徳川家康(5) うず潮の巻 (山岡荘八歴史文庫)

著者 :
  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (518ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061950276

作品紹介・あらすじ

元亀3年(1570)、武田信玄がついに上洛戦の火蓋を切った。天下布武を豪語する信長と呼応した家康は、武田軍を捨て身で三方ケ原に迎え撃つ。この乾坤一擲の家康の雄図をあざわらうかのように、銃後では妻築山殿(瀬名)と、家臣大賀弥四郎の裏切りの罠が、ひそやかにかけられつつあった…。

感想・レビュー・書評

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  • 男と男の戦い、女と女の戦い、
    男と女の戦いが家康を苦しめる第五巻。
    苦難に満ちた家康の生涯でも、
    もっとも過酷な時期と言って良いと思う。
    壊れていく築山殿と大賀弥四郎の描写が凄い。

  • 悪い奴はいるねえ

  • 京を目指す武田信玄に三方ヶ原の戦いで負けて命からがら逃げたと思ったら、武田信玄に何かが起こる。家康の運命の岐路、というか何と運がいいのか。
    その最中に築山御前の狂気の行動。というか病気だな。この人の場面のみは読むのが嫌になる。

  • この巻は冒頭から見どころたっぷり!まずは金ヶ崎撤退戦。そして次に姉川の戦い。その中にあって信長に一歩も引かない家康の武将としての気概に、すごいなあと感じさせられました。そら後世の三成ではこの家康には勝てません。そしてあの三方原の戦い。家康が若い!遮二無二打って出ようとする姿は後世のタヌキジジイとはまるで別人!そして信康。今までの本では、単に信長に切腹させられたというだけでどんな人物か描かれたものは見ませんでしたが、結構詳しく書いており、興味深く読めました。それにしても築山御前は気の毒。ますます目が離せません。

  • 見どころは「姉川の戦い」と「三方ヶ原の戦い」。

    ここで徳川家康が、どのような判断のもと、参戦したのかが分かります。

    そして「その経験」こそが、のちの大人物を支える経験なのだと思えました。

  • 上洛してから朝倉攻め、姉川の戦い、三方ヶ原の戦い、そして信康事件が起きる直前まで。姉川での徳川勢の奮戦、これは信長の家臣に成り下がったとかではなく、むしろ逆に徳川勢が侮れないことを示すためのものだった。築山御前の描写が本当かどうかは別にしてかなり丁寧。わがままいっぱいに育ちながら仇敵と結んだ夫に蔑ろにされ、色に溺れ、とんでもないことを画策、最後は大賀弥四郎にも散々バカにされ…。

  • 家康の正妻、築山御前が気持ち悪すぎる。病んでる。

  • 家康の身辺で不穏な動きが出てくる。
    家臣や、妻の裏切り。
    このまま、滅びてしまうのか。
    どうやって、乗り切るのか。
    巻を追うごとに面白くなってくる。
    マンネリなど無いのか。
    まだまだ、先は長いが、楽しみでしかない。

  • 姉川の合戦、三方原の戦いから築山殿との不仲を描いた時期のこの巻。
    今ひとつ切れ味が悪い印象。
    織田信長の描写は、生き生きとして爽快。

  • 作戦会議の様子が興味深い。

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著者プロフィール

明治四十年(1907年)新潟県に生まれる。十四歳で上京し、博文館印刷所に文選工として働く。長谷川伸に師事、山岡荘八の筆名を用いる。昭和二十五年(1950年)より、北海道新聞に『徳川家康』を連載開始。昭和二十八年(1953年)単行本の刊行が始まり、ベストセラーとなる、『徳川家康』により、第二回吉川英治文学賞を受賞。以後、歴史小説を中心に創作する。昭和五十三年(1978年)七十一歳で亡くなる。

「2023年 『水戸黄門 下巻』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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