徳川家康(18) (山岡荘八歴史文庫)

著者 :
  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (494ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061950405

作品紹介・あらすじ

慶長5年9月15日、運命の関ケ原で戦いの火ぶたは切られた。東軍7万5千対西軍10万8千。世にいう天下分け目の合戦である。しかし、歴史のめざす方向は、すでにその前から定まっていたのかもしれない。戦は東軍のあっけない大勝利に終り、三成は京の六条河原の露と消えた。新時代の幕明けである…。

感想・レビュー・書評

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  • 良くも悪くも、三成って人物はいろいろ考えさせられる。それはそれですごいことである。

  • 天下分け目の関ヶ原。家康の大局観、判断力の大きさは圧巻。小早川秀秋の立場の描き方が哀愁漂う。勝ち馬に乗るための各武将の人間真理の様はいつの時代も変わらない。対比として、大谷吉継、島津義久の生き様が武士の有様を見せられ染み入る。

  • この巻は関ヶ原の戦い。戦いの様子が克明に描かれていて、読んでいて楽しかったです。ちょっとずれるところでは、秀忠の関ヶ原への遅参は家康の計算で、徳川本隊を温存するため、わざと先に開戦したものだったとか。歴史は、いろんな解釈はあって当然ですが、さすがにちょっと家康を美化しすぎているかなぁと、この巻でも、いろいろな部分で感じました。大坂城に残る大量の軍資金を火種にして、まだまだ物語は続きます。残り8巻。

  • とうとう関ヶ原の戦い。
    江戸を動かなかった理由、岐阜城攻め、忠吉の先陣、松尾山での秀秋の葛藤、島津の退き口、三成の捕縛から処刑まで、そして戦後の論功行賞と大坂城の黄金という新たな火種。


  • ついに関ヶ原の戦い。戦いの最中よりも戦後処理の方が興味深かった。これからまた淀君が出てくるかと思うと憂うつ。淀君はクレオパトラみたいだな。

  • 三成を寄せ付けず、家康の圧倒的勝利で終わった関ヶ原の合戦。
    ここから、家康の天下泰平への道が始まる。
    関ヶ原の合戦は、淡々と終わってしまった。
    もっと、濃密な人間ドラマが待っているかと思っていたので少し期待外れ。
    だが、決してつまらないわけではない。
    そこは、山岡荘八の筆力で魅せてくれる。

  • 関ケ原の合戦を描いた巻。
    これまでになく石田三成が生き生きと描写されている。
    関ケ原の合戦に絡んでは、様々な逸話があるが、改めてこの徳川家康を読むとそうした関ケ原の逸話についてはずいぶんあっさり目に書かれている印象。

  • 関ヶ原の合戦が本巻のメイン。

    本書に共通していることだが、家康は決して自身の野望のためでなく、あくまでも天下泰平のために行動している。

    関ヶ原が終わって泰平の世となるはずだったが、終盤には再び不穏な兆候が...

  • いよいよ天下分け目の関ヶ原の合戦。
    いやが上にも盛り上がるかと思われたが。
    結構あっけなく結末に至る。
    敗戦の将、石田三成。
    悟りの境地に達しのかと思われたが、その先突っ込んだ描写がなく残念。
    この巻は、徳川家康の内面が描かれていてよかったと思う。

  • 2016/1/11

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著者プロフィール

明治四十年(1907年)新潟県に生まれる。十四歳で上京し、博文館印刷所に文選工として働く。長谷川伸に師事、山岡荘八の筆名を用いる。昭和二十五年(1950年)より、北海道新聞に『徳川家康』を連載開始。昭和二十八年(1953年)単行本の刊行が始まり、ベストセラーとなる、『徳川家康』により、第二回吉川英治文学賞を受賞。以後、歴史小説を中心に創作する。昭和五十三年(1978年)七十一歳で亡くなる。

「2023年 『水戸黄門 下巻』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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