徳川家康(16) (山岡荘八歴史文庫 山岡荘八歴史文庫 38)

  • 講談社 (1988年2月1日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (486ページ) / ISBN・EAN: 9784061950382

作品紹介・あらすじ

太閤秀吉の死後には難題が山積していた。朝鮮からの撤兵用船舶の不足、日ましにつのる武断派武将と文治派吏将の対立、そして秀頼の母公淀君の頑迷と我執……。秀吉に後事を托された家康の使命は重い。と、そこに降ってわく“家康に異心あり!”の噂。はたして噂を流す石田三成の敵意はなにゆえか?

みんなの感想まとめ

物語は、太閤秀吉の死後の混乱した時代を背景に、徳川家康が直面する数々の試練を描いています。特に、石田三成との駆け引きが際立ち、家康が一枚上手である様子が興味深いです。朝鮮撤兵の成功や、武闘派と文治派の...

感想・レビュー・書評

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  • 秀吉の死後、石田三成は家康に対抗しようとする。
    家康は朝鮮撤兵を指図して無事完了。
    朝鮮から戻った加藤清正らの武闘派と奉行を中心とした文治派が派閥争いとなる。
    その重しになっていた前田利家が亡くなる。
    三成は利家から毛利に乗り換えて家康に対抗しようと考る。
    最後は、武闘派に襲われそうになった三成が家康の伏見の屋敷に逃れるが、これはドラマなどで出てくる有名な話ですね。

    三成と家康の駆け引きがおもしろかったが、ここまでは家康が一枚上手だった。

  • どこまでも小賢しい三成。中途半端に賢い淀君。他の小説だったら家康は本当に狸ジジイなのに、この小説では三成の方が早くいなくなってほしいと思ってしまいます。誰を主人公にするかでこんなに違うのかぁと変に感心した巻でした。

  • 爪を噛む描写はこの巻から?
    秀吉の喪を秘したまま朝鮮からの撤兵をするにあたって、すでに生じている三成と家康の対立。豊家を守るためにいろいろと思案する北政所その他の人々、豊家と天下を一体として考える三成等の人々。家康の仕組んだ様々な婚姻、利家の死、七将による三成襲撃事件。

  • 秀吉死後の三成形勢悪化が丹念に描かれる。
    秀吉の庇護がなくなり、武将派の反感が大きくなると共に、同じ五奉行でも思惑のズレが大きくなり、家康との生き様、振る舞いの差が、それぞれの陣営での人心掌握にも如実に現れる。
    その三成にお袖を側に描くことで、三成の深層心理を炙り出し、またその苦悩から開放する存在でもあり、才能に驕り転落する三成への唯一の救いにもなっている。
    ある意味この三成圧倒的不利な状況から、天下分け目の関ヶ原まで、いかに三成が持ち込んでいくのか次巻も楽しみ。

  • ついに前田利家もなくなり、家康の舞台がひらけてきた?三成はちょっとかわいそうかな。理が勝って嫌われまくる人、正しいことをやろうとするのに上手いこと立ち回らなくて損をする人、今の時代にもいる。やり方がまずいよ、と教えてくれる先輩方の言葉に真摯に耳を傾けなくては。

  • 太閤秀吉亡き後の混沌とした世を描く。
    更に、混沌とした世に拍車をかけた、前田利家の死。
    執拗に家康を敵視する石田三成。
    家康の頭脳が、三成を遥かに上回り、冴え渡る。
    それぞれの思惑が渦巻く中、家康はどう動くのか。

  • 秀吉薨去から関ヶ原前夜までと言ったところか(厳密に言うと「前夜」までは行ってないかもしれないが...)

    山岡は石田三成をキレものだが一本気で聞かず者のように描写しているが果たして。

  • 2015/12/30

  • 文治派対武断派。
    家康それに巻き込まれる?うまく利用する?
    人にはやはり、器というものがある。権力争いをしつつその後の世界をどのように描いていくか、が家康と三成の違いか。
    前田利家死去。時代はさらに流転する。

  • 大権現様が天才の策謀を堪え忍ぶ16巻。

    文治派と武断派の対立のはずだが、
    大権現様を取り除こうとする三成が話の中心で武断派の影は薄い。
    前巻では秀才の木の実が天才の三成に一杯食わされたが、
    今巻では苦労人のお袖が苦労知らずの三成を諭す。

    そしてこの物語の初期から登場していた
    前田利家公がついに退場してしまった。
    星空の下で少女のまつと共に秀吉に助けられて、
    逐電したシーンが脳裏に蘇り、とても感慨深い。

  • 文治派と武断派の対立。お袖なる女人と三成との関わりがおもしろい。12.11.10

  • 913.6 ヤ (16) 

  •  
    http://booklog.jp/users/awalibrary/archives/406195038X
    ── 山岡 荘八《徳川家康 16 日蝕月蝕の巻  19880201 歴史文庫》1961‥‥ 19871108
     

  • いつか読もうと思っていた作品。「豊臣秀吉」、「織田信長」はある程度知った気でいたので、戦国時代の三大英雄、最後の一人を知るためにと思い読み始める。
    結果、非常に感動した。司馬遼太郎作品や池波正太郎作品、世の中の一般的な「家康像」を覆す作品であった。家康がなぜ天下を取り、そして江戸幕府260年の平和な時代を築けたのか、おぼろげながら理解できた気がした。
    また、著者の目を通して描かれた「家康の思考法」に強く感銘を受け、自己統制の本としても傍に置きたいと思った。

  • 個人的に面白くなかった巻。

    利家も死んで家康に敵対できそうな勢力は無くなった。

    三成が家康を憎む理由もわからなくはない。豊臣家にしてみれば家康は天下の簒奪者だろう。けれど天下の政治を任せると言ったのは秀吉自身だ。武士の一分にこだわるだけじゃ三成はよくわからない。

    秀才として描かれる三成がなんでか計算違いをしている。反徳川勢力を結集すれば家康に勝てるかもしれない。しかし、結集の元となる三成の領土は余りに小さく、頼みになる将士は疲弊している。



    応仁以来戦続きの日本は戦に疲れて来ているようだ。


    空気が変わってきている。

  • 2009/4/3 読了。

  • 光成あわれ

  • とにかく長いけど、歴史小説好きにはたまらないかも。

  • 小学校6年生、夏休み。
    父に挑まれたので。

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著者プロフィール

明治四十年(1907年)新潟県に生まれる。十四歳で上京し、博文館印刷所に文選工として働く。長谷川伸に師事、山岡荘八の筆名を用いる。昭和二十五年(1950年)より、北海道新聞に『徳川家康』を連載開始。昭和二十八年(1953年)単行本の刊行が始まり、ベストセラーとなる、『徳川家康』により、第二回吉川英治文学賞を受賞。以後、歴史小説を中心に創作する。昭和五十三年(1978年)七十一歳で亡くなる。

「2023年 『水戸黄門 下巻』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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