徳川家康(1) 出世乱離の巻 (山岡荘八歴史文庫)

著者 :
  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (502ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061950238

作品紹介・あらすじ

竹千代(家康)が生まれた年、信玄は22歳、謙信は13歳、信長は9歳であった。動乱期の英傑が天下制覇の夢を抱くさなかの誕生。それは弱小松平党にとっては希望の星であった-剛毅と智謀を兼ね備えて泰平の世を拓いた家康の生涯を描いて、現代人の心に永遠の感動を刻む世紀の大河ドラマ発端篇!

感想・レビュー・書評

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  • 於大の方可哀想…

  • これ、最初に読んだのは小学校のころだから35年くらい前ですかね。今思うとよくこんなの読んでたな。それから何回目か判らない再読です。書かれたのは半世紀以上前ですが、それでも今の学説ではそーじゃないよねと言いたくなるところが余りない、あっても小説的には有りと思えるあたり、上手く書いてるなぁと思います。人の動きが説明的でなくて面白いのよね、山岡さんのは。

  • 実際は山岡荘八全集1の徳川家康を読んだのだが、ブクログ上に見つけられなかったのでこちらで登録。
    家康が産まれる前がほとんどを占めるこの巻。おそらくフィクションであろう波太郎などはともかく、実在したものの戦国ファンの間でもなかなかのマイナーキャラの広忠や於大、水野家の面々などを丁寧に描写している。当時の女性蔑視が愛した女を奪われても痩せ我慢するためなんじゃないかという洞察はユニークで面白い。

  • 徳川家康の生まれる前の話。
    あまり知られていない、家康の両親の話がメインです。

    母親が聡明な人であることが窺える内容。
    また、家康の前の当主時代(松平広忠)の弱小勢力の苦悩が分かる内容です。

  • 変革の時代を作った、信長。それを継承したが、組織にまで落としこめなかった秀吉。ただ、家康だけは、300年もの礎を作ることが
    できた。そのわけをひもとければと思い、この長編にチャレンジしようと思う。

  • いつか読もうと思っていた作品。「豊臣秀吉」、「織田信長」はある程度知った気でいたので、戦国時代の三大英雄、最後の一人を知るためにと思い読み始める。
    結果、非常に感動した。司馬遼太郎作品や池波正太郎作品、世の中の一般的な「家康像」を覆す作品であった。家康がなぜ天下を取り、そして江戸幕府260年の平和な時代を築けたのか、おぼろげながら理解できた気がした。
    また、著者の目を通して描かれた「家康の思考法」に強く感銘を受け、自己統制の本としても傍に置きたいと思った。

  • 全二十六巻。
    膨大な文量の物語。



    欲とは?
    富とは?
    戦とは?
    人とは?
    愛とは?
    神とは?
    命とは?


    諸行無常、盛者必衰の家康生誕以前よりの七十余年の物語が人生の殆どの問題に回答している。


    昭和の日には「経営虎の巻」とされ、佐藤栄作に「この本には全てが書いてある」と賞されたのも今は昔。



    今となってはただの歴史小説だ。




    だが、七十五年にわたる家康の成長とともに著者山本荘八の平和への祈り。人生の達人への道を学ぶのにこの長い物語より面白い教科書もないだろう。




    何かに縛られ、囚われ、我執妄執の兆しを見つけたら、是非ともこの大長編を読み抜くことをお勧めする。



    厭離穢土
    欣求浄土


    人は連綿と続く命の大樹の一部なのだ。

  • 長い長い物語のはじまり。。。お母さんの於大の方の輿入れからスタート!家康公の誕生は巻の後半。。。でも面白い!!

  • 何度もチャレンジして挫折したけど、今回は最後まで行けるかな?
    いつまでかかるんだろう?

  • 私がこの書物に出会ったのが19歳の頃。あれから10回以上は読み返したが、読んだ時の自分の人生練磨によってさらに受け取り方、角度が違って新鮮に読める。
    何故、徳川が260年も太平の世の中心にいたのか?答えを出すのに時間をかけて読む価値のある書物です。

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著者プロフィール

明治四十年(1907年)新潟県に生まれる。十四歳で上京し、博文館印刷所に文選工として働く。長谷川伸に師事、山岡荘八の筆名を用いる。昭和二十五年(1950年)より、北海道新聞に『徳川家康』を連載開始。昭和二十八年(1953年)単行本の刊行が始まり、ベストセラーとなる、『徳川家康』により、第二回吉川英治文学賞を受賞。以後、歴史小説を中心に創作する。昭和五十三年(1978年)七十一歳で亡くなる。

「2023年 『水戸黄門 下巻』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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