- Amazon.co.jp ・本 (478ページ)
- / ISBN・EAN: 9784061950375
作品紹介・あらすじ
秀頼の誕生は新たな権力争いの種となり、関白秀次の自刃とその妻妾三十余人の斬殺という悲劇を招いた。一方、伏見大地震の混乱の中で迎えた明の講和使節が、実は無礼きわまる冊封使だとわかると、秀吉は烈火のごとく怒り朝鮮再征の令を下す。そして、再征の結着もみないまま一代の太陽児は波乱の生涯を閉じる。
感想・レビュー・書評
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秀吉と秀次の間が険悪になり、秀次は自刃に追い込まれる。天下のことを思っていた秀吉が豊家というか秀頼に執着するようになり、この世を去る。
次巻は天下が再び乱れそうな中、家康がどう立ち回っていくのか…詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
面白くてずんずん読んでしまった。
この数巻は、秀吉と家康との確執〜徳川家の葛藤〜豊臣家の人間模様〜家康の達観に至るまでの心の移り変わりや状況の変化がずっと描かれてきたが、ついに秀吉は死んでしまった。太陽が沈んだ後、残った人間たちがどう動いていくのか。 -
ますます老いる秀吉。まさに晩節を汚すというところ。それを汚させたのは間違いなく三成。前半は秀頼誕生と関白秀次の扱い。思っていたのと違った。もっと秀次を排斥しようとしてたと思ってました。家康もあくまで日本のために秀吉を支えるといういい人物に描かれていて、これがまた、三成と対照的。書く人によって全然違うなぁと改めて思いました。最後は63で秀吉が病没。今の時代からしたら、早すぎる死なのでしょう。
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関白秀次のやさぐれ、自害と処刑、明からの使者と講和交渉の決裂、秀忠とお江の結婚、醍醐の花見、そして秀吉の死。
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秀次に自害させたのみならず、子どもや側室たちまで皆殺しにするとは。たった1人の人間の横暴がまかり通るとは独裁政治の恐ろしさを痛感。
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秀吉の晩年。衰えていくのは哀しい。美しく年を重ねたいと思うけれど、なかなかうまくいかないものね。
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秀吉の老いと死を目前にして、人間の本質を見た家康。
太閤と言えども、所詮は人間。
最後の最後は、やはり、自分がかわいい。
これまでは、天下のことを考えてきた秀吉の考えが180度変わってきた。
家康は、これをどう捉え、どう活かしていくのか。
これから、家康の天下が始まる。 -
文禄の役~秀吉の死まで
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秀次事件、慶長の役と続き、最後に秀吉が世を去るところで閉じられる本巻。
後半からいよいよ家康が政治の指揮をとり始めるのだが、ここではあくまでも戦さのない太平の世のために行動する姿が描かれている。
真田太平記などとは異なる人物像となっている。 -
2015/12/20