織田信長(4) 天下布武の巻(山岡荘八歴史文庫 13)

著者 :
  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (446ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061950139

作品紹介・あらすじ

朝倉義景攻めで越前に入った織田・徳川連合軍の背後で、浅井長政が叛いた。妹婿を信じた不覚。生命からがら京へ戻った信長は、ついに叡山の焼打ち、皆殺しに踏みきった。これが武田信玄の上洛を促す。その途上での信玄の突然の死。四面楚歌の中で雄叫びを続けていた信長は救われた。次は長政を討つ!

感想・レビュー・書評

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  • 長篠の戦いとか。籠城中の徳川から一人の斥候が織田に事を伝えるため戦地をくぐり抜けていき、信長に休めと言われたが仲間のために休まずに城に戻る。途中武田に捕まってしまい十字架にかけられ往生するシーンは最高。浅井長政の切腹シーンもいい。

  • 苦しい信長包囲網の話がメイン。浅井朝倉に手間取り、武田につつかれ、一向宗には歯向かわれる。
    革命児信長が、周囲の考えを飛び越えて活躍していく爽快感をここまで楽しんで来ているので、苦闘が続くこの巻は少々ペースダウンを感じる。
    といっても歴史小説である以上どうしようもないのだが。
    話が重苦しくなると信長と愛のあるじゃれ合いをして空気を変える濃姫のキャラクターが良く出来ている。

  • レビューは最終巻で。

  • 浅井・朝倉との姉川の戦い
    比叡山の焼き討ち
    武田信玄の死と、勝頼。
    小谷城における浅井長政との戦い。
    長島の本願寺を皆殺し。
    長篠の戦いへの計画。

  • 2016/7/22

  • 4/20読了。

  • 比叡山焼き討ち、長島の戦いの残虐性の描写がもう少しほしいところ。
    家康が信玄相手に惨敗する三方ヶ原の戦いは、読み応えあり。
    この直後に信玄が没することで、信長は窮地を脱し、浅井・朝倉討伐に突入する。この巻では、長篠の戦直前まで。

  •  とうとう京都を手にした信長。天下の平定に手を広げていく。
     朝倉家、浅井家の目の上のたんこぶ感がすごい。朝倉家なんかは主君が大したことがなさそうなのに、やはり代々続く名家は家臣の層が厚い。
     寺の焼き討ちは信長の悪名を代表する事件だが、あれは必要だったのだろうか…。
     松永久秀という大名がいるが、ひどい奸物である。あれだけ寝返るのは逆に才能である。本作では、戦国時代にあってはあれも一つの豪傑だったと評している。
     信長の「わかりにくさ」は年を重ねてますます強くなっているようだ。明智光秀その他武将との信頼関係が、少し難しくなっている。
     信長は武将として非常に有能だが、あまり上司にしたくないと思う。

  • 姉川の戦い、比叡山の焼き討ち、三方ヶ原の戦い、古谷城の戦い。
    この巻は、戦だらけ。

    しかし、決して
    『他を征服したい』と言うわけではなく、
    『戦などない世の中にしたい』と言う思想から。
    どちらも私的な思想には代わりないけど。

    『戦を無くす為に、戦を以て、戦を制する。』

    一度、戦争が起こると、
    軍とは関係無い国民も死に、
    国土は壊滅的被害を受ける。
    国を支えているのはその国の民であり、
    その国民が泰平に暮らせる世の中にしなければ、
    真の平安にはなり得ない。

    「戦争はこんなに酷い悲惨な状況を生み出す行為なのだ。」
    と認識させる為に、
    やり過ぎなくらいの戦争をする。

    それは正義なのか?悪なのか?
    今までもこれからも、
    永遠に続く人類のテーマだと思った。

  • 姉川の戦いから長篠の戦い直前まで。3巻まで戦の描写が少ないと思ってたら、4巻に来てこんもりと書かれていた。もっともほとんど肉弾戦って感じだけど。三国志で描かれるような戦いってやはり小説ならではなんだなと思った。ただやはり信長の先読みはすごい。

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著者プロフィール

明治四十年(1907年)新潟県に生まれる。十四歳で上京し、博文館印刷所に文選工として働く。長谷川伸に師事、山岡荘八の筆名を用いる。昭和二十五年(1950年)より、北海道新聞に『徳川家康』を連載開始。昭和二十八年(1953年)単行本の刊行が始まり、ベストセラーとなる、『徳川家康』により、第二回吉川英治文学賞を受賞。以後、歴史小説を中心に創作する。昭和五十三年(1978年)七十一歳で亡くなる。

「2023年 『水戸黄門 下巻』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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