つるばら村の家具屋さん (わくわくライブラリー)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 230
感想 : 22
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  • Amazon.co.jp ・本 (146ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061957039

作品紹介・あらすじ

家具にやどる、木の命のひみつ
つるばら村には、こんなすてきな家具屋さんがあります。木々の生命力あふれる、12編のファンタジー。

光沢をはなつキリ、手ざわりがやさしいトチノキ、重いミズメ、かたいオノオレカンバ、弾力のあるヤナギ、あたたかなクルミ、木目の美しいクリ……。
さあ、これらの木々は、どんな家具に生まれかわるのでしょう?

つるばら村にある「青木家具店」は、注文家具をつくる家具屋さんです。お店の主人は、青木林太郎さん。奥さんの美樹さん、5歳の幹太との3人暮らしです。「青木家具店」には、ふしぎなお客さんが、いろいろやってきます。キツネ、ウサギ、イノシシ……、そして山の精や、木馬までも。
家具屋さん一家をめぐる、12編のファンタジー。

感想・レビュー・書評

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  • つるばら村シリーズは、たくさんのわくわくが詰まっています。こどものためのお話でありながら、細部までしっかりお話が作られていることにいつも感心します。こんな暖かい家具屋さんに、ぜひ注文したい!

  • 『つるばら村のくるみさん』の中でラブチェアを提供した家具屋さんが主人公の短編集。くるみさんがナオシさんとなかなかうまくやっていることもわかる今作。つるばら村は家具屋さんも素敵。
    あとがきにあった家具屋さんが木の中から子グマのミイラを見つけた、という記事の話にびっくりした。そんなことが起こるんだなあ。

  • のほほんとした温かい気持ちになりました。青木家具店に来る依頼はいろいろです。

  • 今回の主人公は三日月屋ではなく青木家具店です。
    青木家具店に来るお客さんも動物やら妖怪やらで賑やか。
    特に印象に残ったのは木馬の話。

    私の生活では青木家具店のような家具屋さんは全く縁がなく、むしろ近付きにくいイメージがありました。
    近所にこんな素敵な工房があったらいいのにな。

  • つるばら村シリーズ、今回は猫のニボシが用意したラブチェアの持ち主の家具屋さんが主人公。
    この村では森の動物たちや星座までお客さまとして来るんだなあ。
    いつも通り面白い。
    あとがきも林太郎さんの由来がわかったり、熊の子のミイラの話とかも面白かった。

  • 可愛い家具屋さん。
    夫婦で家具を作れるなんて素敵。
    ニボシちゃんがあの椅子を頼んだのはここだったのね。
    つるばら村のようなところに行ってみたいな。

  •  今回はつるばら村にある「青木家具店」がメインのお話。
     出だしで、三日月屋の猫が青木家具店に行ってお願い事をするんだけれど、それに対して店主が、猫がお願いだって? て呆気にとられるんだけれど、でもこの猫ちゃん、三日月屋で店番もするくらいで、人間の言葉を喋ったり、人間社会の仕組みを理解したりしているのに、何で今さら呆気にとられるの?
     動物たちがどこまで人間と喋ったり、人間がそれを驚かなかったりする世界観なのかが分かんない。
     姿かたちが動物なだけで、後は人間と同じ、てことでいいの?
     でも、そう思って読んでると、動物が喋ることに驚く人が出てきて、よく分かんなくなる。

     あと、このシリーズは、ずっと三日月屋さんのお話で進むんだと思ったら、そうじゃないんですね。
     メインが三日月屋さんで、ずっとずっとパンの話が読めると思ってたのに、これからはいろいろな店が、それぞれメインになっていくの。
     それはそれでいいけど、でもパンが好きで読み始めたシリーズだから、がっかりする気持ちはどうしてもある。

     それと、この巻からイラストレーター変わったんですね。
     これはこれでかわいいけど、全然違う感じになったから、前の感じに慣れてると、やっぱちょっと違う…て気持ちになる。
     最初からこれだったら、違和感ないんでしょうけどね。
     大人の雰囲気から、小学校低学年向けの雰囲気になったという感じ。

  • つるばら村の家具屋さんには、動物や山の精霊たちが家具作りのお願いにやって来るのです。
    キツネの嫁入り道具のキリのたんす、入道雲を入れるミズメの長持、人形のためのクルミの椅子などなど、短めのお話の中にほのぼのドキドキびっくりが詰め込まれています。家具や道具作りに選ばれる材料となる木の特徴も紹介されていて、家具屋さんや木材そのものにも興味を抱くことになるかも。思えばこういう職人さんがいるお店というものも、最近では身近になかったりもしますからね。でもお話の中での体験というものも、実体験に負けない印象を刻むものですよね。

  • すっかり気に入ってしまったつるばら村のシリーズ。
    それぞれの本に少しずつ村の人々も出て来てそれも楽しい。

  • つるばら村の家具屋さんにいろいろなものがお願いをしにやってきます。その内容をかなえていく様子にとても心あたたまります。

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著者プロフィール

岩手県生まれ。『おちばおちばとんでいけ』(国土社)で、ひろすけ童話賞受賞。おもな作品に、「つるばら村」シリーズ(全10巻)、『ゆうすげ村の小さな旅館』(東京書籍小3国語教科書にも掲載)、「魔女バジル」シリーズ(全5巻)、「おひさまや」シリーズ、『おいなり山のひみつ』『今日よりは 明日はきっと 良くなると 愛犬・太刀と暮らした16年』(以上、講談社)などがある。


「2023年 『ゆうすげ村の紙すき屋さん』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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