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Amazon.co.jp ・本 (444ページ) / ISBN・EAN: 9784061950146
作品紹介・あらすじ
信長の前途は明るい。叡山、本願寺の焼打ちでは仏敵の汚名は着ても、立ちふさがる敵は、武田勝頼、中国毛利、そして上杉謙信のみ。その謙信が死ぬ。長篠の合戦で武田軍を追い散らした信長の天下統一は目前。だが──明智光秀、本能寺に主君を弑する。時代を先駆けた不世出の天才は笑って死んだ。完結篇。
信長の前途は明るい。叡山、本願寺の焼打ちで仏敵の汚名は着ても、立ちふさがる敵は、武田勝頼、中国毛利、そして上杉謙信のみ。その謙信が死ぬ。長篠の合戦で武田軍を追い散らした信長の天下統一は目前。だが──明智光秀、本能寺に主君を弑(しい)する。時代を先駆けた不世出の天才は笑って死んだ。完結篇。
みんなの感想まとめ
歴史の中での人間関係や運命の皮肉を巧みに描いた作品で、特に信長と明智光秀の複雑な関係が印象的です。信長の戦略や戦いの背景を通じて、彼の魅力や時代の流れを感じさせる一方で、光秀の心の葛藤や信長とのすれ違...
感想・レビュー・書評
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「同じことを2回しろ」と言われてもできないと思う。『織田信長』の本を読み彼の人生を知る中で、一番そう思った場面は「桶狭間の戦い」だ。当時の今川義元の戦力はそれだけ巨大だった。信長の勝利は目に見えない「何か」が働いたと思う。信長、秀吉、家康への流れ。見えない「時流」を感じた一書。
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事実とは違ってもこの濃姫が理想
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戦国武将の中では1番好き
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ほぼ明智光秀が主人公。信長との心のすれ違いからの本能寺ということで、本書では光秀謀反の理由は信長への日々の鬱憤ということ。濃姫の最後が良かったが、本能寺後も少し描いてほしかったのが心残り。
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信長と濃御前の夫婦愛が魅力的でした。
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信長の最期まで。
山岡荘八はとにかく武将それぞれに良いキャラクターをもたせるし、どれも歴史に名を残すだけの一角の人物とする。
明智光秀にしても、三日天下で倒れた野望によった逆賊ではなく、信長とのすれ違いを時間を持って描き、一つボタンの掛け違いが正されていれば天下人信長の番頭として立派に勤め上げた未来を感じさせる。
それゆえに、自身の華やか未来を不思議と持てないまま信長へ謀反していく光秀が物悲しい。
ここまで信長と濃姫の魅力に非常に楽しませてもらいながら読み進めてきたのでラストの本能寺は泣ける。 -
最初から最後までわかり易く、読みやすい。
史実に基づいているだろうけれど、史料の少ない時代。作者の想像力で埋めていくしかない部分の個性の描き方、選ぶ言葉のセンス、解釈の仕方などが魅力的です。
特に濃姫は婚礼後のことが記されている史料がないにも関わらず、鋭敏で機知に富み、気性の荒い信長を支えた芯の強い一筋縄ではいかない女性が艶っぽく描かれています。
天下を手中に治めるまであと少しだった信長の最期は悲哀に満ちています。濃姫を最後、そう描いてくれてよかったな・・・。猜疑心を増幅させていく明智光秀の心理描写は痛々しく、哀しく、つらかったです。
終わり方も見事でした。
信長は英雄だなとあらためて思いました。光秀が裏切らなければ信長は・・・とやはり考えてしまいます。 -
2016/7/25
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面白かった!戦国物は初めて読んだから、なんとなく聞いたことのある武将達がどういう人なのか少しわかって良かった。
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5/4読了
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五巻まとめて、おもしろかった。しかしおもしろすぎて、これを読んだのは間違いだったかもしれない。もっと後のほうで読めばよかった気がする。
いま読んでいる別の作品はそれはそれで別のおもしろさがあるんだけれども、この作品の武将それぞれの生き様を掘り下げるところが好みにぴったりきてしまったので、あっさりと「○○を斬った」とかで済んでしまうのが、あ、ああー、山岡荘八のだともっとこうだったのにー、となって、もったいない気持ちになる。
信長が魅力的なのは言うまでもないので、他のことを。
普段は穏やかで物静かな家康の、三方ヶ原の戦いで見せる激情がよかった。金ヶ崎の退き口では信長を冷静に諌めていたのに、自分が総大将として危機に陥るとああなるのか、と思った。でも家康は若いのに随分落ち着いてるなあと思っていたので、若さなりの血潮が見えた感じでよかった。
池宮彰一郎「本能寺」では影のうすかった濃姫が、この作品では嫁ぐ前の道三との会話からラストまで魅力的だった。五十近くなっても若い外見の濃姫が「濃はまだ二十代だから」と澄ましてるのがかわいいし、愛情込めて「バケモノ」と呼ぶ信長もかわいい。いい夫婦っぷり。
本能寺の変での濃姫と蘭丸にはぐっときた。終盤の光秀も、もうちょっとこう、何かひとつでも違ってれば未来が変わってたんだろうなあ、という感じで、なんともやりきれなくていい。
ところで与一郎がもっと出てくると何の根拠もなく思ってたんだけど、読み終わってみれば細川父子は意外と出番少なかったですね。 -
本能寺の変まで。それまでにも危機はあったが、そのたびにそれを打開してきた。
明智光秀の疑心暗鬼モードは、読んでいていらいらするほどだ。それに気づきながら効果的な策を取れない信長にも、老年の弊害かと思ってしまう。
信長は世紀の豪傑であったが、組織管理については必ずしも優秀でなかったのかもしれない。あるいは、時代がまだ熟していなかったのだろうか。 -
人生のバイブル。最高の本。
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濃姫と蘭丸が大活躍!
