぶん、楽しめたのは年を取ったからかもしれない。

  • このお話がエピソード0ですね。大洪水に見舞われたムーミンとママ。行方不明のパパを探します。パパの放浪癖はムーミンパパ海へ行くで実証済みですが、ニョロニョロたちと共にというのが、ムーミン谷の仲間たちのほうに近いでしょうか。スニフとの出会いも描かれていて、処女作というのも納得です。やはり、薄暗さというか不安感が常につきまとっていて、その不安をパパを探す事で希望に繋げている。他のムーミンシリーズよりも目的がはっきりしていてラストも予想通りというか、その分、遊びが少ないかもしれません。

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著者プロフィール

1914年、ヘルシンキ生まれ。画家・作家。父が彫刻家、母が画家という芸術家一家に育つ。1948年に出版した『たのしいムーミン一家』が世界中で評判に。66年、国際アンデルセン賞作家賞、84年にフィンランド国民文学賞を受賞。主な作品に、「ムーミン童話」シリーズ(全9巻)、『彫刻家の娘』『少女ソフィアの夏』(以上講談社)など。

「2023年 『MOOMIN ポストカードブック 』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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