- Amazon.co.jp ・本 (356ページ)
- / ISBN・EAN: 9784061950498
作品紹介・あらすじ
応仁の乱から30年。世はまさに乱世。中国地方もまた、山口に大内義興(おおうちよしあき)が前将軍足利義尹(あしかがよしただ)を擁して上洛をねらい、出雲には老虎尼子経久(あまこつねひさ)が牙を光らせていた。その二大勢力の間に揺れる小国安芸の毛利家に生まれた元就。かりそめの平和は父弘元の死で終止符を打たれた。10歳のみなし児城主の運命は‥‥‥。
感想・レビュー・書評
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ちょっと地味だが、「3本の矢」の話は、有名。中国地方の大名。関が原の戦いで敗れたが、残る。最近は、戦国BASARAで有名かもしれない。
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山岡荘八の中では読みづらい方に入る気がする、というか文体がどうも苦手である。
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全2巻 ある 2
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百万一心 百代一心
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応仁の乱から三十年。日本国中手のつけられぬほどに乱れ、文字通り乱世であった。
中国地方もまた、山口の大内義興が前将軍足利義尹を擁して上洛を狙い、出雲では尼子経久が守護を追放して月山富田城を奪い、山陰一帯に基盤を作っていた。
その二大勢力の間に揺れる小国・安芸の毛利家の次男として生まれた松寿丸。
しかし母の病死に続いた父・弘元の突然の死が彼の幸福な時代に終止符を打つ。
毛利本家の家督を継いだ兄・興元は都に出仕したまま戻らず、松寿丸は十歳にして孤児の城主となるが、将軍家を二分する戦の風は彼の幼い首にも容赦なく吹きつけ、命を奪おうとする――。
一巻では元就の前半生、重なる身内の不幸と家臣団の裏切り。そして松寿丸を必死に守り育てる、父の側室・杉の方と一部の心ある家臣の奮闘から毛利本家相続まで。当主の早世が続き、家臣団が分裂する毛利領を狙う各軍との戦いが描かれています。
童門先生版ではその境遇から世を拗ねた人間不信の子供に描かれていた松寿丸ですが、山岡先生版ではからりと無邪気な甘え上手な子に……!!
武士嫌いの杉の方の心も奪ってます。
でも、ある程度成長してからは苦労のせいか随分慎重派に、そして理想と目的を持って戦う武将になりました。
しかしこの山岡先生版、歴史的資料とは一致しない部分が多数あります。作中での経過年数とか年齢の計算がおかしい…かな? と思うところも。
歴史に題材をとった「創作」と割り切って読むのがよろしいかと。