とびばこバーン (わくわくライブラリー)

  • 講談社
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本棚登録 : 52
感想 : 5
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  • Amazon.co.jp ・本 (98ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061957602

作品紹介・あらすじ

小学校3年生の野花(のか)は、とびばこが大の苦手。今日も体育の授業があるので朝からとてもゆううつです。学校に行く途中、公園をゆっくり歩いていると、すごい勢いで走ってくる女の人にぶつかった
教育実習で来ている、みちる先生だ。
体育の授業をなんとか終え、学校からの帰り道、公園のシロツメクサで首飾りを作っていると、またみちる先生に会った。先生、ソフトボールの選手なんだって……。
とびばこが跳べない野花と、授業がうまくできないみちる先生の交情を、さわやかに描いた小学中級以上向けのものがたりです。

感想・レビュー・書評

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  • みちる先生が、早く本当の先生になって、野花のいる学校に行けたら、
    いいのにな。

  • 跳び箱が飛べない女の子・野花ちゃんと教育実習へ来ているみちる先生の話。どっちにも苦手なものがあって、一緒にがんばる姿がよかった。みちる先生が一人前ではない教育実習生だっていう設定なのがいいのかな。

  • わかってるんだけど、できないのよ。
    とびばこも、先生も。

    それは、本当には分かってないからなのかもしれないね。
    とびばこは、飛べるようになると分かる、分かるものがある。
    だから、皆いう、飛べない人にアドバイスする、わかっているから。
    でも、できないの。
    それは分かっている人のアドバイスだから、分からない人には分からない。

    飛べたら分かる。

    それを超えるために必要なのは練習で、あとは勇気。
    勇気。

    先生もね。

    大丈夫。とびばこ飛べなくても、先生が応援してくれる。
    大丈夫。先生上手くできなくても、子供たちが応援してくれる。

    だから大丈夫。


    私は先生モドキだけどね。

  • 3年生の小泉野花(のか)はとびばこが苦手。体育でとびばこがある時は、学校に行きたくない。
    得意なのはシロツメクサで作る首飾り。

    いつも元気でブロッコリーみたいなふわふわな髪型の神崎みちる先生は、まだ大学生の、見習いの先生だ。
    とびばこが出来なくて涙が出ちゃった野花に、帰り道、みちる先生が「だめなんだあ、わたし」と言う。先生にも苦手なことがあんだって。
    先生の苦手なことも、野花の苦手なとびばこも、練習したら出来るようになる。出来る事をイメージして、みちる先生の研究授業で、大きな声で「いきまーす」そして、先生と2人で、ふみきり、バーン!

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著者プロフィール

作家。1957年、北海道札幌市に生まれ。北海道教育大学卒業。小学校教諭をつとめた後、童話・児童文学を書きはじめる。『爪の中の魚』(文渓堂)で第1回ぶんけい創作児童文学賞佳作、『空打ちブルース』(講談社)で第51回講談社児童文学新人賞受賞。そのほかの主な作品に、『シャインロード』『行ってきまぁす!』『とびばこバーン』『空をけっとばせ』(以上講談社)、『ドーナツの歩道橋』(ポプラ社)など。日本児童文学者協会会員。北海道子どもの本連絡会会員。「季節風」「まほうのえんぴつ」同人。

「2021年 『Fができない』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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