世界の歴史―ビジュアル版〈13〉大航海時代

著者 :
  • 講談社
3.75
  • (1)
  • (1)
  • (2)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 22
感想 : 2
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (277ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061885134

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 『大航海時代』の命名者である増田義郎さんの、大航海時代関連の本を毎週読んで三冊目。

    こうなってくると、増田さんと一緒に魔法の絨毯に乗って、アラジンとジャスミンみたいに、ホール・ニュー・ワールドをバックに、世界を旅している気になってくる。

    この本ではインカ、アステカ、日本にかなり接近して見ることができました。

    胸が痛むこともあるけど、とても面白かったです。

  • ●構成
    はじめに:大航海時代とは
    大航海時代 世界はひとつに
    第一章 地中海から大西洋へ
    第二章 大西洋を渡る
    第三章 プレステ・ジョアンと香料
    第四章 アステカ王国の征服
    特集 よみがえるアステカ王国
    第五章 香料諸島を求めて
    第六章 インカ帝国の征服
    第七章 ポルトガル海外帝国
    第八章 女王国の台頭
    第九章 イベリア勢力の没落
    特集 イベリア文化の世紀
    第一〇章 日本とヨーロッパの出会い
    おわりに
    --
     本書は、ビジュアル版世界の歴史というシリーズ名の通り、全体の半分以上を図版が占めている。その多くがカラーではなくモノクロである点は残念であるが、図版によって歴史的事象を直感的に把握できる。
     本書では、7世紀ごろのイスラム世界とキリスト教世界の対立にはじまりる大航海時代の到来までを概括し、その後のヨーロッパの伸張を日本の徳川幕府による禁教の頃まであつかう。その中でも、特に探検航海や、ヨーロッパ人と被征服者とのかかわり、ヨーロッパ各国同士の競争や対立といった事柄を中心に論じる。
     一冊で、「大航海時代」という世界史上でのトピックについて、包括的に知識を得ることができる。類書もいくつかあるが、本書でも一通りの理解ができ、また図版も豊富である。巻末の年表がまとまっていて良い。

全2件中 1 - 2件を表示

著者プロフィール

増田義郎 ますだ よしお
1928年、東京生まれ。東京大学文学部卒業。東京大学名誉教授。専門は文化人類学、イベリアおよびイベロアメリカ文化史。『大航海時代叢書』(全42巻 岩波書店)の刊行を推進。主な著書に『インカ帝国探検記』『黄金の世界史』『太平洋』など。訳書に講談社学術文庫『西太平洋の遠洋航海者』(B.マリノフスキ著)のほか、『ワルツへの招待』(ロザモンド・レーマン著)、『片隅の人生』(サマセット・モーム著)などがある。2016年没。


「2020年 『アステカとインカ 黄金帝国の滅亡』 で使われていた紹介文から引用しています。」

増田義郎の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×