伊達政宗 (2)人取られの巻 (山岡荘八歴史文庫 52)

著者 :
  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (308ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061950528

作品紹介・あらすじ

政宗を万海上人の生まれかわりとする期待が大きければ大きいほど、その反動もまた大きい。生家と伊達家の滅亡をおそれ、ひそかに政宗殺害を企てる実の母と実の弟の、肉親ゆえにこそ激しく厳しい愛憎の渦巻。だが、この試練を乗りこえなければ人間政宗の成長はなかった。政宗は涙をのんで弟を斬る!

感想・レビュー・書評

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  • 政宗が生まれてくる時代が10年遅かったというのは結構聞くことがある。早く生まれていれば時代が変わったとかなんとかよく聞く。
    ある程度秀吉が時代の基盤を作っていて、老後はそこそこ元気な家康が虎視眈々と狙っているという状況は政宗にとっては若すぎると言われるのは当たり前か。

    少し意外だったのは小田原攻め等で政宗が白装束で登場した等所所で政宗は時代の中に現れるが、奥州という土地柄あまり中央に関心を持たれていないと思っていたが秀次事件等かなり巻き込まれている、巻き込まれに行っていることがうかがえた。場所は関係ないということか。

  • 伊達政宗の第2巻「人取られの巻」。正宗の父(輝宗)が謀殺されてのち、母(義姫)と実弟(小次郎)による正宗毒殺未遂事件が発覚、正宗による弟の斬殺、という衝撃の親子愛憎が描かれる。 天下人をめざす秀吉が小田原攻めのあと、奥州に勢力拡大せんとする覇権争いの渦のなか、正宗との知恵の競合が展開していく。「秀吉55歳、我は24歳・・・我慢してあれば、必ずこっちの勝ちになるのだ・・・」と意気込む正宗であった。

  • 巻が進むにつれて、面白くなってきました。

  • 5

  • 34

    伊達政宗、まだ幼き頃。

    秀吉への謁見までの石田三成とのやりとりなど、
    田舎侍だけども気骨溢れる感じがよい。

    けどまだ序章。

  • いよいよ秀吉の登場!白装束や金の十字架、猿のしつけなど有名なエピソードがたくさん出てくる。
    政宗と秀吉のやりとりがとても面白い。

  • 第一巻に同じ。

  • 伊達政宗の機転が見事。
    生きるか死ぬかの戦国時代なのに、凄く楽しそうな御仁。ほんとに心の底から楽しそうに生きてる感じがする。
    物語中、やっぱり年齢を重ねて考えが深くなってくるんだけど、それでもイメージはやんちゃ坊主。
    それと、戦国時代のお殿様方のやりとりが、意外と殺伐としてなくて驚いた。まぁ戦に発展するから殺伐とはしてるんだけど、お殿様同士の会話とかに悪戯があったりで面白い。喚くとみっともないからわざと悪戯されたんだ、みたいな見栄とかも面白い。
    伊達政宗の立ち振る舞いも楽しいけど、全般的に大名の方々はみんな面白い。

  • この巻でメインに描かれているエピソード、割と伊達政宗としては有名ではないだろうか。
    若気の至りとはよく言うが、10代で若気なんて有り余っているだろうにその如何で命や領地が左右された時代。
    凄いことだと思う。
    当時だからこそ「愚か」と言われたろうが、今そこらにうようよしている10代にはこれをしでかす度胸そのものすらないだろう。

  • 正宗は優秀じゃな

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著者プロフィール

明治四十年(1907年)新潟県に生まれる。十四歳で上京し、博文館印刷所に文選工として働く。長谷川伸に師事、山岡荘八の筆名を用いる。昭和二十五年(1950年)より、北海道新聞に『徳川家康』を連載開始。昭和二十八年(1953年)単行本の刊行が始まり、ベストセラーとなる、『徳川家康』により、第二回吉川英治文学賞を受賞。以後、歴史小説を中心に創作する。昭和五十三年(1978年)七十一歳で亡くなる。

「2023年 『水戸黄門 下巻』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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