徳川家康(6) 燃える土の巻 (山岡荘八歴史文庫)

著者 :
  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (518ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061950283

作品紹介・あらすじ

信玄陣没の風聞に接した家康は、武田勝頼の機先を制して長篠城を手中に収めた。同じ日、越前では信長が朝倉義景の首を実検していた。戦乱の猛火はますます拡大しつつある。一方、女の世界では、愛妄お愛の方とお万の方の母性の焔が、築山殿の妬心の妖火が、戦国女性の愛憎の炎となって燃えさかる…。

感想・レビュー・書評

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  • 危ないところだった

  • 前半は浅井長政の小谷城落城を中心とした話。
    後半は岡崎城のロジを任されていた家康の信頼厚い大賀弥四郎の謀反がばれて処刑されるまで。
    その間に長篠城を奪われた武田勝頼が反撃を伺う。

    家康の判断や行動に風格が出てきた。
    次の巻は武田勝頼との決戦かな。

  • この巻では、歴史上のいわゆる敗者となる者が印象的でした。まずは長政。そして、偉大な父に負けないようにと気負うものの、空回りを続ける勝頼。そしてもう一人は信康。尾張からきた信長の娘の徳姫に付いてきた小侍従を斬り殺してしまい、その報告を聞く信長は不気味。いよいよ信康の終わりの始まり。信康のことを思って進言する家臣の言葉に聞く耳持たずで、本当に困ったもの。信玄も家康も、子育てに失敗したなぁと思わず、思わせられました。次巻はいよいよ武田家滅亡でしょうか。

  • 浅井家の滅亡から。大賀弥四郎事件について丁寧に描かれている。秀康出生時の話など、女性をめぐる話も多々。

  • 弥四郎の企みは潰えた。築山御前はどうなるのかなあ。

  • 家康の真価が問われる。
    徳川家の至る所で、ゴタゴタが起こる。
    対処の仕方で、初めて将軍の器が分かる。
    親と子の戦い。
    女と女の戦い。
    この危機を、どう乗り切るかで家康は、成長してゆくのだろう。

  • 浅井家の滅亡~長篠の戦い前夜、大賀弥四郎の陰謀の破れまでを書いた巻。
    改めて、織田信長とその周辺の人物描写が瑞々しい。

  • 見せしめで、謀反人の妻子がむごい刑罰を受けなければならなかった世の中、ひどすぎる。

  • 同時進行で話が進んでいるが、歴史小説の醍醐味。
    しかし、山岡荘八は人物描写が極端。それが一気に読ませることにもなるのだろうが...

  • 大賀弥四郎はクソ

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著者プロフィール

明治四十年(1907年)新潟県に生まれる。十四歳で上京し、博文館印刷所に文選工として働く。長谷川伸に師事、山岡荘八の筆名を用いる。昭和二十五年(1950年)より、北海道新聞に『徳川家康』を連載開始。昭和二十八年(1953年)単行本の刊行が始まり、ベストセラーとなる、『徳川家康』により、第二回吉川英治文学賞を受賞。以後、歴史小説を中心に創作する。昭和五十三年(1978年)七十一歳で亡くなる。

「2023年 『水戸黄門 下巻』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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