伊達政宗 (8) 旅情大悟の巻(山岡荘八歴史文庫58)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 285
感想 : 10
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  • Amazon.co.jp ・本 (334ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061950580

作品紹介・あらすじ

巨星家康の死後、徳川幕府は着々と基盤を固め、三代家光の時代には確固不動となった。そして、口実を設けては外様大名の取り潰しを策し始める。伊達家だとてその対象の例外ではない。しかし、天下の副将軍政宗は、あらゆる危機を切り抜けて、伊達62万石の安泰を確立する。独眼竜政宗の生涯、完結編。

感想・レビュー・書評

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  • 伊達政宗の第8巻「旅情大悟の巻」。 正宗の母(義姫=保春院)との愛憎の果ての死別。イスパニア王とローマ法王との謁見し、7年にわたる欧州派遣を終え帰航した支倉常長と正宗の涙の再会。正宗は、江戸伊達家上屋敷にて将軍家光の見舞いの三日後に、〝伊達者〟としての生涯を閉じた(享年70歳)。 【『伊達政宗 1-8巻』=昭和44年10月号『読物専科』~昭和48年10月号『小説サンデ-毎日』連載】

  • 2020.03

    伊達政宗、完結。
    戦が終わってからの政宗はまさに事業化でもあった。
    そして、徳川2代目を育てていったというのはすごいこと。忠誠を誓い、太平の世に必要な働きに変えていったのだなぁー

  • 歴史は苦手。しかも戦国武将のうち一人にしぼって読みはじめ、読みきる自身 全くなかったけど、完読!
    伊達政宗、最高に好き。

  • 最終巻、この「旅情大悟」という言葉が無性に沁みた。
    素晴らしいエピソードに囲まれた生涯だった筈なのに、何か端々に「惜しかった」「あとちょっとこうだったらよかったのに」というものも付いて回った。
    「これは叶わなかった、でも代わりにあれが叶った」の繰り返しで人間の短い生涯って終わっちゃうのだろう。
    どんなに凄い人間でも100年は保たない。
    日本の頂に立つ事を夢見て突っ走って、自らの限界も知って、70年で去った。
    感動している暇があったら精進しろと叱られそうである。

    些細な事で「もういやだ」となったら、何度でも読み返そうと思う。

  • 生涯成長を続けた男、伊達政宗。本物の武将が、本物の政治家がここにいます。かっこよすぎでした…!!
    人を知り、世を知り、己を知る。本物の大人です。

  • あっぱれじゃ
    流石は伊達者
    死に様まであっぱれじゃ

  • 未読

  • 最終巻…だよね?
    ご立派な最後でした。政宗様っ!!
    (う∀`)
    持て余すほど読み応えがあったのに、まだまだ読み足りない。政宗様の一生は波乱万丈だったんですね。

  • 山岡先生の文章は読み易い上に人間らしい心理──美しさも醜さも悲しさも──がすごいナチュラルに描かれてて好感が持てた。
    徳川家康よりこっちの伊達政宗の方が支持多いって意味は良く分かる。人生そのものがドラマチック過ぎだよな伊達さんは……。
    2007.6.9.読了

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著者プロフィール

明治四十年(1907年)新潟県に生まれる。十四歳で上京し、博文館印刷所に文選工として働く。長谷川伸に師事、山岡荘八の筆名を用いる。昭和二十五年(1950年)より、北海道新聞に『徳川家康』を連載開始。昭和二十八年(1953年)単行本の刊行が始まり、ベストセラーとなる、『徳川家康』により、第二回吉川英治文学賞を受賞。以後、歴史小説を中心に創作する。昭和五十三年(1978年)七十一歳で亡くなる。

「2023年 『水戸黄門 下巻』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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