ぼくらのサイテーの夏 (わくわくライブラリー)

  • 講談社 (1996年1月1日発売)
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Amazon.co.jp ・本 / ISBN・EAN: 9784061956841

みんなの感想まとめ

友情や成長をテーマにした物語は、短いながらも心に残る印象を与えます。児童書としての特性を活かし、教訓や考えさせられる要素が巧みに織り込まれているため、読者は楽しみながらも深いメッセージに触れることがで...

感想・レビュー・書評

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  • 絵がないけれど全体におもしろくて読みやすいです。

  • 2014年8月30日

    装丁/阿部有貴子

  • 児童文学の傑作、「夏の庭」とならぶぐらい(?)の傑作だと思います。

  • きょう読み始めてきょう読了。
    挿絵が独特で面白かった。誰かの絵日記みたい。おはなしは、面白くなかったわけではないけれど、いまひとつピンとこなかった、というのが正直なところ。作り物っぽいところがそれほどあったとは感じなかったけど、うまく運び過ぎた印象はあるかも。もう少し別な展開を予想していて、拍子抜けしたのかな。「こちら地球防衛軍」みたいな。
    サイテーなのは、外側からみたときの話だろうな。

  • 2001.3
    こういう男の子の友情もの、好きだ~!
    なんか、ジーンときていい。
    妹ののぞみちゃんかわいいし。絵もいいな。
    お兄さんもやさしくて、かっこいい!

  •  笹生作品では3作目。10年夏休みに読んだシリーズその4。

    「ぼく」こと桃井は「階段落ち」というゲームで大怪我をし、クラスや学校をも巻き込んだ大問題を引き起こす。その罰として「夏休み中の4週間のプール掃除」をやらされることに。しかもそれは、大人びていてどこか気の食わない栗田と一緒に。サイテーでサイアクな幕開けとなった夏休みを舞台にした、小学6年生男子二人とその家族が心を通い合わせる物語。

     今まで3作品の笹生作品を読んできたが、どれも主人公(男子)の心理描写がすごくうまい。作者は女性なのに…、なんて言ったら失礼かもしれないが、ジェンダーの壁を越えて異性のことが書けるということは大変な技術がいることだと思う。兄弟でもいたのだろうか?私も中学のころにプール掃除をやらされたことがあったのだが(別に何か問題を起こしたわけではないですよ)、ここの掃除は教室だのトイレだのとは異なり、どこか楽しかったのを覚えている。少しだけ水が残ったプールの底をブラシでしゃかしゃかこすり、ホースで水をかけたりかけられたり…。かつてのそんな風景を読破後に思い出した。互いに家庭に問題を抱えながらも、しだいに気を許し、かけがえのない友達となっていく過程はなんだか強く印象に残った。桃井も栗田も問題を打ち明け、互いの感性に触れながら成長していく様は、読んでいて楽しくもあり、ほほえましくもあり…(ひと夏の経験は、男の子を一回りも二回りも大きく成長させるのです)。読み終えたときの爽快感は格別だった。

    「他人を待たすより、待つ人間になれ」「テストは運を占うものではなく、努力の成果を知るためにある」「自分に都合の悪いことも、包み隠さず話す」、そして、「自分の時間を大切に使うこと」。ああ、この本を中学、いや高校の時に出会っていれば…。とくに二つ目の言葉にはもう少し早く出会いたかった(勉強に対する姿勢が少しばかり変っていたかもしれない)。恩田陸『夜のピクニック』に主人公の友達が小さい時に買ってもらった『ナルニア国物語』を最近読んで、「しまった!タイミング逃した。俺が買ってもらった時にこの本読んでれば、今頃何か変っていただろうなあ」と後悔するようなくだり(数年前に読んで多少うろ覚えですが)があったが、以前に登録した『ハッピーバースデー』のように、最近上記のようなことが多いように思う。もっと視野を広げて、いろいろな本をもっともっと読んでおけばよかったと思う午後10時。ためになる言葉が散らばっている一冊。