個人的には光秀は嫌いじゃないので、小説やドラマの中で本能寺の変が起こると無性に辛くなる。
変えられない過去。でも変わって欲しい気がする過去。 -
まず、小説としての感想。
中盤から最後にかけてのクライマックス感が半端ない!!
読書でこんなにも引き込まれたのは、初めての経験です!!
さて、本題。
僕はコレを読むまで『本能寺の変』とは、
天下を取る目前まで来た信長が増長し傍若無人になったので、
明智光秀がそれを止める為に討ったのだと思ってました。
でも、まるで反対でした。
光秀自身の『信長への恐怖と疑念』が、自らを盲目にさせた挙げ句の愚行でした。
家康と肩を並べれるほど優秀な武将であったはずの光秀。
人の精神力とは本当に大事な物だと思いました。
クライマックスで印象に残ったシーン。
光秀が謀叛を起こした事を知った信長は、鼻で笑いながら言います。
「光秀か。光秀ならどうにもならぬわ。あやつが起こした謀叛なら手落ちはあるまい。たわけめ。」
こんな時でも信長は光秀の優秀さを認め、自分が討ち取られるであろう事をハッキリと宣言しています。
そして、この光秀の愚行と、
それに気付かなかった自分に叱咤をしている。
そして、もう一つ。
本能寺に居る女子供を逃がす為に言った言葉。
「早く寺内から出て落ちよ(降伏せよ)と申すのだ!!光秀は女子供は斬らぬ奴だ!!急げ!!」
ここでも自分に対して謀叛を働いている光秀の人間性を評価し、
それを計算した上で侍女達の生命を救う機会を待っていた。
どこまでも冷静な信長が凄いと思いました。
そして、何より
『とてつもない優しさを持っていた人物』
なのだと知れた事が凄く嬉しかった。
良い本に出会えたと思いました♪ -
本能寺の変は、明智光秀の織田信長に対する怨恨に起因する謀反というわけじゃなくて、明智“家”の織田“家”に対する怨恨に起因する謀反なんだ。今思えば当然だけど、学校ではそうは教えてくれなかったな。
でも信長と光秀で見据えている理想が違ったこと、その違いがその後光秀が秀吉に叶わなかった要因といえることは、1巻から通して読んで初めて分かることだと思う。 -
とうとう本能寺へ。
織田信長の人生を描く際、やはり本能寺がよくも悪しくもピークと言える。そこまでの信長の人生をいかに描くか、何故光秀は謀反を起こしたのか。そこをどのようにラストまで持って行くかが作家の技の見せ所だろう。
山岡の描く本能寺は、精神的に追い詰められた光秀側の気持ちの高まり故の行動となっており、天才信長の偉業とのバランスを取っているように見える。信長の癇症や突飛な行動を踏まえても、どちらかと言うと、天下といういつというビジョンのため正当化されている気がする。
戦国武将を現代のリーダー論の中で語る場面を目にするが、その意味では信長の行動はやはり落ち度があったのではないか。部下に裏切られるミスを犯したという観点からは、天下統一への道も戦略ミスだったと思われる。 -
【14/150】歴史小説は結末が分かっているもの。それだけに最終巻はなんとなくすぐ読めずにいた。「たわけめ、光秀!」カツを入れたくなるのは私だけではないじゃろう。
次に、豊臣秀吉編に突入予定。 -
人間(じんかん)の誤解とはなんと恐ろしいものでしょうか―。
信長は戦乱の世の申し子で、光秀は平時の武将であったと思います。光秀は信長の世を治めようとする深い意図に気付きえず信長の不興を買ってしまい、疑心暗鬼に陥ってしまったのです。
もちろん信長にも原因はありますが、「光秀が信長の残虐行為を無視しかねて謀反した」という説は適当でないと思います。それは平時での考えであり、血で血を洗う戦国時代を早く終わらせ平和な時代を迎えるには信長の策こそ正しかったのではないでしょうか。
疑心暗鬼に取り付かれ、あれほど失態を重ねた光秀が謀反の段取りでは完璧を期した、というのも皮肉なものです。
全五巻、信長の波乱に満ちた生涯を追ってきました。彼の生から学ぶものは多いと思います。お勧めです。 -
みーつーひーでー!
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