徳川家康(4) 葦かびの巻 (山岡荘八歴史文庫)

著者 :
  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (478ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061950269

作品紹介・あらすじ

今川義元の死は元康の運命を大きく変えた。敗戦にまぎれ岡崎へ帰城、独立の第一歩がいま踏み出されたのだ。信長との同盟もなり、徳川家康と改名、今川の旧領を掌握して勢力を拡げたが、それは妻瀬名姫のはげしい反感と憎悪を買った。矛盾を内にはらんだまま、家康の東海制覇は着々とすすんでいく。

感想・レビュー・書評

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  • 義元の死を踏み台に三河に戻り、自分の城を取り戻す家康
    信長との同盟も成り天下への第一歩を踏み出す

    外のことは結構順調なんですがそれに対して家の中がどんどん酷いことに
    というか瀬名が大変なことになったりやったり

    これなんてエロゲ……いや失礼

    家康に女性の扱いを説教する作佐とか、家臣団がキャラ立ちしてきました

    あと阿松は非常にかわいい
    この作品、女性が可愛すぎてちょっとあざといくらい
    ちょっと今時のラノベっぽいと思ってしまった

  • これからこれから

  • 今川義元の死によって戦後の世に解き放たれた松平元康。織田信長と手を結び東へ東へ駒を進める。
    信長の娘と嫡男、信康との婚礼の祝いに贈られた三匹の大鯉意味を汲み取り、信長の下風に甘んじようとみえる主君である家康に対して、命懸けの諫争をした鈴木久三郎とのやりとりは胸が熱くなる描写です。


  • 桶狭間も終わりまして、岡崎城に入りまして、という頃の家康さん。女性問題が増えております。どうも女性問題のところは読むのが遅くなるので時間がかかりますが。とはいえ浜松城にも入りましたし、ここからが家康の本番という感じもします。

  • 第4巻。

    前巻は信長が桶狭間で今川義元を討つところまで。

    それを受けて、松平元信が岡崎城に入るところから。駿府にいた正室の瀬名と子供を岡崎に呼び寄せる。岡崎城の築山に御殿を建てて迎えたので瀬名は築山御前と呼ばれるようになるのですな。
    岡崎が安定しだしたと思ったら一向一揆、これを仏の心で静める。
    築山御前のよく描かれる狂気がこの辺りから。
    信長の娘を息子の嫁に迎える。
    徳川家康に改名。
    あとは家康の色恋の話が少々。

    成長して若者になってきて、築山御前の場面以外は面白いです。

  • 桶狭間のどさくさで遂に岡崎に帰城した元康。今川から、駿府に戻るようにとの催促をする使者とのやりとりで、これをかわす手練は、もう後の狸ジジイぶりを彷彿とさせるもの。ここまで読んできて、この本はあまり戦いや政治的な話は少なめで、どちらかといえば、男女の話がメイン。家康パートは、本当だっだら、もっと一向一揆の話にページを割いてもいいのに、家康の情事がメインになっている。そこは期待外れ。でも、この巻で面白かったのは信長の姫が家康の息子信康に輿入れする際の信長からの贈り物の大鯉3尾のエピソード。『たとえ誰がくれたものでも鯉は鯉』と言って、食べてしまうよう指示した家臣にあっぱれ!まだまだ先は長い。

  • 桶狭間後に岡崎に帰り、少しずつ今川家から離れていきつつ、織田家との和睦や三河一向一揆の鎮圧といったところ。結構この巻では女関係の問題に家康が悩まされている。
    瀬名の狂いっぷりが悍ましいのと、結婚したら女はっていうところに物凄く共感。

  • この巻のテーマは「女」につきる。男性の都合からの話なので、若干不快だったけれど、現代だってこんなもんだろうなと思う。

  • 今川義元が織田信長に討たれ、人質生活に終止符を打った元康。
    名も徳川家康と改め、武将として、急成長してゆく。
    家、女、子孫、などなど、ひとつひとつを噛み砕いて考え、ひとりの男としても成長してゆく。

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著者プロフィール

明治四十年(1907年)新潟県に生まれる。十四歳で上京し、博文館印刷所に文選工として働く。長谷川伸に師事、山岡荘八の筆名を用いる。昭和二十五年(1950年)より、北海道新聞に『徳川家康』を連載開始。昭和二十八年(1953年)単行本の刊行が始まり、ベストセラーとなる、『徳川家康』により、第二回吉川英治文学賞を受賞。以後、歴史小説を中心に創作する。昭和五十三年(1978年)七十一歳で亡くなる。

「2023年 『水戸黄門 下巻』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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