徳川家康(13) 侘茶の巻 (山岡荘八歴史文庫)

著者 :
  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (486ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061950351

作品紹介・あらすじ

九州征伐に成功し、北野の大茶会で威を天下に示した秀吉は、小田原の北条氏攻略に着手、家康は先鋒を命じられた。同時に関東への転封を強いられ、家臣団は激怒する。怒りは家康にもある。しかし涙をのんで江戸へ移った。まさに関白秀吉の世、絢爛と桃山文化の花は咲き誇り、衰えを知らぬかに見えた……。

感想・レビュー・書評

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  • 秀吉が小田原城攻め、北条氏は敗北。

    家康は関東に移封される。家臣は納得いかないが、家康は秀吉とぶつからず朝鮮出兵を避け天下を狙うのに都合がいいと考える。

    小田原攻めは位攻め(物量で包囲していくだけ)で、あまり派手さのない巻でしたが、家康の秀吉や北条に対する立ち回り様は面白かった。

    小田原攻めで有名な2人して放尿する場面はあったが、伊達政宗のシーンは出てこなかった。

    これでやっと全26巻の半分を読了。まだまだ先が長い。

  • 長松丸に愛を注ぐ朝日とその死。北野の大茶会。立正安国を封じる本阿弥光悦。小田原攻めと関東移封。利休と秀吉の対立。

  • 家康が僻地だった江戸を領地とし、江戸の街づくりを始める決意をするところが、興味深い。これにより朝鮮出兵に兵を割かずにすんだとは。災い転じて福となす、ということか。

  • 関八州に移封された家康。
    ついに、家臣たちの前で天下取りを宣言。
    今までは、秀吉と対立することを避け、秀吉に随従してきた家康。
    だが、その前に新しい領地、江戸を開拓することが先決。
    ここから、家康の天下取りが始まる。

  • 淀殿の話~小田原征伐~千利休の破滅

    改めて読むと、歴史の流れを丁寧に描写している。
    徳川家康本人よりも、周囲を彩る登場人物の方がいきいきと描写されているのはこれまでどおり。

  • 豊臣秀吉の北条征伐が話の中心だが、家康の江戸移封という大きな出来事が描かれている。
    本巻の締めには、豊臣政権の綻びの兆候が...

  • 2015/11/27

  • じわじわと追い詰めていく秀吉の攻撃。それを隙を見せずにうまくかわしていく家康。
    耐えに耐えて・・・。
    耐えられなかった北条氏は位の違いを見せられて敗北。
    耐える家康、そろそろ芽が出て花が開きそうだ。

  • 北条崩れ

  • 大権現様が支配者の仕掛ける罠を堪え忍ぶ13巻。

    小田原征伐が行われるが、
    忍城が落ちなかった事には触れない。

    代々の領地だった三河を奪われ、
    北条の旧領という僻地に飛ばされるが、
    それすらもチャンスに変える大権現様。

    一方、他の人々は大権現様のように
    忍耐と強かさを持っていないので潰され、
    遺訓の「勝事ばかり知りて~」が引用される。

    そして朝日姫の最期は泣けた。

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著者プロフィール

明治四十年(1907年)新潟県に生まれる。十四歳で上京し、博文館印刷所に文選工として働く。長谷川伸に師事、山岡荘八の筆名を用いる。昭和二十五年(1950年)より、北海道新聞に『徳川家康』を連載開始。昭和二十八年(1953年)単行本の刊行が始まり、ベストセラーとなる、『徳川家康』により、第二回吉川英治文学賞を受賞。以後、歴史小説を中心に創作する。昭和五十三年(1978年)七十一歳で亡くなる。

「2023年 『水戸黄門 下巻』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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