     最後に、一人の人間の行動は、栗田が桃井を、桃井が自分の兄を、兄が栗田の妹を、といったように何かしら周囲に影響を与えるということを感じた。私もそういう人間に会い、よい影響を体いっぱいに浴びたいと思うと同時に、誰かに影響を与えられたらいいな、と思った。

  • 昨日は、祝日にも開けることになったという2駅隣の図書館へ久しぶりに行った。『小人たちの新しい家』を2時間半ほどかけて読んだあと、この館にあるはずと調べていった本をあっちの書架こっちの書架でみてまわり、そうしているうちに『楽園のつくりかた』を思い出して、あの人の本を何か読みたいな~と、書架を探して『ぼくらのサイテーの夏』と『バラ色の怪物』を借りてきた。

    ぼくらとは、ぼく・桃井と隣のクラスの栗田。「階段落ち」ゲームで怪我をしたぼくは、一緒にやっていたやつらとともに危険なことをしたと反省文を書かされ、「4週間のプールそうじの刑」を言い渡される。みんな不満そうだったので、プールそうじは自分がなんとかすると言ってしまったぼくに、栗田が「おれ、やってもいいですよ」と言い、なぜか夏のプールそうじの刑は桃栗コンビでやることになったのだ。

    よくわからないが、栗田のところは「カテイホウカイ」「ハハイエデ」「デッカイヤシキニ、ネズミウジャウジャ」の噂があり、その噂をぼくに聞かせるカバちゃんの態度を見ていると、自分のうちだって似たりよったりな気がするぼくは、いっそうガードをかたくするのだった。

    母さんが「手のかからない、いい苗」などとホメていた兄ちゃんはちょっとこわれてヒッキーになってるし、その兄ちゃんのことで父さんと母さんは意見がかみあわず、父さんは単身赴任してしまい、母さんもなんだか心ここにあらずのようで…

    まいにちプールのそうじをするぼくと栗田は、ほとんど何もしゃべらず、お昼のときも離れて食べていた。栗田は一人でも平気なようで本を読んだり空をながめたりしているが、ぼくは「一人でいるのが、あまりとくいなほうじゃあない」と自分で思う。一人で食べる弁当は、おなかはすいてても、ぜんぜんおいしくない。

    ある日、塾をさぼり、しかし母さんに頼まれた買い物はして、時間をつぶすために川向こうの町を歩いていたぼくは、妹を連れて散歩している栗田と会った。その次の日から、栗田とぼくは一緒にお昼を食べるようになる。

    最初はむしろキライだった栗田と、ぼくはだんだん知り合い、親しくなった。親しくなってみると、なぜ栗田をキライだったか思い出せないのだ。疾風怒濤の時代に入ろうとする小学6年生の夏の物語。

  • 夏真っ盛りの今の季節にぴったりのさわやかな物語。
    学校の「階段落ち」というゲームで手首を骨折した罰として
    夏休みに4週間のプールそうじを命じられた6年生の
    桃井。しかもいまいち気に入らない栗田と一緒に
    プールそうじをすることになったりとサイテーな夏の
    はじまりだったが・・・。

    そんな栗田と心が通い合っていく様子や、
    互いの家庭の複雑な状況、それを越えていく過程や
    それぞれの微妙な心のひだが優しく、読後感の
    良い作品です。

  • 表紙に魅かれて手に取った。

  • とにかく凄く好き。やまだないとの挿絵がこれまたいいんです。

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著者プロフィール

東京都生まれ。慶應義塾大学文学部人間科学専攻卒業。1995年『ジャンボジェットの飛ぶ街で』が講談社児童文学新人賞佳作となる。1996年『ぼくらのサイテーの夏』でデビュー。同作品で第30回日本児童文学者協会新人賞、第26回児童文芸新人賞を受賞。2003年『楽園のつくりかた』で第50回産経児童出版文化賞を受賞。その他の著作に『世界がぼくを笑っても』『バラ色の怪物』などがある。

「2015年 『楽園のつくりかた』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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