- Amazon.co.jp ・本 (130ページ)
- / ISBN・EAN: 9784061957473
作品紹介・あらすじ
ルーチカは、家を一歩でたとたん、あしもとになにかがおちているのをみつけたのです。ひろいあげてみると、それは、みおぼえのない小さなカギでした。
「こんなところにカギがおちてる。いったい、だれの家のカギだろう。」
よくみると、カギにはひもがとおしてあって、その先には葉っぱでつくられたカードがついていました。そこには、あまりじょうずとはいえない字で、なにかメッセージがかかれています。
「『お……ください。』? うーん、まんなかは、なんてかいてあるのかなぁ。」
ルーチカは、カードをみながらちょこんと首をかしげました。さいしょの「お」と、さいごの「ください。」はよみとれるのですが、この葉っぱはよほどおいしかったらしく、あちらこちらが虫にくわれて、すっかりよめなくなっていたのです。葉っぱをうらがえしてみると、なにか森の絵のようなものがかかれていましたが、もちろんそれも虫食いだらけでよくわかりません。
「とにかく、このカギのもち主をさがさなきゃ。きっと今ごろ、こまっているにちがいないもの。」──本文より。
フェリエの国に住むハリネズミのルーチカとなかまたち。
ある日ルーチカは「お○○○○○ください」と書いてある、虫食いの葉っぱつきの鍵を拾います。
いったい、なんて書いてあったのかな?そして誰の鍵なのかな?フェリエのみんなが知恵を出し合って鍵の持ち主を探します。
言葉遊びが楽しい、表題の「かぎのおとしもの」のほか、秋の森の恵みをみんなで宝探しする「レペテの実とふしぎなたね」
月が満ち欠ける理由を想像させる劇中劇「うれしかったお月さま」の3作。
かわいい動物たちがくりひろげる楽しいストーリーに心温まるメッセジーがこめられた物語です。すべての見開きに美しい挿絵が入る贅沢な一冊です。
感想・レビュー・書評
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かんのゆうこ・作、北見葉胡・絵「はりねずみのル―チカ カギのおとしもの」、2013.10発行です。カギのおとしもの、レぺテの実とふしぎなたね、うれしかったお月さまの3話が収録されています。
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前作は1冊で1話でしたけど、今回は3話収録。
ルーチカちゃんのジャム、食べたいなー。
それにしても2話目、ソルが、相手の言ったことを繰り返すしか喋れなくなっちゃったの、ノッコとニコが、怒りのあまり全力疾走で相手の前から立ち去るほど怒り狂う心理が分かんない。
そこまで怒るほどのことか?
からかわれてると思ったにしても…………そこまで?
逆にこれだけされたら、何かあるんじゃないか、て思わないかしら。
2人のあまりの狭量さにドン引きしたので☆マイナス1したのでした。 -
可愛いのひとことに尽きます。
お話も挿絵も表紙も、なにからなにまで可愛いです。 -
癒される!
最後の嬉しかったお月様は、面白かった